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公開番号
2024157625
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072071
出願日
2023-04-26
発明の名称
電池セル
出願人
株式会社AESCジャパン
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
50/103 20210101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】蓋材の角部の封止性の向上と、蓋材の位置ずれの抑制と、の双方を実現する。
【解決手段】電池セル10は、電池要素100と、電池要素100の端面を覆う前方蓋材210と、電池要素100及び前方蓋材210に巻き付けられた外装フィルム300と、を備えている。前方蓋材210は、外装フィルム300によって覆われた少なくとも1つの角部と、少なくとも一部分が当該角部から突出した前方突出部214と、を有している。前方突出部214及び電池要素100の端面は、電池要素100の端面に垂直な方向に並んでいる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
電池要素と、
前記電池要素の端面を覆う蓋材と、
前記電池要素及び前記蓋材に巻き付けられた外装フィルムと、
を備え、
前記蓋材が、前記外装フィルムによって覆われた少なくとも1つの角部と、少なくとも一部分が前記角部から突出した突出部と、を有し、
前記突出部と、前記電池要素の前記端面と、が前記電池要素の前記端面に垂直な方向に並んでいる、電池セル。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記突出部と、前記電池要素の前記端面と、が互いに押圧している、請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記突出部が前記少なくとも1つの角部に位置している、請求項1に記載の電池セル。
【請求項4】
前記突出部が前記蓋材の互いに対向する一対の辺に沿って延在している、請求項1に記載の電池セル。
【請求項5】
前記突出部が前記蓋材の全辺に沿って延在している、請求項1に記載の電池セル。
【請求項6】
前記電池要素から引き出された複数の集電体をさらに備え、
前記複数の集電体が前記一対の辺に対して略平行な方向に互いに重なっている、請求項4に記載の電池セル。
【請求項7】
前記蓋材における前記突出部が位置する部分の面積が、前記蓋材の全面積の0.50%以上75%以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項8】
前記蓋材における前記突出部が位置する部分の厚さが、前記蓋材における前記突出部が位置しない部分の厚さの1.2倍以上4.0倍以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項9】
前記電池要素から引き出された複数の集電体をさらに備え、
前記複数の集電体が、前記電池要素の前記端面と、前記蓋材における前記突出部が位置しない部分と、の間に存在する隙間に収容されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池セル。
【請求項10】
前記電池要素から引き出された複数の集電体と、
前記複数の集電体に電気的に接続されたタブと、
をさらに備え、
前記複数の集電体の長さが、前記タブに近づくほど短くなっている、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池セル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池セルに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、様々な電池セルが開発されている。電池セルは、正極、負極及びセパレータを含む電池要素を有している。電池要素は、外装材によって封止されている。
【0003】
特許文献1には、電池セルの一例について記載されている。この電池セルは、電池要素の両端部を覆うカバーと、電池要素及びカバーに巻き付けられた外装材と、を備えている。カバーは、電池要素の端面に対向する平板と、平板から突出した側板と、を有している。
【0004】
特許文献2には、電池セルの一例について記載されている。この電池セルは、電池要素が収容される筐体と、電池要素の端部を覆うカバーと、を備えている。カバーは、電池要素に向けて突出した凸部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-108623号公報
中国実用新案第206742372号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば特許文献2に記載されているように、筐体に電池要素を収容するのでなく、例えば特許文献1に記載されているように、電池要素及び蓋材に外装フィルムが巻き付けられることがある。しかしながら、電池要素及び蓋材に外装フィルムが単に巻き付けられている場合、外装フィルムが蓋材の角部に沿って折れ曲がる。よって、蓋材の角部の封止性を向上させることが難しいことがある。加えて、電池要素及び蓋材に外装フィルムが単に巻き付けられている場合、蓋材の位置ずれを抑制することが難しいことがある。例えば、電池セルが搭載された自動車の振動等の要因によって蓋材が衝撃を受けることで、蓋材の位置がずれることがある。或いは、電池セルの製造の際の真空引きによって蓋材が電池要素に向けて引き付けられることで、蓋材の位置がずれることがある。
【0007】
本発明の目的の一例は、蓋材の角部の封止性の向上と、蓋材の位置ずれの抑制と、の双方を実現することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、以下のとおりである。
[1]
電池要素と、
前記電池要素の端面を覆う蓋材と、
前記電池要素及び前記蓋材に巻き付けられた外装フィルムと、
を備え、
前記蓋材が、前記外装フィルムによって覆われた少なくとも1つの角部と、少なくとも一部分が前記角部から突出した突出部と、を有し、
前記突出部と、前記電池要素の前記端面と、が前記電池要素の前記端面に垂直な方向に並んでいる、電池セル。
[2]
前記突出部と、前記電池要素の前記端面と、が互いに押圧している、[1]に記載の電池セル。
[3]
前記突出部が前記少なくとも1つの角部に位置している、[1]に記載の電池セル。
[4]
前記突出部が前記蓋材の互いに対向する一対の辺に沿って延在している、[1]に記載の電池セル。
[5]
前記突出部が前記蓋材の全辺に沿って延在している、[1]に記載の電池セル。
[6]
前記電池要素から引き出された複数の集電体をさらに備え、
前記複数の集電体が前記一対の辺に対して略平行な方向に互いに重なっている、[4]に記載の電池セル。
[7]
前記蓋材における前記突出部が位置する部分の面積が、前記蓋材の全面積の0.50%以上75%以下である、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[8]
前記蓋材における前記突出部が位置する部分の厚さが、前記蓋材における前記突出部が位置しない部分の厚さの1.2倍以上4.0倍以下である、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[9]
前記電池要素から引き出された複数の集電体をさらに備え、
前記複数の集電体が、前記電池要素の前記端面と、前記蓋材における前記突出部が位置しない部分と、の間に存在する隙間に収容されている、[1]~[5]のいずれか一に記載の電池セル。
[10]
前記電池要素から引き出された複数の集電体と、
前記複数の集電体に電気的に接続されたタブと、
をさらに備え、
前記複数の集電体の長さが、前記タブに近づくほど短くなっている、[1]~[5]のいずれか一に記載の電池セル。
[11]
前記電池要素が正極、負極及びセパレータを有し、
前記セパレータの一部分が、前記正極及び前記突出部の間と、前記負極及び前記突出部の間と、の少なくとも一方に位置している、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[12]
前記セパレータの前記一部分が、前記正極又は前記負極の端部を覆う折り返し部を有する、[11]に記載の電池セル。
[13]
少なくとも一部分が前記突出部及び前記電池要素の前記端面の間に位置する絶縁材をさらに備える、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[14]
前記突出部が、前記電池要素の前記端面が位置する側に位置する所定面を有し、
前記所定面の少なくとも一部分が湾曲している、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
[15]
前記突出部が、前記電池要素の前記端面が位置する側に位置する所定面と、前記所定面から延在する側面と、を有し、
前記所定面及び前記側面の交差部が、丸みを帯びており、又は前記所定面に対して斜めになっている、[1]~[6]のいずれか一に記載の電池セル。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記態様によれば、蓋材の角部の封止性の向上と、蓋材の位置ずれの抑制と、の双方を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る電池セルの前方斜視図である。
実施形態に係る電池セルの一部分の前方拡大斜視図である。
実施形態に係る前方蓋材の後方斜視図である。
外装フィルムが取り除かれた状態における実施形態に係る電池セルの上面模式図である。
前方蓋材の前方突出部の後端面及び電池要素の前端面の間の領域の一例の拡大上面図である。
図5の第1の変形例を示す図である。
図5の第2の変形例を示す図である。
変形例1に係る前方蓋材の後方斜視図である。
変形例2に係る前方蓋材の後方斜視図である。
変形例3に係る前方蓋材の後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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