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公開番号2024159322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075245
出願日2023-04-28
発明の名称破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法および破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法
出願人国立大学法人愛媛大学,マルトモ株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 35/60 20060101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】日常的に摂取する食品を用いて、安全で簡便な破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法を提供する。
【解決手段】破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法として、煮干しを液状の水により抽出する工程と、抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程とを含む。抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程は、透析工程および限外ろ過工程の少なくとも一方により実施される。分子量10kDaを超える成分が抽出水から除去されることが好ましい。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、
を含むことを特長とする、破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、煮干しと液状の水との懸濁液から抽出水を分離する工程と、前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、を含み、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、透析工程であり、前記分離膜が、透析膜であり、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、分子量14kDaを超える成分を抽出水から除去する工程を含む、請求項1に記載の破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法。
【請求項3】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、煮干しと液状の水との懸濁液から抽出水を分離する工程と、前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、を含み、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、限外ろ過工程であり、前記分離膜が、限外ろ過膜であり、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、分子量10kDaを超える成分を抽出水から除去する工程を含む、請求項1に記載の破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法。
【請求項4】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、
を含むことを特長とする、破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法。
【請求項5】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、煮干しと液状の水との懸濁液から抽出水を分離する工程と、前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、を含み、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、透析工程であり、前記分離膜が、透析膜であり、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、分子量14kDaを超える成分を抽出水から除去する工程を含む、請求項4に記載の破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法。
【請求項6】
煮干しを液状の水により抽出する工程と、煮干しと液状の水との懸濁液から抽出水を分離する工程と、前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、を含み、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、限外ろ過工程であり、前記分離膜が、限外ろ過膜であり、
前記抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程が、分子量10kDaを超える成分を抽出水から除去する工程を含む、請求項4に記載の破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法および破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
人間や動物の骨は単なる無機物の造形物ではなく、細胞に誘導されて古い骨の成分が新しい骨の成分と置き換わる新陳代謝が起きて、日々変化していく。
具体的には、骨の古い部分が破骨細胞に吸収されて消滅する一方、消滅した部分に骨芽細胞が新たな骨を形成する。この様な骨の吸収と再生を細胞誘導により常時行うことにより、骨の新陳代謝が可能になる。この様な骨の新陳代謝は、通常、骨リモデリングと呼ばれる。
【0003】
また破骨細胞の機能発現メカニズムについての研究も進んでいて、破骨前駆細胞に対して、RANKL(Receptor activator of nuclear factor-kappa B ligand の略称。タンパク質の一種)が分化誘導因子として機能することが知られている。
破骨前駆細胞とRANKLが融合することにより、破骨細胞の分化が促進される。
【0004】
上記の破骨前駆細胞の分化促進を背景に、例えば、高齢者の加齢による体調の変化等により、骨に対する破骨細胞と骨芽細胞との活動の連携関係が乱れる場合がある。
具体的には、破骨細胞の活動はそのままでも、骨芽細胞の活動が低下すると、時間と共に骨の成分が破骨細胞により吸収されるため、骨密度の低下につながる。骨密度が低下する骨粗鬆症になれば、骨が折れやすくなる等、日常生活に影響が生じる。
仮に破骨細胞の分化を抑制する新薬が開発されたとしても、生体内反応は複雑に関連しあっているため、他の生体内反応に不具合が生じ、副作用が現れることも懸念される。
【0005】
この様な骨密度低下の問題に対応する先行技術が存在する。
例えば、先行技術として、4-O-α-D-グルコピラノシル-D-グルコン酸の一般式で表されるマルトビオン酸、その塩類およびそのラクトンからなる群から選択される少なくとも1つ以上を含み、かつカルシウム成分を含む骨強化促進用抽出物の製造方法が提案されている(特許文献1)。
この先行技術によれば、カルシウム成分として、煮干しが一例として取り上げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-117752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記の先行技術では、カルシウム成分として煮干し以外にも多数の食品が列挙されていて、どれを摂取すれば、骨の強化がより促進されるのかが分かりにくい。
また上記の先行技術では、煮干しについては骨の強化としてカルシウム成分の供給に着眼点があり、煮干しについてカルシウム成分の供給元以外について何も開示されていない。
【0008】
本発明の目的は、日常的に摂取する食品を用いて、安全で簡便な破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法および破骨細胞分化抑制抽出物の分離方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明者らが鋭意検討した結果、煮干しを液状の水により抽出する工程と、抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程を含む、破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法が、本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、
[1]煮干しを液状の水により抽出する工程と、抽出された水に含まれる成分を分離膜により分離する工程と、
を含むことを特長とする、破骨細胞分化抑制抽出物の製造方法を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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