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公開番号2024158321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073438
出願日2023-04-27
発明の名称読み取りシステム及び読み取り処理プログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20241031BHJP(電気通信技術)
要約【課題】読取装置側の認証によりセキュリティを確保しつつ、円滑にプルスキャンを実行する。
【解決手段】PC10は、読取装置20の能力値を取得する能力値取得コマンドを送信する第1コマンド送信処理を実行して能力値に応じてたスキャン実行コマンドを送信する。PC10は、読取装置20から認証エラー通知を受信した場合に、ID及びPWのユーザ入力を求めたうえで、そのID及びPWを利用した認証用情報要求コマンドを読取装置20に送信する。PC10は、読取装置20から送信された認証用情報を用いて被認証情報を作成するとともにスキャン実行コマンドを読取装置20に再び送信する。読取装置20は、送信された被認証情報及びスキャン実行コマンドを受信して認証を行い、その認証が成功した場合に認証成功をPC10に通知してスキャンの実行を報知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1制御部及び記憶部を備えた端末装置と、第2制御部を備え、前記端末装置に対し接続されて読取対象物に対して読み取りを行う読取装置と、
を有する読み取りシステムであって、
前記第1制御部は、
前記読取装置の能力値を取得する能力値取得コマンドを送信する第1コマンド送信処理を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記能力値取得コマンドを受信する第1コマンド受信処理と、
受信した前記能力値取得コマンドに応じて、前記読取装置の前記能力値を送信する能力値送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
送信された前記能力値を受信する能力値受信処理と、
前記能力値の受信に応じて、スキャン実行コマンドを送信する第2コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記スキャン実行コマンドを受信する第2コマンド受信処理と、
前記第2コマンド受信処理において前記読取装置における認証のための被認証情報が受信されなかった場合に、認証エラーとなったことを通知する認証エラー通知を送信する第1通知送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
送信された前記認証エラー通知を受信する第1通知受信処理と、
受信した前記認証エラー通知に対応した、ユーザ名及びパスワードの入力を受け付ける受付処理と、
認証用情報要求コマンドを送信する第3コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記認証用情報要求コマンドを受信する第3コマンド受信処理と、
受信した前記認証用情報要求コマンドに応じて、認証用情報を送信する情報送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
送信された前記認証用情報を受信する情報受信処理と、
受信した前記認証用情報を用いて、前記被認証情報を作成する情報作成処理と、
前記受付処理で受け付けた前記ユーザ名及び前記パスワード、並びに、前記情報作成処理で作成した前記被認証情報、とともに前記スキャン実行コマンドを再び送信する第4コマンド送信処理と、
を実行し、
前記第2制御部は、
送信された前記ユーザ名及び前記パスワードと前記被認証情報と前記スキャン実行コマンドとを受信する第4コマンド受信処理と、
受信した前記ユーザ名及び前記パスワードに基づき前記被認証情報を用いて認証を行い、認証が成功した場合には認証成功を通知する認証成功通知を送信する第2通知送信処理と、
を実行し、
前記第1制御部は、
送信された前記認証成功通知を受信する第2通知受信処理を実行する
ことを特徴とする読み取りシステム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記端末装置は、表示部をさらに有し、
前記第1制御部は、さらに、
前記第1通知受信処理で受信した前記認証エラー通知に対応し、前記ユーザ名及び前記パスワードを入力するための入力画面を前記表示部に表示する表示処理
を実行し、
前記受付処理では、
前記表示部に表示された前記入力画面を介して前記ユーザ名及び前記パスワードの入力を受け付ける
ことを特徴とする、請求項1記載の読み取りシステム。
【請求項3】
前記第1制御部は、さらに、
前記能力値受信処理で受信した前記能力値に基づき、前記読取装置が認証機能を有するか否かを判定する第1判定処理を実行し、
前記第1判定処理で前記認証機能を有すると判定された場合に、
前記第1制御部は、前記第2コマンド送信処理と、前記第1通知受信処理と、前記受付処理と、前記第3コマンド送信処理と、前記情報受信処理と、前記情報作成処理と、前記第4コマンド送信処理と、前記第2通知受信処理と、を実行し、
前記第2制御部は、前記第2コマンド受信処理と、前記第1通知送信処理と、前記第3コマンド受信処理と、前記情報送信処理と、前記第4コマンド受信処理と、前記第2通知送信処理と、を実行することを特徴とする請求項1記載の読み取りシステム。
【請求項4】
前記第1制御部は、さらに、
前記第1通知受信処理での前記認証エラー通知の受信に応じ、前記記憶部に、前記被認証情報のキャッシュが記憶されているか否かを判定する第2判定処理
を実行し、
前記第2判定処理で前記キャッシュが記憶されていると判定された場合は、前記表示処理を行わず、
前記第2判定処理で前記キャッシュが記憶されていないと判定された場合に、前記表示処理を実行する
ことを特徴とする請求項2記載の読み取りシステム。
【請求項5】
読取対象物に対して読み取りを行う読取装置に接続され、演算部及び記憶部を備えた端末装置の前記演算部に対し、
前記読取装置の能力値を取得する能力値取得コマンドを送信する第1コマンド送信ステップと、
受信された前記能力値取得コマンドに応じて前記読取装置から送信された、前記読取装置の前記能力値を受信する能力値受信ステップと、
受信した前記能力値に応じて、スキャン実行コマンドを送信する第2コマンド送信ステップと、
前記スキャン実行コマンドが受信されかつ前記読取装置における認証のための被認証情報が受信されなかった場合に前記読取装置から送信された、認証エラーとなったことを通知する認証エラー通知を受信する第1通知受信ステップと、
受信した前記認証エラー通知に対応した、ユーザ名及びパスワードの入力を受け付ける受付ステップと、
認証用情報要求コマンドを送信する第3コマンド送信ステップと、
受信された前記認証用情報要求コマンドに応じて前記読取装置から送信された、認証用情報を受信する情報受信ステップと、
受信した前記認証用情報を用いて、前記被認証情報を作成する情報作成ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記ユーザ名及び前記パスワード、並びに、前記情報作成ステップで作成した前記被認証情報、とともに前記スキャン実行コマンドを再び送信する第4コマンド送信ステップと、
受信された前記ユーザ名及び前記パスワードに基づき前記被認証情報を用いて行われた認証に基づき認証が成功した場合に前記読取装置から送信された、認証成功を通知する認証成功通知を受信する第2通知受信ステップと、
実行させるための、読み取り処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆるプルスキャンを行う読み取りシステム及び読み取り処理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、通信インタフェースとユーザインタフェースとを備える端末が、通信インタフェースを介して、スキャナに実行要求を送信することでスキャナにプルスキャン処理を実行させ、プルスキャン処理により作成された前記スキャンデータを保存する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-071300号公報(段落[0047]等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、端末装置側から読取装置に対し、いわゆるプルスキャンが実行される。その際、そのままでは、読取装置に読み取り対象物をセットした本来のユーザでない別ユーザが読み取り画像を取得する恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、読取装置側の認証によりセキュリティを確保しつつ、円滑にプルスキャンを実行することができる読み取りシステム及び読み取り処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願発明は、第1制御部及び記憶部を備えた端末装置と、第2制御部を備え、前記端末装置に対し接続されて読取対象物に対して読み取りを行う読取装置と、を有する読み取りシステムであって、前記第1制御部は、 前記読取装置の能力値を取得する能力値取得コマンドを送信する第1コマンド送信処理を実行し、前記第2制御部は、送信された前記能力値取得コマンドを受信する第1コマンド受信処理と、受信した前記能力値取得コマンドに応じて、前記読取装置の前記能力値を送信する能力値送信処理と、を実行し、前記第1制御部は、送信された前記能力値を受信する能力値受信処理と、前記能力値の受信に応じて、スキャン実行コマンドを送信する第2コマンド送信処理と、を実行し、前記第2制御部は、送信された前記スキャン実行コマンドを受信する第2コマンド受信処理と、前記第2コマンド受信処理において前記読取装置における認証のための被認証情報が受信されなかった場合に、認証エラーとなったことを通知する認証エラー通知を送信する第1通知送信処理と、を実行し、 前記第1制御部は、送信された前記認証エラー通知を受信する第1通知受信処理と、受信した前記認証エラー通知に対応した、ユーザ名及びパスワードの入力を受け付ける受付処理と、認証用情報要求コマンドを送信する第3コマンド送信処理と、を実行し、前記第2制御部は、送信された前記認証用情報要求コマンドを受信する第3コマンド受信処理と、受信した前記認証用情報要求コマンドに応じて、認証用情報を送信する情報送信処理と、を実行し、前記第1制御部は、送信された前記認証用情報を受信する情報受信処理と、受信した前記認証用情報を用いて、前記被認証情報を作成する情報作成処理と、前記受付処理で受け付けた前記ユーザ名及び前記パスワード、並びに、前記情報作成処理で作成した前記被認証情報、とともに前記スキャン実行コマンドを再び送信する第4コマンド送信処理と、を実行し、前記第2制御部は、送信された前記ユーザ名及び前記パスワードと前記被認証情報と前記スキャン実行コマンドとを受信する第4コマンド受信処理と、受信した前記ユーザ名及び前記パスワードに基づき前記被認証情報を用いて認証を行い、認証が成功した場合には認証成功を通知する認証成功通知を送信する第2通知送信処理と、を実行し、前記第1制御部は、送信された前記認証成功通知を受信する第2通知受信処理を実行することを特徴とする。
【0007】
本願発明の読み取りシステムでは、端末装置側から読取装置に対し、いわゆるプルスキャンが実行される。その際、そのままでは、読取装置に読み取り対象物をセットした本来のユーザでない別ユーザが読み取り画像を取得する恐れがある。
【0008】
そこで本願発明においては、上記別ユーザによる読み取り画像の取得を防止しセキュリティを確保するために、端末装置からのアクセスに対し読取装置側でユーザ名等の認証が行われる。
【0009】
すなわち、まず端末装置の第1制御部は、第1コマンド送信処理において能力値取得コマンドを送信する。読取装置の第2制御部は、送信された上記能力値取得コマンドを第1コマンド受信処理において受信した後、読取装置の能力値を能力値送信処理において送信する。
【0010】
第1制御部は、送信された能力値を能力値受信処理で受信した後、その受信に応じて第2コマンド送信処理においてスキャン実行コマンドを送信する。第2制御部は、送信されたスキャン実行コマンドを受信した後、そのままでは認証を行えない旨の認証エラー通知を第1通知送信処理において送信する。
(【0011】以降は省略されています)

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