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公開番号
2024158468
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073696
出願日
2023-04-27
発明の名称
読取装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
H04N
1/00 20060101AFI20241031BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】セキュリティと、ユーザの利便性とのバランスを取ることができる読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】MFP10のコントローラ11は、プッシュスキャンの実行指示を受け付けたときに、制限設定値に応じてプッシュスキャンを制限する、ことが可能であり、コントローラは、外部機器から、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、制限設定値に基づいて、認証を必要とするか否かを特定し、認証を必要としないと特定した場合、認証を必要とすることなく、プルスキャンを実行し、認証を必要とすると特定した場合、認証に成功すれば、プルスキャンを実行し、認証に失敗すれば、プルスキャンを実行しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザインタフェースと、 スキャナと、 コントローラと、を備え、 前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースに対する操作に応じた実行指示により前記スキャナに原稿を読取らせるプッシュスキャンと、外部機器からの実行指示により前記スキャナに原稿を読取らせるプルスキャンとを実行することが可能であり、
前記コントローラは、
前記プッシュスキャンの制限に関する制限設定値を設定し、
前記ユーザインタフェースを介して前記プッシュスキャンの実行指示を受け付けたときに、前記制限設定値に応じて前記プッシュスキャンを制限する、ことが可能であり、
前記コントローラは、
外部機器から、前記プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、前記制限設定値に基づいて、認証を必要とするか否かを特定し、
前記認証を必要としないと特定した場合、前記認証を必要とすることなく、前記プルスキャンを実行し、
前記認証を必要とすると特定した場合、前記認証に成功すれば、前記プルスキャンを実行し、前記認証に失敗すれば、前記プルスキャンを実行しない、
構成であることを特徴とする読取装置。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記コントローラは、
前記制限設定値を、ユーザ毎に対応付けて設定することが可能であり、かつ、前記制限設定値を、ログインされていない状態に対しても対応付けて設定することが可能であり、
前記コントローラは、
ログインされた状態になると、
ログインしているユーザに対して、前記プッシュスキャンを制限することを前記制限設定値が示していれば、前記プッシュスキャンを前記制限設定値に応じて制限し、
ログインしているユーザに対して、前記プッシュスキャンを制限することを前記制限設定値が示していなければ、前記プッシュスキャンを前記制限設定値に応じて制限せず、
ログインされていない状態では、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していれば、前記プッシュスキャンを前記制限設定値に応じて制限し、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していなければ、前記プッシュスキャンを前記制限設定値に応じて制限せず、
外部機器から、前記プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していれば、前記認証を必要とすると特定し、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していなければ、前記認証を必要としないと特定する、
構成であることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
ログインされた状態であっても、ログインされていない状態であっても、外部機器から、前記プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していれば、前記認証を必要とすると特定し、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していなければ、前記認証を必要としないと特定する、
構成であることを特徴とする請求項2に記載の読取装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
ログインされた状態で、前記プルスキャンの実行指示を受け付け、
ログインされていない状態の前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示しているために、前記認証を必要とすると特定したとき、
ログインしているユーザの前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していない場合は、前記認証に成功する条件を満たせば、前記プルスキャンを実行し、
ログインしているユーザの前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示している場合は、前記認証に成功する条件を満たしていても、前記プルスキャンを制限する、
構成であることを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記制限設定値を、ユーザ毎に対応付けて設定することが可能であり、
前記コントローラは、
前記認証を、前記プルスキャンの実行指示に含まれるユーザ情報に基づいて実行し、
外部機器から、前記プルスキャンの実行指示を受け付け、前記認証を必要とすると特定したとき、
前記ユーザ情報が示すユーザに対して前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示していない場合は、前記認証に成功する条件を満たせば、前記プルスキャンを実行し、
前記ユーザ情報が示すユーザに対して前記プッシュスキャンを制限することを、前記制限設定値が示している場合は、前記認証に成功する条件を満たしていても、前記プルスキャンを制限する、
構成であることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
【請求項6】
外部機器からの最初のプルスキャン指示には、前記ユーザ情報が含まれておらず、
前記コントローラは、
前記プルスキャンの実行指示に対する前記認証を必要とすると特定したとき、外部機器に、前記ユーザ情報が含まれている次のプルスキャンの実行指示を要求し、
前記次のプルスキャンの実行指示に含まれるユーザ情報に基づき、前記認証を実行する、
構成であることを特徴とする請求項5に記載の読取装置。
【請求項7】
ユーザインタフェースと、 スキャナと、 コントローラと、を備え、 前記コントローラは、
実行指示に応じて、前記スキャナに原稿を読取らせるスキャンを実行することが可能であり、
前記コントローラは、
前記スキャンの実行指示を受け付けたときに、制限設定値に応じて前記スキャンを制限することが可能であり、
前記コントローラは、
外部機器からの前記スキャンの実行指示である、プルスキャンの実行指示を受け付けた場合は、前記スキャンを制限することに対応する制限設定値が設定されていれば、認証を実行し、前記認証が成功すれば、前記プルスキャンを実行し、前記認証に失敗すれば、前記プルスキャンを制限し、
前記ユーザインタフェースに対する操作に応じた前記スキャンの実行指示である、プッシュスキャンの実行指示を受け付けた場合は、前記スキャンを制限することに対応する制限設定値が設定されていれば、前記認証を実行することなく、前記プッシュスキャンを制限する、
構成であることを特徴とする読取装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナにより原稿を読取る読取装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部機器からの実行指示によりスキャナに原稿を読取らせるプルスキャンを実行可能な読取装置が記載されている。読取装置では、事前に、プルスキャンの実行を許可するユーザの一覧を登録しておき、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、実行指示を行ったユーザが、登録済みのユーザと一致するか否かを認証する。そして、読取装置は、認証が成功すれば、プルスキャンを開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014―030182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の読取装置では、登録済みのユーザに対してはプルスキャンの実行を許可するが、登録されていないユーザに対しては、一律にプルスキャンの実行を禁止するため、ユーザの利便性が悪い場合があり、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、セキュリティと、ユーザの利便性とのバランスを取ることができる読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本実施形態に開示された読取装置では、ユーザインタフェースと、スキャナと、コントローラと、を備えている。コントローラは、ユーザインタフェースに対する操作に応じた実行指示によりスキャナに原稿を読取らせるプッシュスキャンと、外部機器からの実行指示によりスキャナに原稿を読取らせるプルスキャンとを実行することが可能である。コントローラは、プッシュスキャンの制限に関する制限設定値を設定し、ユーザインタフェースを介してプッシュスキャンの実行指示を受け付けたときに、制限設定値に応じてプッシュスキャンを制限する、ことが可能であり、コントローラは、外部機器から、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、制限設定値に基づいて、認証を必要とするか否かを特定し、認証を必要としないと特定した場合、認証を必要とすることなく、プルスキャンを実行し、認証を必要とすると特定した場合、認証に成功すれば、プルスキャンを実行し、認証に失敗すれば、プルスキャンを実行しない。
【0007】
上記構成では、コントローラは、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、プッシュスキャンに対して設定されている制限設定値に基づいて、認証を必要とするか否かを特定する。コントローラは、認証を必要としないと特定した場合は、認証を必要とすることなく、プルスキャンを実行する。一方、コントローラは、制限設定値に基づいて、認証を必要とすると特定した場合、認証に成功すれば、プルスキャンを実行し、認証に失敗すれば、プルスキャンを実行しない。これにより、プルスキャンの実行指示を受け付けたときに、プッシュスキャンに対して既に設定されている制限に応じて、プルスキャンに対するセキュリティを定めることができる。その結果、セキュリティと、ユーザの利便性とのバランスを取ることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プッシュスキャンと、プルスキャンとを共に実行可能な読取装置において、セキュリティと、ユーザの利便性とのバランスを取ることが可能な読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
MFPの構成図である。
PCとMFPとの間で実行される処理を説明するタイミングチャートである。
ブラウザにより表示されるホーム画面を説明する図である。
制限設定画面を説明する図である。
SFLデータベースを説明する図である。
MFPのコントローラが実行する処理を説明するフローチャートである。
図6のS11で実行される処理を説明するフローチャートである。
図6のS12で実行される処理を説明するフローチャートである。
図8のS32で実行される処理を説明するフローチャートである。
図8のS36で実行される処理を説明するフローチャートである。
図8のS38で実行される処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態) 読取装置の実施形態をMFP(Multi Function Peripheralの略称)を用いて説明する。図1に示すように、MFP10は、コントローラ11、メモリ12、プリンタ13、FAXIF14、スキャナ15、ユーザIF16、USBIF17、通信IF18を備えている。これらの構成要素は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)
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