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公開番号
2024159154
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074967
出願日
2023-04-28
発明の名称
耐水性高圧耐火ケーブル
出願人
株式会社フジクラ・ダイヤケーブル
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
7/295 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】耐火層のマイカの剥離を防ぎ耐火性能の向上させること、および遮水層による絶縁性能の低下を防ぐことが可能な耐水性高圧耐火ケーブルを提供する。
【解決手段】耐水性高圧耐火ケーブルは、導体2と、前記導体の外側にある耐火層3と、前記耐火層の外側にある絶縁体4と、前記絶縁体の外側にある半導電層5と、前記半導電層の外側にある遮蔽層6と、前記遮蔽層の外側にある遮水層8と、前記遮水層の外側にあるシース9と、を備え、前記耐火層は前記導体に巻き付けられた複数の重ねられたマイカテープを有し、前記マイカテープはそれぞれ、基材と、マイカ層と、前記基材および前記マイカ層を接着する接着層と、を有し、前記接着層は、前記基材と前記マイカ層との間にある。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導体と、
前記導体の外側にある耐火層と、
前記耐火層の外側にある絶縁体と、
前記絶縁体の外側にある半導電層と、
前記半導電層の外側にある遮蔽層と、
前記遮蔽層の外側にある遮水層と、
前記遮水層の外側にあるシースと、を備え、
前記耐火層は前記導体に巻き付けられた複数の重ねられたマイカテープを有し、
前記マイカテープはそれぞれ、基材と、マイカ層と、前記基材および前記マイカ層を接着する接着層と、を有し、
前記接着層は、前記基材と前記マイカ層との間にある、耐水性高圧耐火ケーブル。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記遮蔽層と前記遮水層との間に、金属化テープ層をさらに備え、
前記金属化テープ層は、ベーステープと金属箔とをそれぞれ有する一対の金属化テープを含み、
一対の前記金属化テープは、前記金属箔同士を向き合わせ、かつ一部重ねた状態で前記遮蔽層の外側にラップ巻きされている、請求項1に記載の耐水性高圧耐火ケーブル。
【請求項3】
前記遮蔽層と前記遮水層との間に、半導電テープをさらに備える、請求項1に記載の耐水性高圧耐火ケーブル。
【請求項4】
前記遮水層は、金属層と前記金属層の径方向外側に設けられた接着剤層とを有する金属テープを備え、
前記金属テープの厚さは0.175mm以上0.25mm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の耐水性高圧耐火ケーブル。
【請求項5】
消防法告示第10号に要求される耐火性能及び難燃性能を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の耐水性高圧耐火ケーブル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐水性高圧耐火ケーブルに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
高圧耐火ケーブルでは、火災等による延焼を防ぐため消防法によって定められた耐火特性が要求される。特許文献1では、ガラスマイカテープおよびフィルムマイカテープを含む耐火テープを導体の上に巻き付けた高圧耐火ケーブルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4697038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高圧耐火ケーブルでは、高難燃性を付与するためシース材料に難燃剤が配合される場合がある。難燃剤を高い割合で配合すると、シースを介してケーブルの内部へ水分が浸透しやすくなる。このため、ケーブルが水の影響する環境下に配置された際にケーブル内部に水分が浸透し、水トリーの発生や金属テープの腐食による地絡を招く可能性がある。
また、水の進入を防ぐために高圧耐火ケーブルに遮水層を設けただけでは、耐火試験における加熱後の絶縁性能を満足しない可能性がある。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、耐火層のマイカの剥離を防ぎ耐火性能の向上させること、および遮水層による絶縁性能の低下を防ぐことが可能な耐水性高圧耐火ケーブルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様1は、導体と、前記導体の外側にある耐火層と、前記耐火層の外側にある絶縁体と、前記絶縁体の外側にある半導電層と、前記半導電層の外側にある遮蔽層と、前記遮蔽層の外側にある遮水層と、前記遮水層の外側にあるシースと、を備え、前記耐火層は前記導体に巻き付けられた複数の重ねられたマイカテープを有し、前記マイカテープはそれぞれ、基材と、マイカ層と、前記基材および前記マイカ層を接着する接着層と、を有し、前記接着層は、前記基材と前記マイカ層との間にある、耐水性高圧耐火ケーブルである。
【0007】
この構成により、耐火層のマイカ層におけるマイカの剥離を防ぎ耐火性能の向上させること、および遮水層により耐水性能を向上させつつ絶縁性能の低下を防ぐことが可能となる。
【0008】
また、本発明の態様2は、態様1の耐水性高圧耐火ケーブルにおいて、前記遮蔽層と前記遮水層との間に、金属化テープ層をさらに備え、前記金属化テープ層は、ベーステープと金属箔とをそれぞれ有する一対の金属化テープを含み、一対の前記金属化テープは、前記金属箔同士を向き合わせ、かつ一部重ねた状態で前記遮蔽層の外側にラップ巻きされている、耐水性高圧耐火ケーブルである。
【0009】
また、本発明の態様3は、態様1または態様2の耐水性高圧耐火ケーブルにおいて、前記遮蔽層と前記遮水層との間に、半導電テープをさらに備える、耐水性高圧耐火ケーブルである。
である。
【0010】
また、本発明の態様4は、態様1から態様3のいずれか一つの耐水性高圧耐火ケーブルにおいて、前記遮水層は、金属層と前記金属層の径方向外側に設けられた接着剤層とを有する金属テープを備え、前記金属テープの厚さは0.175mm以上0.25mm以下である、耐水性高圧耐火ケーブルである。
(【0011】以降は省略されています)
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