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公開番号2024157209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071422
出願日2023-04-25
発明の名称ビードワイヤ除去装置
出願人株式会社イワタクリエイト
代理人個人,個人
主分類B09B 3/30 20220101AFI20241030BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】ゴムタイヤのビードワイヤ抜き取り除去作業時のビードワイヤの切断トラブルを防止する。
【解決手段】この発明のビードワイヤ除去装置は、機体フレーム1上に前後進移動しゴムタイヤTのビードワイヤ34を係止して抜き取るフック3と、該フック3を挿通するフック溝3)を形成しビードワイヤ抜き取り時にゴムタイヤTを定位置で受け止めるダイス板33とを備え、該ダイス板33にフック溝36と交差し前記フック3によりV字形のループを形成しながら抜き取られるビードワイヤ34を左右に移動案内するガイド溝37を形成したビードワイヤ除去装置の改良に関する。前記フック3の先端側のフック部3Aでビードワイヤ34を係止する係止溝3cの底面3eに対し、フック部3A後方においてゴムタイヤTのビード部T1を載置するタイヤ搭載面3aの高さを、搭載するゴムタイヤTの想定本数に対応して低く設定する逃し深さDを設けている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
機体フレーム(1)上に前後進移動しゴムタイヤ(T)のビードワイヤ(34)を係止して抜き取るフック(3)と、該フック(3)を挿通するフック溝(36)を形成しビードワイヤ抜き取り時にゴムタイヤ(T)を定位置で受け止めるダイス板(33)とを備え、該ダイス板(33)にフック溝(36)と交差し前記フック(3)によりV字形のループを形成しながら抜き取られるビードワイヤ(34)を左右に移動案内するガイド溝(37)を形成したビードワイヤ除去装置であって、前記フック(3)の先端側のフック部(3A)でビードワイヤ(34)を係止する係止溝(3c)の底面(3e)に対し、フック部(3A)後方においてゴムタイヤ(T)のビード部(T1)を載置するタイヤ搭載面(3a)の高さを、搭載するゴムタイヤ(T)の想定本数に対応して低く設定する逃し深さ(D)を設けてなるビードワイヤ除去装置。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
タイヤ搭載面(3a)から係止溝(3c)の底面(3e)に至る案内面(3f)を、引抜作業時のビードワイヤ(34)を上記底面(3e)に案内すべく傾斜面に形成した請求項1に記載のビードワイヤ除去装置。
【請求項3】
係止溝(3c)の底面(3e)をガイド溝(37)の底面(37a)と同等又はそれ以上の高さに設定してなる請求項1又は2に記載のビードワイヤ除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用ゴムタイヤの廃棄処理時にビードワイヤを抜き取り除去するビードワイヤ除去装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来上記ビードワイヤの除去装置としては特許文献1,同2が公知であり、いずれも装置の機体フレームの端部でゴムタイヤの側面を受け止めた状態で、外向きに突出するフックをゴムタイヤの内周端の断面内に埋め込まれたモールドワイヤ部分に係止し、内部にモールド埋設されたワイヤを機体の内側に引抜くことにより除去するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4468348号公報
特開2023-29108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1,2はいずれも本発明者等によって提案されたものであるが、この装置は1回の作業で予定された規格の単数のタイヤのビードワイヤを抜き取り除去する場合は、確実且つ円滑に抜き取り作業が行われるものである。
【0005】
これに対し、作業効率を上げるために複数本(後述する実施形態では2本)のタイヤのビード除去作業を行うには、まずフック自体の先端から基端部迄の長さを複数本のタイヤを重ねた長さ(厚み)分だけ長くする必要があり(図4参照)、この改良自体はタイヤ複数本分(2本分)の搭載幅Lを確保すれば足りるので、格別困難な改良ではない。
【0006】
しかし、上記のように単にフックの前後長をタイヤ本数に応じて長くしたのみでは、タイヤからビードワイヤを引離す(引き抜く)際に、タイヤを受け止めるダイス板(又は受け板)に設けた左右方向のガイド溝(又は横溝)に、左右に広がって移動するビードワイヤが案内されずワイヤがフックを挿通するフック溝に案内されて切断するトラブルが生じるという問題があった。
【0007】
これに対し、タイヤのビード数の増加に応じてフックの係止幅を大きくして(フックを大型化して)、ビードワイヤを確実にフック内に納めることは可能であるが、フックを大型化するとフックのタイヤへの喰い込み抵抗やワイヤの引き抜き抵抗が過大になり、動力を含めた装置自体の大型化を招くという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の装置は第1に、機体フレーム上に前後進移動しゴムタイヤTのビードワイヤ34を係止して抜き取るフック3と、該フック3を挿通するフック溝36を形成しビードワイヤ抜き取り時にゴムタイヤTを定位置で受け止めるダイス板33とを備え、該ダイス板33にフック溝36と交差し前記フック3によりV字形のループを形成しながら抜き取られるビードワイヤ34を左右に移動案内するガイド溝37を形成したビードワイヤ除去装置であって、前記フック3の先端側のフック部3Aでビードワイヤ34を係止する係止溝3cの底面3eに対し、フック部3A後方においてゴムタイヤTのビード部T1を載置するタイヤ搭載面3aの高さを、搭載するゴムタイヤTの想定本数に対応して低く設定する逃し深さDを設けてなることを特徴としている。
【0009】
第2に、タイヤ搭載面3aから係止溝3cの底面3eに至る案内面3fを、引抜作業時のビードワイヤ34を上記底面3eに案内すべく傾斜面に形成したことを特徴としている。
【0010】
第3に、係止溝3cの底面3eをガイド溝37の底面37aと同等又はそれ以上の高さに設定してなることを特徴としている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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