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公開番号2024158892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074512
出願日2023-04-28
発明の名称ポリエチレンフィルム
出願人株式会社サンエー化研
代理人個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20241031BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
本発明は、筆記、印刷が可能であり、包装材料等に使用できる柔軟性のある樹脂フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】
MFRが0.10~3.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)(以下本明細書中のMFRは、すべて前記した条件で測定しているので省略することがある。)の範囲である直鎖状低密度ポリエチレン(以下本明細書中、「LLDPE(1)」ということがある。)を3~18質量部、MFRが3.00より大きく20.0g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)未満の範囲である直鎖状低密度ポリエチレン(以下本明細書中、「LLDPE(2)」ということがある。)を40~90質量部、炭酸カルシウムを7~42質量部を含む樹脂組成物からなるフィルムとする。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
メルトフローレートが0.10~3.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)の範囲である直鎖状低密度ポリエチレンを3~18質量部、メルトフローレートが3.00より大きく20.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)未満の範囲である直鎖状低密度ポリエチレンを40~90質量部、及び炭酸カルシウムを7~42質量部を含む樹脂組成物からなるフィルム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
メルトフローレートが0.10~3.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)の範囲である直鎖状低密度ポリエチレンが9~18質量部である請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記フィルムの流れ方向及び流れ方向に対して垂直方向の破断伸度が600%以上であり、流れ方向及び流れ方向に対して垂直方向の破断応力が14.0MPa以上である請求項1又は2に記載のフィルム。
【請求項4】
前記フィルムの流れ方向及び流れ方向に対して垂直方向の引張弾性率が、50.0~160.0MPaの範囲である請求項1又は2に記載のフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸カルシウムを含むポリエチレンフィルムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
密度0.93g/cm

、メルトフローレート(以下本明細書において、「MFR」ということがある。)2.1g/10分の直鎖状低密度ポリエチレン(以下本明細書中、「LLDPE」ということがある。)100質量部、密度0.910g/cm

、MFR5.0g/10分のメタロセン直鎖状低密度ポリエチレン40部、平均粒径2μmの炭酸カルシウム(脂肪酸処理物)150部を含む樹脂組成物からなる多孔質フィルムAが知られている(特許文献1参照)。前記多孔質フィルムAは、発熱体等の収容に好適な収納袋として使用できる。
【0003】
高い透明性と透湿性をかねそなえ、かつ強度に優れる多孔質フィルムとして、LLDPE30~50重量%及び炭酸カルシウム等の無機充填剤70~50重量%からなるLLDPE樹脂組成物を面積倍率1.1~1.6倍で少なくとも1軸方向に延伸して得られる多孔質フィルムであって、MFRが0.5g/10分以上3g/10分未満のLLDPE30~70重量%と、MFR3g/10分以上20g/10分以下のLLDPE70~30重量%からなり、かつ前記LLDPEのMFRの差が3以上である多孔質フィルムBが知られている(特許文献2を参照)。前記多孔質フィルムBは、通気性補強材と積層することにより、ハウスラップやルーフィング等の建材用途、マルチシート等の農業用途、紙おむつや生理用ナプキン等の衛材用途、手術着等の医療用途、使い捨て雨合羽等の衣料用途、廃棄物処理用途等に好適に使用できる。
【0004】
印刷や不織布と貼り合わせる等の2次加工を行なう用途に使用した場合においても、優れた通気性を発現できる多孔質フィルムとして、ポリエチレン系樹脂40~60質量%、炭酸カルシウム等の無機充填材60~40質量%を含む樹脂組成物よりなる未延伸フィルムを、少なくとも一軸延伸してなる多孔質フィルムであって、MFRが3.0g/10分を超え10g/10分以下、密度が0.930~0.950g/cm

であるLLDPE40~70質量%と、MFRが0.1g/10分を超え3.0g/10分以下、密度が0.910~0.950g/cm

であるLLDPE60~30質量%からなるポリエチレン系多孔質フィルムCが知られている(特許文献3参照)。前記ポリエチレン系多孔質フィルムCは、衛生材料用防水透湿シートとして好適に使用できる他、手術着等の医療用途、使い捨て雨合羽等の衣料用途、乾燥剤や使い捨てカイロ等の機能包装材料用途、ハウスラップ等の建築材料用途、マルチ農法用シート等の農業用途、堆肥被覆シート等の廃棄物処理用途等にも好適に使用できる。
【0005】
高い通気性を有し、熱収縮率が低く、熱がかかる2次加工に適した多孔質フィルムとして、ポリエチレン系樹脂60~30質量%、炭酸カルシウム等の無機充填剤40~70質量%を含む樹脂組成物をインフレーション法により製膜し、得られた未延伸フィルムをフィルムの流れ方向に延伸するポリエチレン系多孔質フィルムであって、前記ポリエチレン系樹脂として、MFRが3.0g/10分を超え10g/10分以下、密度が0.930~0.950g/cm

のLLDPE100~40質量%、MFRが0.1g/10分を超え3.0g/10分以下であるLLDPE0~60質量%よりなるものを使用し、かつ、前記未延伸フィルムを製膜する際に、フロストラインの高さをダイス径の0.5~4.0倍に調整したポリエチレン系多孔質フィルムが知られている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-168207号公報
特開2005-263862号公報
特開2006-241276号公報
特開2007-016064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び特許文献4には、異なるMFRを有する2種のLLDPEと炭酸カルシウムの具体的な組合せとして、炭酸カルシウムが、フィルム全体を100質量部とした場合には、50質量部以上の組合せが開示されている。
特許文献2及び3には、異なるMFRを有する2種のLLDPEと炭酸カルシウムの具体的な組合せとして、炭酸カルシウムが、フィルム全体を100質量部とした場合には、50質量部以上の組合せ、MFRが2.1g/分のLLDPE30重量部、MFRが8g/分のLLDPE30重量部、炭酸カルシウム40重量部の組合せ、及びMFRが2.1g/分のLLDPE27重量部、MFRが4g/分のLLDPE27重量部、炭酸カルシウム46重量部の組合せが開示されている。
【0008】
しかし、上記組合せからなるフィルムは、柔軟性が不十分であるため、筆記、印刷ができる包装材料としては不十分であった。
本発明は、筆記、印刷が可能であり、包装材料等に使用できる柔軟性のある樹脂フィルムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、異なるMFRを有する2種類のLLDPEと炭酸カルシウムを特定範囲の量で混合した樹脂組成物をフィルムとすることにより、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、MFRが0.10~3.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)(以下本明細書中のMFRは、すべて前記した条件で測定しているので省略することがある。)の範囲である直鎖状低密度ポリエチレン(以下本明細書中、「LLDPE(1)」ということがある。)を3~18質量部、MFRが3.00より大きく20.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)未満の範囲である直鎖状低密度ポリエチレン(以下本明細書中、「LLDPE(2)」ということがある。)を40~90質量部、及び炭酸カルシウムを7~42質量部を含む樹脂組成物からなるフィルムに関する。
MFRが0.10~3.00g/10分(JIS K 7210:1999に準じて、測定温度190℃及び荷重2.16kgの条件で測定)の範囲である直鎖状低密度ポリエチレンが9~18質量部であるのが好ましい。
前記フィルムの流れ方向(以下、本明細書内で「MD」ということがある。)及び流れ方向に対して垂直方向(以下、本明細書内で「TD」ということがある。)の破断伸度が600%以上であり、MD及びTDの破断応力が14.0MPa以上であるのが、好ましい。
前記フィルムのMD及びTDの引張弾性率が、50.0~160.0MPaの範囲であるのが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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