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公開番号
2025022612
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023127341
出願日
2023-08-03
発明の名称
1,4-ジオキサンの揮発抑制剤、及び、揮発抑制方法
出願人
株式会社大林組
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
B09C
1/08 20060101AFI20250206BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】1,4-ジオキサンの新規な揮発抑制剤及び揮発抑制方法を提供すること。
【解決手段】水とノニオン界面活性剤とを含有する、1,4-ジオキサンの揮発抑制剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水とノニオン界面活性剤とを含有する、1,4-ジオキサンの揮発抑制剤。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記ノニオン界面活性剤のHLB値が、7~13である、請求項1に記載の1,4-ジオキサンの揮発抑制剤。
【請求項3】
1,4-ジオキサンを含有する土壌に、水とノニオン界面活性剤とを添加することを特徴とする、1,4-ジオキサンの揮発抑制方法。
【請求項4】
前記ノニオン界面活性剤のHLB値が、7~13である、請求項3に記載の1,4-ジオキサンの揮発抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、1,4-ジオキサンの揮発抑制剤、及び、揮発抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
揮発性有機化合物(以下「VOC」ともいう。)等の汚染物質によって汚染された土壌から、当該汚染物質が人に摂取される経路として、汚染土壌から溶出した汚染物質を含む地下水を飲用する曝露経路、汚染土壌を直接摂取する曝露経路等が、従来から知られている。
【0003】
近年では、これらに加えて、汚染土壌から揮発した汚染物質が、吸入により摂取される曝露経路についてのリスク評価がなされるようになってきている。
汚染土壌に、覆土や被覆シール材のような遮蔽材を設ける等して、VOC等の汚染物質が揮発することを防止することができれば、汚染土壌近傍での作業従事者、あるいは近隣住民への健康被害等のリスクを低減することができる。
【0004】
例えば、特許文献1では、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の揮発性有害物質の揮発抑制方法として、脂肪酸エステルを含む界面活性剤を添加する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-37095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
1,4-ジオキサンは、人や生物に対して急性及び慢性の毒性が認められ、1,4-ジオキサンを含む飲水をラット等に投与する動物試験の結果、発がん性を有することが明らかになり、国際がん研究機関(IARC)により、人に対しても発がん性を示す可能性のあるグループ2Bに分類されている。また日本でも、2004年に水道水質基準項目、2009年に水質環境基準項目に1,4-ジオキサン(基準値:0.05mg/L)が追加された。
【0007】
ここで、1,4-ジオキサンは、上記トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン等の揮発性有機化合物に比べると、水に溶けやすく、沸点が水と同程度であり水に溶解した1,4-ジオキサンは揮発しにくいといった点で、両者は性質が全く異なっている。また、1,4-ジオキサンは、重金属類や農薬類とは異なり、親水性が高く、土壌粒子への吸着性が低く、土壌等の固体への吸着・濃縮はほとんど生じないものと考えられている。
しかしながら、親水性が高いという性質から、1,4-ジオキサンにより汚染された土壌粒子が乾燥することに伴い、1,4-ジオキサンが水分とともに土壌から揮発することが懸念される。なおかつ、1,4-ジオキサンで汚染された土壌を掘削して、長期間大気に曝露することで少量ながらも揮発することが懸念される。したがって、土壌中から揮発した1,4-ジオキサンを吸入することによる健康被害を防止するため、揮発抑制手法が必要となる。
一方、土壌中からの揮発抑制手法の開発が進められてきたトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン等の揮発性有機化合物と異なる性質を持つ、1,4-ジオキサンの土壌中からの揮発を抑制するにあたっては、従来の揮発抑制方法とは別途の検討が必要になる。
【0008】
上記事情等に鑑み、本発明は、1,4-ジオキサンの新規な揮発抑制剤及び揮発抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、1,4-ジオキサンを含有する土壌に、水とノニオン界面活性剤とを添加することにより、1,4-ジオキサンの揮発を効果的に抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下の各発明に関する。
[1]水とノニオン界面活性剤とを含有する、1,4-ジオキサンの揮発抑制剤。
[2]前記ノニオン界面活性剤のHLB値が、7~13である、[1]に記載の1,4-ジオキサンの揮発抑制剤。
[3]1,4-ジオキサンを含有する土壌に、水とノニオン界面活性剤とを添加することを特徴とする、1,4-ジオキサンの揮発抑制方法。
[4]前記ノニオン界面活性剤のHLB値が、7~13である、[3]に記載の1,4-ジオキサンの揮発抑制方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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