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公開番号2024157975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072688
出願日2023-04-26
発明の名称撮影管理システム及び撮影管理方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H04N 23/60 20230101AFI20241031BHJP(電気通信技術)
要約【課題】車両上の撮影希望者、又は車両のそばにいる撮影希望者を離れた位置から現地の撮影者がカメラで撮影する場合に、撮影者の撮影操作を容易にすること。
【解決手段】ユーザ車両11を利用して移動する撮影希望者10のユーザ端末12と撮影者20が使用する撮影者端末21との連携を制御可能なクラウド30を有し、撮影希望者10の車両11に付与されたバーコード11a等を含む撮影像を撮影者20の撮影者端末21側のカメラから取得して、撮影像中のバーコード11aにより撮影対象のユーザ車両11を特定し、車両の一致を検知した場合に、撮影者端末21の画面上に被写体のリアルタイム映像と、撮影対象の特定車両を示す表示とを重畳表示して動きに追従するようにAR表示を実施する。車両の照明を自動制御する。撮影者20が撮影希望者10をカメラで捉えていることを撮影希望者10に通知する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両を利用して移動可能な特定の撮影希望者が使用する第1の通信端末と、前記撮影希望者をカメラで撮影可能な撮影者が使用する第2の通信端末との連携を制御可能な通信制御部を有し、
前記通信制御部は、
前記撮影希望者と関連付けられた特定車両に事前に付与された固有パターン情報を含む撮影像を前記第2の通信端末側のカメラから取得する撮影像取得機能と、
前記撮影像と前記第1の通信端末から取得した情報とに基づき、前記撮影像と前記特定車両との一致の有無を識別する対象認識機能と、
前記撮影像と前記特定車両との一致を認識した場合に、前記撮影像中の車両が前記撮影希望者の搭乗している前記特定車両であることを表す表示或いは前記特定車両であることを表す音声の出力の少なくとも一方を前記第2の通信端末に対して指示する撮影対象指示機能と、
を備える撮影管理システム。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記撮影対象指示機能は、前記特定車両であることを表す表示の画面への重畳表示を前記第2の通信端末に対して指示する、
請求項1に記載の撮影管理システム。
【請求項3】
前記通信制御部は、前記撮影者が撮影対象を確認したことを表す情報を受信した後で、前記特定車両上の照明の点灯指示を前記第1の通信端末に対して送信する撮影照明制御部を有する、
請求項1に記載の撮影管理システム。
【請求項4】
前記通信制御部は、前記撮影者が撮影対象を確認したことを表す情報を受信した後で、前記撮影者のカメラが前記撮影希望者を捉えていることを表す通知を前記第1の通信端末に対して送信する撮影準備通知部を有する、
請求項1に記載の撮影管理システム。
【請求項5】
前記通信制御部は、前記特定車両の位置情報および前記第2の通信端末側のカメラの位置情報に基づいて、前記特定車両が撮影可能な領域に入ったことを検知した場合に、前記特定車両上の照明を制御して前記撮影者に対して撮影対象の車両であることを通知する、通知照明制御部を有する、
請求項1に記載の撮影管理システム。
【請求項6】
車両を利用して移動可能な特定の撮影希望者が使用する第1の通信端末と、前記撮影希望者をカメラで撮影可能な撮影者が使用する第2の通信端末との間で連携できるように通信経路を確保し、
前記撮影希望者と関連付けられた特定車両に事前に付与された固有パターン情報を含む撮影像を前記第2の通信端末側のカメラから取得し、
前記撮影像と前記第1の通信端末から取得した情報とに基づき、前記撮影像と前記特定車両との一致の有無を識別し、
前記撮影像と前記特定車両との一致を認識した場合に、前記撮影像中の車両が前記撮影希望者の搭乗している前記特定車両であることを表す表示或いは前記特定車両であることを表す音声の出力の少なくとも一方を前記第2の通信端末に対して指示する、
撮影管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に車両を利用するユーザの写真等を車両外の撮影者が撮影する場合に利用可能な撮影管理システム及び撮影管理方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1は、写真を撮ってもらいたいと望む者(写真希望者)と写真を撮影する者(撮影者)との仲介を行うサービスを実現するための技術を開示している。また、特許文献1の段落「0033」に記載されているように、サーバー1は、ロギングしているユーザー位置情報と撮影者位置情報を用いて、各写真希望者2の周辺に存在する撮影者5を抽出し、その撮影者5の情報を周辺撮影者情報としてユーザーデバイス3に発信でき、ユーザーデバイス3は周辺に存在する撮影者5の情報を表示することができる。また、写真希望者2はこの場所において写真が撮られる可能性があるかを知ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-16100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、旅行で様々な観光地などを訪れる観光客などの人々は、旅行の思い出を残すために、自分が映っている観光地での写真を含む日記を作成したいと希望する場合が多いと考えられる。また、観光地では交通が不便な場合が多いので、各々の観光客は現地でレンタカーの車両を借り、自分で車両を運転しながら観光地巡りをする機会も多いと考えられる。
【0005】
したがって、各観光客が各地で自分の映っている写真を撮影する場合には、観光客自身が車両を運転し走行している状態や、観光客自身が車両に乗降する状態や、自分の借りたレンタカーの近傍で観光客が見物している状態などのシーンが多くなると想定される。
【0006】
しかし、例えば観光客自身が車両を運転している状態では、自分で自分自身の写真を撮ることはできない。そこで、例えば特許文献1の技術のようなサービスを利用して、撮影を希望する観光客が現地の撮影者に写真撮影して貰うことが考えられる。
【0007】
しかしながら、走行している車両を運転している撮影希望者(観光客)や、停車している車両のそばにいる撮影希望者を、見ず知らずの現地の撮影者が特定してカメラで撮影する場合を想定すると、例えば以下のような課題がある。
【0008】
(1)同じ道路上を複数台の車両が連なって同じ方向に向かって走行している状態だと、撮影者は複数台の車両のうちどちらが撮影希望者が搭乗している目的の車両なのかを区別しにくい。
(2)撮影希望者が車両を運転している状態で車両外の撮影者が車内の撮影希望者を撮影する場合、撮影者は被写体の車両が撮影希望者のもので間違いないかどうかを確認できないので不安を覚えることになる。また、撮影者は撮影希望者が撮影に気づいているかどうかを確認できないので、シャッターを押すべき適切な撮影タイミングの判断に迷いを生じることになる。
(3)観光地の駐車場などにおいて、複数の車両が複数の人物と共に停車しているような状態だと、距離の離れた位置に存在し且つ撮影希望者の顔も知らない撮影者は、複数台の車両のうちどちらが撮影希望者の車両なのか、及びどちらの人物が撮影希望者なのかを容易に特定できない。
(4)撮影希望者が車両を運転している状態で、又は停車している状態で、車両外の撮影者が車内の撮影希望者を撮影する場合、車外と比べて車室内は暗いので、車内の撮影希望者を写真として鮮明に撮影することが難しい。したがって、撮影される写真の品質が低下する。
(5)撮影希望者が車両を運転している状態で車両外の撮影者が撮影する場合、撮影希望者が撮影者の存在位置や撮影位置等を事前に認識していないと、撮影希望者の顔の向きなどが撮影に適した状態でない状態で撮影される可能性が高くなる。その結果、撮影された写真の価値が低下する。
(6)撮影希望者が車両を運転している状態で車両外の撮影者が撮影する場合、撮影希望者が運転しながら周囲を見渡して撮影者を探す状態になりやすく、脇見運転により安全な運転状態を維持するのが困難になる。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両上の撮影希望者、又は車両のそばにいる撮影希望者を離れた位置から現地の撮影者がカメラで撮影する場合に、撮影者の撮影操作を容易にするために役立つ撮影管理システム及び撮影管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 車両を利用して移動可能な特定の撮影希望者が使用する第1の通信端末と、前記撮影希望者をカメラで撮影可能な撮影者が使用する第2の通信端末との連携を制御可能な通信制御部を有し、
前記通信制御部は、
前記撮影希望者と関連付けられた特定車両に事前に付与された固有パターン情報を含む撮影像を前記第2の通信端末側のカメラから取得する撮影像取得機能と、
前記撮影像と前記第1の通信端末から取得した情報とに基づき、前記撮影像と前記特定車両との一致の有無を識別する対象認識機能と、
前記撮影像と前記特定車両との一致を認識した場合に、前記撮影像中の車両が前記撮影希望者の搭乗している前記特定車両であることを表す表示或いは前記特定車両であることを表す音声の出力の少なくとも一方を前記第2の通信端末に対して指示する撮影対象指示機能と、
を備える撮影管理システム。
(【0011】以降は省略されています)

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