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公開番号
2025009042
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111762
出願日
2023-07-06
発明の名称
浄化方法
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B09C
1/02 20060101AFI20250109BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であって、浄化効率に優れる浄化方法を提供すること。
【解決手段】浄化方法は、有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であり、原位置に設けられた注入井戸へ洗浄水を注入することと、注入井戸から離れて原位置に設けられた揚水井戸から揚水することとを有し、洗浄水がマイクロナノバブルを含有し、洗浄水の温度が原位置の温度より高温である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であって、
前記原位置に設けられた注入井戸へ洗浄水を注入することと、
前記注入井戸から離れて前記原位置に設けられた揚水井戸から揚水することと、を有し、
前記洗浄水がマイクロナノバブルを含有し、
前記洗浄水の温度が前記原位置の温度より高温である、
浄化方法。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
前記洗浄水の温度が35℃~50℃の範囲である、請求項1に記載の浄化方法。
【請求項3】
前記洗浄水がさらに、有機溶剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(ただし、有機フッ素化合物を除く。)を含有する、請求項1に記載の浄化方法。
【請求項4】
前記揚水井戸から揚水した水から有機フッ素化合物を除くことと、
前記有機フッ素化合物を除いた水を原料にして前記洗浄水を調製することと、をさらに有する、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の浄化方法。
【請求項5】
前記揚水井戸から揚水した水から有機フッ素化合物を除くことが、
前記揚水井戸から揚水した水の温度を適切な温度にすることと、
前記揚水井戸から揚水した水に気泡を供給することと、
前記揚水井戸から揚水した水の水面から泡沫を回収することと、を有する、
請求項4に記載の浄化方法。
【請求項6】
前記揚水井戸から揚水した水の温度を適切な温度にすることが、前記揚水井戸から揚水した水を加温すること及び保温することの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の浄化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、浄化方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、原位置において油汚染土壌を浄化する方法であって、油汚染土壌域の地表面に油回収溝を形成する油回収溝形成工程と、油汚染土壌に微細気泡を含んだ温水を注入して油汚染領域に含まれる水分量を高める微細気泡温水注入工程と、水分量を高められた油汚染土壌から微細気泡温水によって油汚染水を油回収溝に流れ込ませた後、流れ込んだ油汚染水から油を分離する油分離工程と、を含む油汚染土壌の浄化方法が開示されている。
【0003】
特許文献2には、汚染物質の分解微生物を活性化する活性液又は汚染物質を分解する浄化液であって、気泡が混入された活性液又は浄化液を、地下水温度より高温に加温し地中に設けられた注入井戸へ注入することにより地下土壌中へ送出する、地下土壌浄化方法が開示されている。
【0004】
特許文献3には、有機フッ素化合物に汚染された土壌を原位置で浄化するシステムであって、土壌内に構築された3以上の電極井戸に印加して土壌に電流を流すことで、土壌を加温する土壌加温装置と、土壌加温装置の加温により発生した汚染水蒸気に含まれる有機フッ素化合物を分解する分解処理装置とを備え、分解処理装置は、地上に設置する可搬型であって、汚染水蒸気を冷却した汚染水にオゾンガスを吹き込むとともに紫外線を照射することで有機フッ素化合物を分解する装置である、有機フッ素化合物原位置浄化システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-209599号公報
国際公開第2018/087995号
特開2022-030560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有機フッ素化合物は、界面活性、耐熱性、耐薬品性などの有用な性質を備えることから、製造業及び工業の広い用途で使われてきた。近年、有機フッ素化合物の生態毒性及び人体毒性が報告され、世界的に有機フッ素化合物の製造規制及び使用規制が強まっている。その一方で、有機フッ素化合物は難分解性であり、すでに環境に蓄積している有機フッ素化合物を浄化する技術の開発が急務である。
【0007】
本開示は、上記状況のもとになされた。
本開示は、有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であって、浄化効率に優れる浄化方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための具体的手段には、以下の態様が含まれる。
【0009】
<1>
有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であって、
前記原位置に設けられた注入井戸へ洗浄水を注入することと、
前記注入井戸から離れて前記原位置に設けられた揚水井戸から揚水することと、を有し、
前記洗浄水がマイクロナノバブルを含有し、
前記洗浄水の温度が前記原位置の温度より高温である、
浄化方法。
<2>
前記洗浄水の温度が35℃~50℃の範囲である、<1>に記載の浄化方法。
<3>
前記洗浄水がさらに、有機溶剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物(ただし、有機フッ素化合物を除く。)を含有する、<1>又は<2>に記載の浄化方法。
<4>
前記揚水井戸から揚水した水から有機フッ素化合物を除くことと、
前記有機フッ素化合物を除いた水を原料にして前記洗浄水を調製することと、をさらに有する、
<1>~<3>のいずれか1つに記載の浄化方法。
<5>
前記揚水井戸から揚水した水から有機フッ素化合物を除くことが、
前記揚水井戸から揚水した水の温度を適切な温度にすることと、
前記揚水井戸から揚水した水に気泡を供給することと、
前記揚水井戸から揚水した水の水面から泡沫を回収することと、を有する、
<4>に記載の浄化方法。
<6>
前記揚水井戸から揚水した水の温度を適切な温度にすることが、前記揚水井戸から揚水した水を加温すること及び保温することの少なくとも1つを含む、<5>に記載の浄化方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、有機フッ素化合物を含む汚染土壌及び/又は汚染水を原位置で浄化する方法であって、浄化効率に優れる浄化方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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