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公開番号
2024164971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080732
出願日
2023-05-16
発明の名称
廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
主分類
B09B
3/70 20220101AFI20241121BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】廃棄物からのCa
2+
の溶出が抑制されず、二酸化炭素とカルシウムとを効率よく反応させることができる廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法を提供する。
【解決手段】固定化システム1は、廃棄物13に二酸化炭素を固定して安定化するシステムである。固定化システム1は、カルシウムを含む廃棄物13に二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体を供給するとともに、少なくとも純二酸化炭素ガスを除くガスによるファインバブルを含む液体を供給することが可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
カルシウムを含む廃棄物への二酸化炭素の固定化システムであって、
廃棄物に二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体を供給するとともに、
少なくとも純二酸化炭素ガスを除くガスによるファインバブルを含む液体を供給することが可能であることを特徴とする廃棄物への二酸化炭素の固定化システム。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記ファインバブルは、二酸化炭素25vol%以下のガスで形成されることを特徴とする請求項1記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システム。
【請求項3】
前記ファインバブルは空気で形成されることを特徴とする請求項1記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システム。
【請求項4】
前記二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体の供給と、前記ファインバブルを含む液体の供給を同時に行うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システム。
【請求項5】
前記二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体の供給と、前記ファインバブルを含む液体の供給を交互に行うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システムを用いた廃棄物の処理方法であって、
廃棄物への二酸化炭素の固定化処理を行った後に、前記廃棄物を処分場に埋め立てることを特徴とする廃棄物の処理方法。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の廃棄物への二酸化炭素の固定化システムを用いた廃棄物の処理方法であって、
廃棄物を処分場に埋め立てた後に、処分場において前記廃棄物への二酸化炭素の固定化処理を行うことを特徴とする廃棄物の処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カルシウムを含む廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及びカルシウムを含む廃棄物の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、低炭素社会の実現に寄与する技術の一つとして、焼却灰などのアルカリ性の廃棄物をカルシウム源として用いた二酸化炭素固定が着目されている。特許文献1には、飽和溶解量以上の二酸化炭素を含む溶液を廃棄物に散水して浸透させ、廃棄物中に含まれるカルシウム成分を二酸化炭素と接触させることにより、Ca
2+
とCO
3
2-
からCaCO
3
を生成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7108528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、発明者は、廃棄物中でCaCO
3
を生成すると、CaCO
3
により廃棄物の粒子が被覆され、粒子の内側からのCa
2+
の溶出が抑制されて、二酸化炭素固定反応が妨害されるということを見出した。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、廃棄物からのCa
2+
の溶出が抑制されず、二酸化炭素とカルシウムとを効率よく反応させることができる廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するための第1の発明は、カルシウムを含む廃棄物への二酸化炭素の固定システムであって、廃棄物に二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体を供給するとともに、少なくとも純二酸化炭素ガスを除くガスによるファインバブルを含む液体を供給することが可能であることを特徴とする廃棄物への二酸化炭素の固定化システムである。
【0007】
第1の発明では、カルシウムを含む廃棄物に二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体を供給することによって廃棄物の粒子表面で生成されたCaCO
3
の被覆を、少なくとも純二酸化炭素ガスを除くガスによるファインバブルを含む液体を供給することによって廃棄物の粒子表面から剥離させることができる。その結果、廃棄物の粒子からのCa
2+
の溶出が被覆により抑制されることがなくなり、CaCO
3
が継続して生成される。
【0008】
前記ファインバブルは、例えば、二酸化炭素25vol%以下のガスで形成される。
これにより、ファインバブルを工場からの排気ガス等で形成して、ファインバブルを含む液体を製造できる。
【0009】
前記ファインバブルは空気で形成されてもよい。
これにより、ファインバブルを含む液体を容易に製造できる。また、固定化システムにおいて、ファインバブルを含む液体を循環利用できる。
【0010】
前記二酸化炭素ガス又は二酸化炭素を含む液体の供給と、前記ファインバブルを含む液体の供給とは、例えば、同時に行うことが可能である。
これにより、廃棄物の粒子表面に生成された被覆を継続的に剥離できる。
(【0011】以降は省略されています)
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