TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094135
出願日2023-06-07
発明の名称太陽光パネル廃棄装置
出願人エコシスAZ株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類B09B 5/00 20060101AFI20241212BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】撤去された太陽光パネルの効率的なリサイクルを実現可能とする、新規な構造の太陽光パネル廃棄装置を提供する。
【解決手段】太陽光パネル廃棄装置12であって、自動車14に搭載される装置フレーム16には、太陽光パネル1のフレーム部材3における一対の短辺枠4と一対の長辺枠5とにそれぞれ内側から係合可能とされた2対の係合爪72が各対向方向で接近及び離隔移動可能に設けられており、上下方向駆動手段96により係合爪72に上下方向で接近支持させた太陽光パネル1の一対の短辺枠4と一対の長辺枠5に対して各一対の係合爪72を内側から係合させて、水平方向駆動手段30で各一対の係合爪72を離隔方向へ駆動させることで、フレーム部材3を積層パネル本体2から離脱させるようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
積層パネル本体の周囲を金属製のフレーム部材で囲んだ構造を有する太陽光パネルを廃棄するための太陽光パネル廃棄装置であって、
前記太陽光パネルが設置された現地を走行する自動車に搭載される装置フレームを備えており、
該装置フレームには、該太陽光パネルを下方から支持する支持部材が設けられており、
該装置フレームには、該支持部材の上方に位置する水平面内において直交2軸方向にそれぞれ対向状態で配置されて該太陽光パネルの前記フレーム部材における一対の短辺枠と一対の長辺枠とにそれぞれ内側から係合可能とされた2対の係合爪が各対向方向で接近及び離隔方向に移動可能に設けられており、
該支持部材によって支持された該太陽光パネルを該2対の係合爪に対して上下方向で相対的に接近及び離隔させる上下方向駆動手段を備えており、
該2対の係合爪を各対向方向で接近及び離隔方向に駆動させる水平方向駆動手段を備えており、
該上下方向駆動手段により該2対の係合爪に対して上下方向で接近させて支持せしめた該太陽光パネルの該一対の短辺枠と該一対の長辺枠に対して該各一対の係合爪を内側から係合させて、該水平方向駆動手段で各該一対の係合爪を離隔方向へ駆動させることで、該一対の短辺枠と該一対の長辺枠を該積層パネル本体から離脱させるようにしたことを特徴とする車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記上下方向駆動手段を構成する駆動装置本体と前記水平方向駆動手段を構成する駆動装置本体が、前記装置フレームにおける最大横幅寸法と最大長さ寸法とを有する矩形状の平面枠内に納まるように配設されている請求項1に記載された車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項3】
前記上下方向駆動手段を構成する駆動装置本体と前記水平方向駆動手段を構成する駆動装置本体が、上下方向の投影において、前記支持部材で支持された前記太陽光パネルに重なる領域内に納まるように配設されている請求項1又は2に記載された車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項4】
前記水平方向駆動手段が、
単一の駆動装置本体と、
該駆動装置本体の駆動出力を前記2対の係合爪にそれぞれ伝達せしめて、該2対の係合爪を各対向方向で接近及び離隔方向に駆動させる伝動機構と
を、含んで構成されている請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項5】
前記支持部材が、前記太陽光パネルの前記積層パネル本体を下方から3以上の複数箇所でポイント的に支持する複数本の支持ロッドを有している請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項6】
前記上下方向駆動手段が、前記支持部材を上下方向に昇降させる請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項7】
前記2対の係合爪の少なくとも一対が、対向方向での相対的距離を調節可能とされている請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項8】
前記係合爪が着脱交換可能とされることによって、対向方向での相対的距離を調節可能とされている請求項7に記載された車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項9】
前記支持部材による前記太陽光パネルの支持位置に向けて、前記装置フレームの外方から該太陽光パネルを送り込むパネル搬送装置を備えている請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
【請求項10】
前記太陽光パネルの外周側に位置して、前記積層パネル本体から離脱した前記フレーム部材の該積層パネル本体から外周側への変位量を制限する飛出防止部を備えている請求項1又は2に記載の車載型の現場処理用太陽光パネル廃棄装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光パネルを廃棄するための太陽光パネル廃棄装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
昨今、化石燃料を必要としないクリーンエネルギーへの要求の高まりから、太陽光をエネルギー源として発電を行う太陽光パネルの普及が進んでいる。太陽光パネルは、例えば、シリコン(ケイ素)結晶、ヒ化ガリウムなどの化合物半導体、アモルファスシリコン等で形成された太陽電池とその表面を覆うカバーガラスとを含む積層パネル本体と、積層パネル本体の外周を囲む金属製のフレーム部材とを、備えている。
【0003】
ところで、太陽光パネルは、耐用年数が一般的に25年程度とされており、耐用年数を経過した太陽光パネルは、安全性や土地の有効利用等の観点から速やかに撤去する必要がある。現時点では、耐用年数を経過した太陽光パネルは少ないが、太陽光パネルが急速に普及したことから、今後多くの太陽光パネルを撤去する必要が生じることも予測される。
【0004】
従来、撤去された太陽光パネルは、粉砕処理された後で埋立て処分されていたが、環境への配慮からリサイクル化が求められている。太陽光パネルのリサイクル方法としては、全体を破砕した後で分別してリサイクルする破砕方式が一般的だが、破砕後の分別では分別精度を高めることが難しく、リサイクル率が低いという問題があった。
【0005】
一方、太陽光パネルを分解して分別した後で破砕してリサイクルする分離方式も検討されている。分離方式では、金属製のフレーム部材を積層パネル本体から取り外すことによって、リサイクル率を大幅に高めることができる。フレーム部材の積層パネル本体からの分離は、例えば、特許第6964910号公報(特許文献1)に記載された太陽光パネルの解体装置によって半自動的に行うことが検討されている。特許文献1の解体装置は、太陽光パネルを載置部上に載置・固定して、太陽光パネルのフレーム部材を押出し部材によって太陽光パネルの外周側へ押し出すことで、フレーム部材を積層パネル本体から分離させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6964910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の太陽光パネルの解体装置は、太陽光パネルの撤去現場から離れた処理施設に設置して使用するものであって、撤去した太陽光パネルをトラックに積み込んで処理施設へ輸送する必要がある。しかし、本発明者が検討したところ、太陽光パネルはフレーム部材の厚さ寸法が積層パネル本体よりも大きく、複数の太陽光パネルを厚さ方向に積み重ねてトラックで輸送しようとすると、フレーム部材同士の重なり合いによって厚さ方向でかさばることから、輸送の効率が悪いという問題があった。
【0008】
本発明の解決課題は、撤去された太陽光パネルの効率的なリサイクルを実現可能とする、新規な構造の太陽光パネル廃棄装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明は、上述の太陽光パネル廃棄装置が搭載された太陽光パネル廃棄装置付き自動車を提供することも目的とする。更に、本発明は、撤去された太陽光パネルの効率的なリサイクルを実現可能とする、新規な太陽光パネル廃棄方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
再生エネルギー製造システム
17日前
群馬県
不溶化剤
1か月前
花王株式会社
土壌用洗浄剤組成物
1か月前
鹿島建設株式会社
処分構造
2か月前
オリエンタル白石株式会社
メタン発酵方法
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
解体装置
16日前
株式会社竹中工務店
浄化方法
13日前
株式会社山本製作所
選別装置
1か月前
株式会社晃伸製機
醗酵処理装置
1か月前
株式会社SOKEN
処理システム
24日前
大成建設株式会社
浄化システム
1か月前
株式会社ミダック
廃棄物処理システム
1か月前
JFEスチール株式会社
耐火物レンガの処理方法
2か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
分解対象物の分解方法
2か月前
株式会社バイオセラー
廃棄物処理装置
13日前
DOWAエコシステム株式会社
太陽電池モジュールのリサイクル方法
16日前
鹿島建設株式会社
廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法
2か月前
株式会社サムズ
使用済み衛生用品の処理装置用分離機
2か月前
株式会社日立製作所
パネル解体システムおよび方法
2か月前
エコシスAZ株式会社
太陽光パネル廃棄装置
1か月前
生態環境部南京環境科学研究所
薬剤を徐放可能な汚染土壌原位置修復用埋設杭、及び修復方法
2か月前
サステイナブルエネルギー開発株式会社
亜臨界水処理装置及び亜臨界水処理ユニット
1か月前
イビデン株式会社
再生無機繊維の製造方法及び触媒担体保持マットの製造方法
9日前
株式会社神鋼環境ソリューション
造粒システム及び造粒物の製造方法
3日前
株式会社JOYCLE
アップサイクルプラントシステム、アップサイクルプラントシステムのプログラム
2か月前
三芦商事株式会社
乾式メタン発酵システム及び乾式メタン発酵方法
2か月前
JFEスチール株式会社
スラグ分離方法、耐火物レンガのリサイクル方法、スラグ分離装置
16日前
極東開発工業株式会社
発酵装置、液肥製造装置及び液肥製造方法
13日前
株式会社アマノ
炭酸カルシウムを含む熱分解残渣の製造方法および製造装置
24日前
サステイナブルエネルギー開発株式会社
亜臨界水処理装置及び亜臨界水処理ユニット
1か月前
サステイナブルエネルギー開発株式会社
亜臨界水処理装置及び亜臨界水処理ユニット
1か月前
メジャーヴィーナス・ジャパン株式会社
リチウムイオン二次電池の熱処理方法及びリチウムイオン二次電池の熱処理炉の制御装置
16日前
国際航業株式会社
有機フッ素化合物原位置浄化システム、及び有機フッ素化合物原位置浄化方法
24日前
ユニ・チャーム株式会社
使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法
2か月前
ノバルティス アーゲー
LOU064を使用した治療の方法
26日前
ラトガース ザ ステイト ユニバーシティー オブ ニュージャージー
結核菌(Mycobacterium Tuberculosis)感染の診断および治療のための新規な抗-LAMおよび抗-PIM6/LAMモノクローナル抗体
1か月前