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公開番号
2024165640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082002
出願日
2023-05-18
発明の名称
使用済み衛生用品の処理装置用分離機
出願人
株式会社サムズ
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
B09B
5/00 20060101AFI20241121BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】本発明は、使用済み衛生用品を効率よく解体して、処理する時間を短縮することができる使用済み衛生用品の処理装置用分離機を提供する。
【解決手段】本発明の使用済み紙衛生用品の処理装置用分離機3は、筐体6に固定された外胴分離槽7内に回転可能に支持されて、投入された使用済み紙おむつ2を処理液34とともに回転・撹拌する内胴分離槽8を備え、使用済み紙おむつ2を構成する複数種の素材に分離する使用済み紙おむつの処理装置用分離機3であって、内胴分離槽8には、該内胴分離槽8内の下部側33から少なくとも内胴分離槽8内の処理液34の液面9近傍より上方の上部側36に使用済み衛生用品2を掻き上げて、内胴分離槽8内の上部側36から下部側33に向けて落下させて、使用済み衛生用品2に衝撃力を加える掻き上げ突起10を、内胴分離槽8の内壁11に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
筐体に固定された外胴分離槽内に回転可能に支持されて、投入された使用済み衛生用品を処理液とともに回転・撹拌する内胴分離槽を備え、前記使用済み衛生用品を、該衛生用品を構成する複数種の素材に分離する使用済み衛生用品の処理装置用分離機であって、
前記内胴分離槽内の下部側から少なくとも前記内胴分離槽内の前記処理液の液面近傍より上方の上部側に前記使用済み衛生用品を掻き上げて、前記内胴分離槽内の上部側から下部側に向けて落下させて、前記使用済み衛生用品に衝撃力を加える掻き上げ突起を、前記内胴分離槽の内壁に設けたことを特徴とする使用済み衛生用品の処理装置用分離機。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記掻き上げ突起は、前記内胴分離槽の回転方向前方側であって、前記内胴分離槽の回転中心側に向けて延設されて前記使用済み衛生用品を前記内胴分離槽の下部側から上部側に持ち上げる掻き上げ面と、該掻き上げ面の前記内胴分離槽の回転中心側の先端側に設けられて前記使用済み衛生用品を引っ掛ける引掛け角部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の使用済み衛生用品の処理装置用分離機。
【請求項3】
前記内胴分離槽内に投入された使用済み衛生用品に少なくとも水とカルシウム化合物と殺菌剤とからなる分解水を供給する分解水供給部と、
前記外胴分離槽の下部側と連通され前記外胴分離槽内の前記分解水とともに汚物を含む排水を排出する排出部と、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の使用済み衛生用品の処理装置用分離機。
【請求項4】
前記処理液の液面が、前記内胴分離槽の回転中心より下部側であり、
前記掻き上げ突起は、前記内胴分離槽の下部側位置から少なくとも前記処理液の液面より上部側から前記使用済み衛生用品が前記処理液の液面上に前記使用済み衛生用品を落下させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の使用済み衛生用品の処理装置用分離機。
【請求項5】
前記掻き上げ突起は、前記内胴分離槽の最下部側から回転方向に60度の位置から150度の位置の間で、前記使用済み衛生用品を前記処理液の液面に落下させることを特徴とする請求項4に記載の使用済み衛生用品の処理装置用分離機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転する分離槽内で、処理液を供給しながら衛生用品を構成する素材に使用済み衛生用品を分解する使用済み衛生用品の処理装置用分離機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、衛生用品として尿取りパッドや使い捨ての紙おむつが使用されている。衛生用品である紙製のおむつは、パルプ等からなる吸収体と、吸収体が吸収した水分を保持する高分子吸収体(高分子ポリマー)と、これらを包む防水材(プラスチック)などの素材から構成されている。また、尿取りパッド等もパルプからなる吸収体と、吸収体が吸収した水分を保持する高分子吸収体(高分子ポリマー)と、これらを包む防水材(プラスチック)などの素材から構成されている。これらの使用した後の使用済み紙おむつや尿取りパッド等の衛生用品は、現状では一般廃棄物として処理(処分)されている。
【0003】
しかし、これらの使用済み紙おむつや尿取りパッド等の衛生用品をそのまま一般廃棄物として、例えば焼却処分すると有害物質が生成されたり、埋め立て処分すると感染物質等により土壌が悪化する可能性がある。
【0004】
そこで、衛生的、環境的な観点から、衛生用品を素材ごとに分解して処理する衛生用品の処理装置が、特許文献1で提案されている。特許文献1で提案されている使用済み紙おむつの処理装置では、回転するドラム内で、使用済み紙おむつを処理液と混合させることで、パルプ、高分子ポリマー、プラスチック等の素材に解体している。
【0005】
特許文献1に記載の処理装置では、回転ドラム内に使用済み紙おむつを投入した状態で、所定濃度の処理液を処理室内に所定量供給し、使用済み紙おむつを処理液にドラム内で浸漬させた後にドラムを回転させて使用済み紙おむつを各素材に解体している。回転ドラムを回転させて解体される紙おむつには、展開状態の紙おむつを体に装着した後に体の両側でテープにより連結するいわゆるテープ型のものと、下着のように予めパンツ状に形成したパンツ型とがある。回転ドラム内では、テープ型の紙おむつ、パンツ型の紙おむつが混在した状態で処理液に浸漬され解体される。
【0006】
また、特許文献1に記載の処理装置では、回転ドラムの内壁に複数の撹拌突起を設けることにより、使用済み紙おむつを引っ掛けて解体するとともに撹拌している。この撹拌用の突起は、回転ドラムの軸方向に沿って長尺で、回転ドラムの内壁から周方向に等間隔で複数個形成されている。
【0007】
そして、回転ドラムの回転により撹拌突起が、回転ドラムの下部側から使用済みおむつを引っ掛けて掻き上げ、撹拌突起が回転ドラムの上部側に位置したときに、撹拌突起に引っ掛けられた使用済み紙おむつが回転ドラムの下部側に落下することで使用済み紙おむつを解体している。使用済み紙おむつが回転ドラムの上部側に位置した撹拌突起から下部側に落下することで使用済み紙おむつが回転ドラム内の処理液の液面上に衝突して、使用済み紙おむつが解体される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3569260号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、使用済み紙おむつを回転ドラムの下部側から上部側に掻き上げて、回転ドラムの下部側に落下させる際に、撹拌突起により確実に掻き上げられずに使用済み紙おむつが回転ドラムの下部側に停滞すると、使用済み紙おむつの解体に時間がかかり、使用済み紙おむつの処理時間(解体時間)がかかるという問題を有している。
【0010】
また、撹拌突起から回転ドラムの下部側に落下する距離(高さ)が短いと、撹拌突起に引っ掛けられた使用済み紙おむつが直ぐに回転ドラムの下部側に落下してしまう。この場合、回転ドラム内の処理液の液面に衝突したときの使用済み紙おむつへの衝撃力が小さいので、使用済み紙おむつを効率よく解体することができない。
(【0011】以降は省略されています)
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