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公開番号2024158490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073728
出願日2023-04-27
発明の名称静止画像配信システム及び静止画像配信装置
出願人株式会社セガフェイブ
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 21/266 20110101AFI20241031BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数の鑑賞者が、静止画像を介して感情を共有し、交流を深めることができる静止画像配信システム及び静止画像配信装置を提供する。
【解決手段】静止画像配信システム1は、児童が鑑賞する児童画像を表示する第一アートフレーム101と、保護者が鑑賞する児童画像を表示する第二アートフレームと、児童画像を配信する配信サーバ30と、を備えている。配信サーバ30は、第一アートフレーム101に児童画像を配信する第一配信制御部と、第二アートフレーム102に児童画像を配信する第二配信制御部と、を有し、第二配信制御部は、児童の感情に関する第一感情情報を取得し、第一感情情報に基づいて第二アートフレーム102に配信する画像を選択して送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一鑑賞者が鑑賞する第一静止画像を表示する第一表示装置と、前記第一鑑賞者と異なる第二鑑賞者が鑑賞する第二静止画像を表示する第二表示装置と、前記第一表示装置及び前記第二表示装置と通信回線を介して接続されて、前記第一表示装置及び前記第二表示装置に対してそれぞれ前記第一静止画像及び前記第二静止画像を配信する静止画像配信装置と、を備えた静止画像配信システムであって、
前記第一表示装置は、前記第一静止画像を表示する第一表示器と、前記第一鑑賞者を検知対象とする第一検知器と、を有し、
前記第二表示装置は、前記第二静止画像を表示する第二表示器を有し、
前記静止画像配信装置は、
前記第一静止画像及び前記第二静止画像を含む複数の静止画像を記憶する静止画像記憶部と、
前記静止画像記憶部に記憶された前記第一静止画像を読み出し、前記第一表示装置に配信する第一配信制御部と、
前記静止画像記憶部に記憶された前記第二静止画像を読み出し、前記第二表示装置に配信する第二配信制御部と、を有し、
前記第二配信制御部は、
前記第一検知器の出力信号に基づいて得られる情報であって、前記第一鑑賞者の感情に関する第一感情情報を取得し、
前記第一感情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択し、
選択された前記第二静止画像を前記第二表示装置に送信することを特徴とする静止画像配信システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第一検知器は、前記第一鑑賞者を撮影し、第一鑑賞者画像を出力する第一撮影機を有し、
前記第一感情情報は、前記第一鑑賞者の表情が、特定の表情であることを示す特定表情情報を含み、
前記第二配信制御部は、
前記第一鑑賞者画像を表情認識処理の入力とすることにより得られる前記特定表情情報を取得し、
前記特定表情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の静止画像配信システム。
【請求項3】
前記第一検知器は、前記第一鑑賞者を撮影し、第一鑑賞者画像を出力する第一撮影機を有し、
前記第一感情情報は、前記第一鑑賞者の動作が、特定の動作であることを示す特定動作情報を含み、
前記第二配信制御部は、
前記第一鑑賞者画像を動作認識処理の入力とすることにより得られる前記特定動作情報を取得し、
前記特定動作情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の静止画像配信システム。
【請求項4】
前記第二表示装置は、前記第二鑑賞者を検知対象とする第二検知器を有し、
前記第一配信制御部は、
前記第二検知器の出力信号に基づいて得られる情報であって、前記第二鑑賞者の感情に関する第二感情情報を取得し、
前記第二感情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第一静止画像を選択し、
選択された前記第一静止画像を前記第一表示装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の静止画像配信システム。
【請求項5】
前記第二感情情報は、前記第二静止画像を鑑賞する前記第二鑑賞者の人数を含み、
前記第一配信制御部は、
前記第二検知器の出力信号に基づいて得られる前記人数を取得し、
前記人数に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第一静止画像を選択することを特徴とする請求項4に記載の静止画像配信システム。
【請求項6】
前記静止画像は、複数のレイヤを重畳することによって生成され、
前記複数のレイヤは、前記静止画像の基本画像が描かれた基本画像レイヤと、前記基本画像レイヤに重畳されて、前記基本画像の背景画像又は前景画像を構成する部分画像が描かれた部分画像レイヤと、からなり、
前記静止画像記憶部は、複数の前記基本画像を記憶する基本画像記憶部と、複数の前記部分画像を記憶する部分画像記憶部と、を有し、
前記第二配信制御部は、前記第一感情情報に基づいて、前記部分画像記憶部に記憶された複数の前記部分画像から配信対象とする前記部分画像を選択することを特徴とする請求項1に記載の静止画像配信システム。
【請求項7】
前記第二配信制御部は、前記第一感情情報を取得し、該第一感情情報が所定の条件を満たす場合に、前記第二静止画像を前記第二表示装置に送信する前に、前記第一感情情報を取得したことを示す感情情報取得画像を前記第二表示装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の静止画像配信システム。
【請求項8】
第一鑑賞者が鑑賞する第一静止画像を表示する第一表示装置及び前記第一鑑賞者と異なる第二鑑賞者が鑑賞する第二静止画像を表示する第二表示装置と、通信回線を介して接続されて、前記第一表示装置及び前記第二表示装置に対してそれぞれ前記第一静止画像及び前記第二静止画像を配信する静止画像配信装置であって、
前記第一静止画像及び前記第二静止画像を含む複数の静止画像を記憶する静止画像記憶部と、
前記静止画像記憶部に記憶された前記第一静止画像を読み出し、前記第一表示装置に配信する第一配信制御部と、
前記静止画像記憶部に記憶された前記第二静止画像を読み出し、前記第二表示装置に配信する第二配信制御部と、を有し、
前記第二配信制御部は、
前記第一鑑賞者を検知対象とする第一検知器の出力信号に基づいて得られる情報であって、前記第一鑑賞者の感情に関する第一感情情報を取得し、
前記第一感情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択し、
選択された前記第二静止画像を前記第二表示装置に送信することを特徴とする静止画像配信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静止画像配信システム及び静止画像配信装置に係り、特に観賞用の静止画像配信システム及び静止画像配信装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
歴史上、絵画は、美術、芸術、及び宗教の分野において、人の心に浸透し、人を感動させるものとして認知されてきた。また、絵画は、単なる表示物ではなく、人間性と直接的に結びつく精神的表現物であると考えられ、人々の心のよりどころとしての役割を果たしてきた。
一方、近年、絵画を自宅で楽しむことのできるデジタル・アートフレーム・システムが普及している。デジタル・アートフレーム・システムは、自宅に設置されて、画像データを表示可能な表示装置と、表示装置と通信回線を介して通信接続されて、表示装置に対して画像データを配信する配信サーバによって構成されている。デジタル・アートフレーム・システムを構築することにより、美術館等に足を運ぶことなく、自宅で絵画の鑑賞を楽しむことができる。
【0003】
特許文献1には、絵画表示装置と絵画転送用サーバから構成される絵画転送システムが開示されている。特許文献1に記載された絵画転送システムは、絵画転送用サーバが複数の電子画像データを保存し、定期的に絵画表示装置に対して転送する。そのため、絵画転送システムの利用者は、絵画表示装置を介して絵画を楽しむことができる。また絵画表示装置に表示される絵画が定期的に変更されるため、利用者は、飽きることなく絵画の鑑賞を楽しむことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-268541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された絵画転送システムを利用することによって、簡易なシステムで複数の絵画を観賞することができる。しかしながら、特許文献1に開示された絵画転送システムは、絵画を鑑賞する個人を対象としており、複数の鑑賞者による交流や、複数の鑑賞者間における感情の共有ついては、十分な考慮が行われていなかった。具体例を挙げると、従来、豊かな感性を有する子供たちと、子供たちの成長を願う家族等の保護者が、絵画を介して感情を共有し、交流を深めることができなかった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数の鑑賞者が、静止画像を介して感情を共有し、交流を深めることができる静止画像配信システム及び静止画像配信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の静止画像配信システムによれば、第一鑑賞者が鑑賞する第一静止画像を表示する第一表示装置と、前記第一鑑賞者と異なる第二鑑賞者が鑑賞する第二静止画像を表示する第二表示装置と、前記第一表示装置及び前記第二表示装置と通信回線を介して接続されて、前記第一表示装置及び前記第二表示装置に対してそれぞれ前記第一静止画像及び前記第二静止画像を配信する静止画像配信装置と、を備えた静止画像配信システムであって、前記第一表示装置は、前記第一静止画像を表示する第一表示器と、前記第一鑑賞者を検知対象とする第一検知器と、を有し、前記第二表示装置は、前記第二静止画像を表示する第二表示器を有し、前記静止画像配信装置は、前記第一静止画像及び前記第二静止画像を含む複数の静止画像を記憶する静止画像記憶部と、前記静止画像記憶部に記憶された前記第一静止画像を読み出し、前記第一表示装置に配信する第一配信制御部と、前記静止画像記憶部に記憶された前記第二静止画像を読み出し、前記第二表示装置に配信する第二配信制御部と、を有し、前記第二配信制御部は、前記第一検知器の出力信号に基づいて得られる情報であって、前記第一鑑賞者の感情に関する第一感情情報を取得し、前記第一感情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択し、選択された前記第二静止画像を前記第二表示装置に送信することにより解決される。
【0008】
前記課題は、本発明の静止画像配信装置によれば、第一鑑賞者が鑑賞する第一静止画像を表示する第一表示装置及び前記第一鑑賞者と異なる第二鑑賞者が鑑賞する第二静止画像を表示する第二表示装置と、通信回線を介して接続されて、前記第一表示装置及び前記第二表示装置に対してそれぞれ前記第一静止画像及び前記第二静止画像を配信する静止画像配信装置であって、前記第一静止画像及び前記第二静止画像を含む複数の静止画像を記憶する静止画像記憶部と、前記静止画像記憶部に記憶された前記第一静止画像を読み出し、前記第一表示装置に配信する第一配信制御部と、前記静止画像記憶部に記憶された前記第二静止画像を読み出し、前記第二表示装置に配信する第二配信制御部と、を有し、前記第二配信制御部は、前記第一鑑賞者を検知対象とする第一検知器の出力信号に基づいて得られる情報であって、前記第一鑑賞者の感情に関する第一感情情報を取得し、前記第一感情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択し、選択された前記第二静止画像を前記第二表示装置に送信することにより解決される。
【0009】
上記構成によれば、静止画像配信装置は、第一静止画像を鑑賞する第一鑑賞者の感情に関する第一感情情報に基づいて、第二表示装置に送信する第二静止画像を選択する。これにより、第二静止画像を鑑賞する第二鑑賞者は、第二静止画像を介して第一鑑賞者の感情を認識することができる。そのため、第一鑑賞者と第二鑑賞者の間で喜びや驚き等の感情を共有し、交流を深めることが可能となる。
【0010】
また、前記第一検知器は、前記第一鑑賞者を撮影し、第一鑑賞者画像を出力する第一撮影機を有し、前記第一感情情報は、前記第一鑑賞者の表情が、特定の表情であることを示す特定表情情報を含み、前記第二配信制御部は、前記第一鑑賞者画像を表情認識処理の入力とすることにより得られる前記特定表情情報を取得し、前記特定表情情報に基づいて、前記静止画像記憶部に記憶された複数の前記静止画像から前記第二静止画像を選択するとよい。
上記構成によれば、静止画像配信装置は、第一静止画像を鑑賞する第一鑑賞者の特定の表情(例えば、笑顔)に基づいて、第二表示装置に送信する第二静止画像を選択する。そのため、第二鑑賞者は、第二静止画像を介して第一鑑賞者の喜びや楽しみの感情を認識することができる。そのため、第一鑑賞者と第二鑑賞者の間で感情を共有し、交流を深めることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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