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公開番号2025009432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112435
出願日2023-07-07
発明の名称廃棄物処理装置
出願人株式会社バイオセラー
代理人弁理士法人Vesta国際特許事務所
主分類B09B 3/60 20220101AFI20250110BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】メンテナンスの負担を軽減できること。
【解決手段】廃棄物処理装置1は、廃棄物を微生物により分解処理する処理槽としての発酵槽10と、発酵槽10からの排気を大気に放出する排気部71と、発酵槽10からの排気が排気部71へ連通する排気通路に設けられ、排気部71からの排気流により閉鎖空間55内を動く衝突体53によって発酵槽10からの排気に含まれる粉塵を落下させ粉塵の通過を阻止する阻止部50とを具備するものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を微生物により分解処理するまたは乾燥により減容処理する処理槽と、
前記処理槽からの排気を大気に放出する排気部と、
前記処理槽からの排気が前記排気部へ連通する排気通路に設けられ、前記排気流により閉鎖空間内を動く衝突体によって前記処理槽からの排気に含まれる粉塵を落下させ、前記粉塵の通過を阻止する阻止部と
を具備することを特徴とする廃棄物処理装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記阻止部は、前記処理槽の上側に設けた排気口を覆い、前記排気に含まれる粉塵を落下させ前記排気口から前記処理槽に戻すことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項3】
前記阻止部は、前記粉塵を濾過する濾過フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項4】
前記阻止部は、前記粉塵を濾過する袋状の濾布内に前記衝突体を収容し、前記処理槽からの排気を前記袋状の濾布の内面側から外面側に通過させることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項5】
前記衝突体は、球体状であることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項6】
前記衝突体は、間隙空間を有することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項7】
廃棄物を微生物により分解処理するまたは乾燥により減容処理する処理槽と、
前記処理槽からの排気を大気に放出する排気部と、
前記処理槽からの排気が前記排気部へ連通する排気通路に設けられ、前記処理槽からの排気を内面側から外面側に通過させる濾過フィルタによって前記処理槽からの排気に含まれる粉塵の通過を阻止し、前記濾過フィルタが前記粉塵の通過を阻止する鉛直下向きの内面を有する阻止部と
を具備することを特徴とする廃棄物処理装置。
【請求項8】
前記阻止部は、前記濾過フィルタとしての袋状の濾布が前記処理槽の上側に設けた排気口に被せられ、前記排気に含まれる粉塵を落下させ前記排気口から前記処理槽に戻すことを特徴とする請求項7に記載の廃棄物処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生ゴミ等の食品廃棄物や家畜排泄物等の有機性廃棄物を微生物により発酵分解処理または乾燥により減容・減量化する廃棄物処理装置に関し、特に、メンテナンスの負荷を軽減できる廃棄物処理装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境負荷軽減の観点から、生ごみ等の食品廃棄物等の焼却量を減少させて二酸化炭素の排出を減らす努力がなされており、特に、最近では、燃料費や収集運搬費の高騰で食品廃棄物を産業廃棄物として処理するコストも増大していることから、食品廃棄物等を再利用すること、例えば、食品廃棄物等を微生物によって発酵させて分解処理し、分解処理後の残渣を堆肥や土壌活性剤等として活用すること、即ち、食品廃棄物等の分解処理残渣を循環資源としてリサイクルすることに強い関心が寄せられている。
【0003】
そこで、従来、生ごみ等の食品廃棄物や畜糞等の廃棄物を微生物によって発酵させて分解処理し堆肥化するコンポスト装置(コンポスタ)が知られている。このコンポスト装置は、一般的には、微生物を使って廃棄物中の有機物を発酵分解する発酵装置と発酵装置での発酵によって発生する排ガスを脱臭する脱臭装置とを備えており、発酵装置で生じた排ガスが脱臭装置に送付されそこで脱臭されてから大気中に放出されるようになっている。
ここで、微生物を用いて生ごみ等の食品廃棄物や畜糞等の廃棄物を発酵させて分解処理するコンポスト装置において、廃棄物の発酵、分解を促進するために、廃棄物が投入された発酵槽内に空気を圧送することが行われている。
【0004】
ところが、発酵槽内に空気を圧送すると、発酵槽内で廃棄物の攪拌を行っていることと相俟って、廃棄物の発酵分解や乾燥が促進されることで、また、発酵槽内で廃棄物に空気が吹き付けられることで、発酵槽内において発酵分解処理されている廃棄物の粉塵が舞い上がりやすくなる。特に、分解処理する廃棄物の内容や水分量等の制御は困難であることから、内容や水分量が変動する廃棄物に対し発酵不良(分解処理不良)や臭気を生じさせないために空気を過剰に圧送し、発酵や乾燥を促す傾向にあり、粉塵を生じさせやすい。 このため、発酵槽から粉塵が飛散し排気に粉塵が含まれやすくなり、それが、直接、脱臭装置に送り込まれると、例えば、活性炭等を用いた脱臭装置ではそこに負荷がかかり、脱臭装置の運転に悪影響を及ぼし、脱臭効率を低下させることになる。
そこで、従来、発酵槽からの排気を脱臭装置に送る途中に集塵装置を設けることが行われている。例えば、特許文献1では、発酵槽からの排ガスを脱臭装置に送る排ガス通路の途中に設ける集塵装置としてサイクロン型集塵装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-106587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように集塵装置としてサイクロン型のものは良好な集塵効率を得るための排気吸気のバランス調整が難しく、装置が複雑化し、設備投資にコストが掛かる。しかも、集塵装置に導入された排ガスを熱交換器で冷却する場合には、排ガスが熱交換器によって結露し、結露した水を、排ガスに含まれていた粉塵と共に回収するから、その回収された粉塵及び廃水を外部に排水するための排水処理や泥状物の除去処理を要することになり、より手間がかかりコスト高となる。
【0007】
一方、低コストの集塵装置として濾過式のバグフィルタ、例えば、円筒型のプリーツ型フィルタを設けることによりそのフィルタで粉塵を集塵する方法もある。しかしながら、外側から内側へ通気を行う円筒型のプリーツフィルタで集塵を行う場合、フィルタが目詰まりしやすく、集塵力が落ちやすいことで、頻繁にフィルタに付いた粉塵を落とす重労働の清掃を行ったり、フィルタを交換したりする必要があることから、メンテナンスに大きな手間とコストを要する。
【0008】
そこで、本発明は、メンテナンスの負担を軽減できる廃棄物処理装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の廃棄物処理装置は、廃棄物を微生物により分解処理するまたは乾燥により減容・減量処理する処理槽と、前記処理槽からの排気を大気に放出する排気部と、前記処理槽からの排気が前記排気部へ連通する排気通路に設けられ、所定容積の閉鎖空間を形成し、当該閉鎖空間に前記処理槽からの排気流により前記閉鎖空間内を動く衝突体を収容し、前記処理槽からの排気に含まれる粉塵を前記衝突体によって落下させ前記粉塵の通過を阻止する阻止部とを具備するものである。
【0010】
上記処理槽は、廃棄物が収容され、収容された廃棄物の発酵分解処理が行われる容器(発酵槽)または収容された廃棄物の温風乾燥が行われる容器であり、通常、給気口及び排気口を有し、廃棄物の処理中は通気される。
上記排気部は、処理槽から排出された空気(排気ガス)を大気中に排出する箇所であり、通常、脱臭装置に設けられまたは接続され、処理槽からの排気に含まれている臭気成分が脱臭装置により除去され、処理槽からの排気が脱臭されて大気中に放出される。
(【0011】以降は省略されています)

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