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公開番号2025017289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023132233
出願日2023-08-15
発明の名称リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法
出願人南京農業大学
代理人個人
主分類B09C 1/10 20060101AFI20250129BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法を提供する。
【解決手段】S1、ポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを調製するステップと、S2、界面活性剤ベースのラッカーゼを調製するステップと、S3、土壌にポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼおよび界面活性剤ベースのラッカーゼを施用するステップと、S4、ポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収するステップと、を含む。改良されたポリアニリン-BiVO4/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施用することにより、土壌中の多環芳香族炭化水素を効率的に除去することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ステップS1、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製
:重量部で、BiVO

固体粉末1~2部、(CH

COO)

Zn固体粉末5~6部、
NaOH固体粉末4部を15~20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で
30min磁気攪拌して混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~2
5:1の重量比で混合し、1~2h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出
し、オーブンに入れて2~3hインキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後の
ポリアニリン繊維膜破片を10~15:1の重量比で混合し、水浴で3~4h加熱し、ポ
リアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て
、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、
ラッカーゼ溶液の質量濃度を5~20mg/mLとし、ポリアニリン-BiVO

/Zn
O繊維膜金属カーネルラッカーゼを得るステップと、
ステップS2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液
と脱イオン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベ
ースのラッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を300~500mg/Lとし、
ラッカーゼ溶液の質量濃度を100~200mg/Lとするステップと、
ステップS3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカー
ゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5~10の重量比で土壌に金属カーネル
ラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を20~80cmとする
ステップと、を含む、ことを特徴とするリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土
壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
金属カーネルラッカーゼを回収してサイクルするステップS4をさらに含み、
ステップS4、金属カーネルラッカーゼの回収サイクル:施用装置を通じてステップS3
で施用したポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収し、
回収したポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを脱イオン水
で洗浄した後再びステップS3の土壌に施用でき、回収したポリアニリン-BiVO


ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを4:7の重量比
で土壌に施用する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステップS1におけるポリアニリン繊維膜破片のサイズは0.5mm~5mmであり
、ポリアニリン繊維膜破片の厚さは0.5μm~2mmであり、混合振盪の振盪回転速度
は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度は400℃であり、水浴加熱
の温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片とラッカーゼ溶液の混合攪
拌回転速度は400rpmである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップS1におけるBiVO

固体粉末の調製方法は以下のとおりであり:0.0
1molのBi(NO



・5H

Oを取って20mLのエチレングリコール溶液に溶
解し、60min磁気攪拌して混合液Aを得て、0.01molのNH

VO

を取って
20mLの脱イオン水に溶解し、60min磁気攪拌して混合液Bを得た後、混合液Bを
混合液Aに滴下して60min磁気攪拌し、反応釜に入れて150℃で10h反応させ、
炉で室温まで冷却した後生成物を遠心分離機に入れて遠心分離し、BiVO

固体を得て
、75℃で2h真空乾燥して用意する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ステップS3におけるポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカ
ーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤
ベースのラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷設のように土壌内部に施用し、界面活
性剤ベースのラッカーゼの浸透速度は0.3~0.6L/hであり、浸透量は2~3L/


であり、各界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層間の間隔は10~15cmであり
、各界面活性剤ベースのラッカーゼの浸透層と各ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維
膜金属カーネルラッカーゼの敷設層は1対1で対応する、ことを特徴とする請求項1に記
載の方法。
【請求項6】
前記ステップS3で、施用装置を用いてポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カ
ーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、前記施用装置は中空に配置
されたカートリッジ(1)を含み、前記カートリッジ(1)の内部にポリアニリン-Bi
VO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを配置するための複数のディスペンサーア
センブルが設けられ、各前記ディスペンサーアセンブルはカートリッジ(1)の軸方向に
沿ってらせん状に分布し、
ディスペンサーアセンブルは、外側スライダー(2)、および前記外側スライダー(2)
の内部に位置し摺動可能に接続された内側スライダー(3)を含み、外側スライダー(2
)の前端は、前記カートリッジ(1)の側壁に設けられた第1スロット(11)に摺動可
能に接続され、外側スライダー(2)の後端はカートリッジ(1)の内側壁に延伸し、外
側スライダー(2)の後端の上下両側にそれぞれ固定ブロック(21)が設けられ、前記
固定ブロック(21)の前端は第1バネ(22)を介してカートリッジ(1)の前端内側
壁に接続され、固定ブロック(21)の後端は伸縮ロッド(23)を介してカートリッジ
(1)の後端内側壁に接続され、前記内側スライダー(3)の前端は、外側スライダー(
2)の前側壁上に設けられた第2スロット(24)に摺動可能に接続され、内側スライダ
ー(3)の後端は外側スライダー(2)の内部に設けられた空洞(25)内に延伸して空
洞(25)の後端に当接され、前記空洞(25)の後端に第3スロット(26)が設けら
れ、前記第3スロット(26)先端に多孔質バッフル(27)が設けられ、内側スライダ
ー(3)の後端は第2バネ(31)を介して前記多孔質バッフル(27)の中心に接続さ
れ、
各前記ディスペンサーアセンブルの先端に対応する前記カートリッジ(1)の内側壁に、
界面活性剤ベースのラッカーゼを土壌内に浸透させるための浸透孔(12)がそれぞれ設
けられ、
前記内側スライダー(3)の上下両側面に、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金
属カーネルラッカーゼを配置するための配置溝(32)が設けられ、下方の前記配置溝(
32)の表面に浸透膜が設けられ、2つの浸透膜間に磁気吸引ディスク(33)が設けら
れ、内側スライダー(3)の後端の上下両側に係合ブロック(34)がそれぞれ設けられ
、前記係合ブロック(34)は、前記外側スライダー(2)の内腔の上下両側に設けられ
た摺動溝(28)に摺動可能に接続され、前記カートリッジ(1)の頂部に空気入口(1
3)と液体入口(14)が設けられ、カートリッジ(1)の底部にドリルビット(15)
が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記伸縮ロッド(23)が最も短く圧縮されると、前記外側スライダー(2)の前端が前
記第1スロット(11)に嵌り、第2バネ(31)が最も長く伸長されると、前記配置溝
(32)が完全に伸長して前記第2スロット(24)の外部に位置し、
前記浸透孔(12)の上下両側に第3バネ(41)がそれぞれ設けられ、2つの前記第3
バネ(41)の先端に、浸透孔(12)を遮断するための制限バッフル(4)が共同で接
続され、第3バネ(41)が自然に伸長すると、前記制限バッフル(4)は前記内側スラ
イダー(3)の後端に嵌り、前記ディスペンサーアセンブルの数は5~6個であり、すべ
ての浸透孔(12)の総浸透量は0.3~0.6L/hである、ことを特徴とする請求項
6に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌汚染物管理の技術分野に関し、具体的に、リサイクル可能なラッカーゼシ
ステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法に関する。
続きを表示(約 7,900 文字)【背景技術】
【0002】
多環芳香族炭化水素とは、2つ以上のベンゼン環を含む芳香族炭化水素を指し、PAHs
とも呼ばれる。PAHsは、その毒性、遺伝毒性、変異原性および発がん性により、呼吸
器系、循環器系、神経系への障害、肝臓、腎臓への障害など、人体に影響を及ぼす主要な
有機汚染物質として認識されている。
多環芳香族炭化水素(PAHs)を環境から除去することは、汚染された環境を回復する
ための最も重要な方法と考えられる。焼却、アルカリ触媒による脱塩素化、紫外線酸化、
固定化、溶媒抽出など、多くの物理的・化学的処理法が試みられてきたが、このような方
法はコストがかかり、複雑で、規制が難しいという欠点がある。また、これらの伝統的な
環境浄化技術は、多くの場合、汚染物質を完全に除去することは難しく、単に汚染物質を
ある環境から別の環境へ移動させたり、別の汚染物質を形成したりするだけである。現在
、バイオレメディエーションと半導体光触媒分解技術が、多環芳香族炭化水素を除去する
ためのより良い方法である。
最近の研究では、ラッカーゼがPAHsの管理に有効であることが判明しているが、ラッ
カーゼをPAHsの浄化に合理的に利用するには、さらなる研究が必要である。
【発明の概要】
【0003】
上記従来の問題点に対して、本発明は、リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土
壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方法を提供する。
本発明の技術的解決策は以下のとおりである。
リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方
法は、
S1、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO

固体粉末1~2部、(CH

COO)

Zn固体粉末5~6部、NaOH
固体粉末4部を15~20部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30mi
n磁気攪拌して混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~25:1の
重量比で混合し、1~2h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オー
ブンに入れて2~3hインキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニ
リン繊維膜破片を10~15:1の重量比で混合し、水浴で3~4h加熱し、ポリアニリ
ン繊維膜破片を取り出し、乾燥させて活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1
の重量比で活性化後のポリアニリン繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカー
ゼ溶液の質量濃度を5~20mg/mLとし、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜
金属カーネルラッカーゼを得るステップと、
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を300~500mg/Lとし、ラッカー
ゼ溶液の質量濃度を100~200mg/Lとするステップと、
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5~10の重量比で土壌に金属カーネルラッカー
ゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を20~80cmとするステップ
と、を含む。
本発明の一側面として、上記方法は、金属カーネルラッカーゼを回収して再利用するステ
ップS4をさらに含み、
S4、金属カーネルラッカーゼの回収サイクル:施用装置を通じてステップS3で施用し
たポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを回収し、回収した
ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを脱イオン水で洗浄し
た後再びステップS3の土壌に施用でき、回収したポリアニリン-BiVO

/ZnO繊
維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを4:7の重量比で土壌に
施用する。
本発明の一側面として、前記ステップS1におけるポリアニリン繊維膜破片のサイズは0
.5mm~5mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の厚さは0.5μm~2mmであり、
混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベート温度は4
00℃であり、水浴加熱の温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維膜破片と
ラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmである。
本発明の一側面として、前記ステップS1におけるBiVO

固体粉末の調製方法は以下
のとおりであり:0.01molのBi(NO



【発明の効果】
【0004】
本発明は以下の有益な効果を有する。
(1)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法は、改良されたポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネル
ラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施用する
ことにより、土壌中の多環芳香族炭化水素を効率的に除去することができ、施用方法を最
適化することにより、まず界面活性剤ベースのラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に
施用した後、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを層状敷
設のように土壌内部に施用し、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラ
ッカーゼの処理活性を長持ちさせ、土壌中の多環芳香族炭化水素の処理効果を向上させ、
同時に、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの回収を容易
にすることができる。
(2)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法によって調製されたポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜固体はラ
ッカーゼ担体として安定性が良好であり、コストが低く、ラッカーゼの担持量および活性
を増加させ、界面活性剤ベースのラッカーゼとともに多環芳香族炭化水素汚染土壌に共施
用することで、土壌中の多環芳香族炭化水素の除去率が35~50%に達し、回収したポ
リアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと新たに調製したポリア
ニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを最適化および調整し、混合
して使用することにより、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカ
ーゼの回収使用効率をさらに向上させ、高い回収使用率の前提下で処理効果の低下が回避
され、環境に優しく、効率的で、さらなる普及に適している。
(3)本発明のリサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水
素を除去する方法は、施用装置を設置することで、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊
維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼの施用を完了し、本発明の
方法の実現に最も適合し、溝を設けることで、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜
金属カーネルラッカーゼおよび回収したポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カ
ーネルラッカーゼを配置することができ、同時にポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維
膜金属カーネルラッカーゼの回収に便利であり、伸縮ロッドの長さを最適化および制限す
ることで、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの最良処理
効果が達成され、同時に装置の運転がスムーズにし、故障率を減少させることができ、制
限バッフルを設けることで、界面活性剤ベースのラッカーゼが多孔質バッフルから空洞に
入るのを回避する同時に、ガス注入後浸透孔を封鎖することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本発明の実施例12の施用装置の構造概略図である。
本発明の実施例12の施用装置内部のディスペンサーアセンブルの構造概略図である。
本発明の実施例12の施用装置内部のディスペンサーアセンブルの吐出時の構造概略図である。
本発明の実施例12の施用装置の多孔質バッフルの構造概略図である。
本発明の実施例12の施用装置の吐出時の構造概略図である。
【0006】
[符号の説明]
1 カートリッジ
11 第1スロット
12 浸透孔
13 空気入口
14 液体入口
15 ドリルビット
2 外側スライダー
21 固定ブロック
22 第1バネ
23 伸縮ロッド
24 第2スロット
25 空洞
26 第3スロット
27 多孔質バッフル
28 摺動溝
3 内側スライダー
31 第2バネ
32 配置溝
33 磁気吸引ディスク
34 係合ブロック
4 制限バッフル
41 第3バネ
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施例1
リサイクル可能なラッカーゼシステムによって土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する方
法は、以下のステップを含み、
S1、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼの調製:重量部
で、BiVO

固体粉末1部、(CH

COO)

Zn固体粉末5部、NaOH固体粉末
4部を17部の質量濃度75%のエタノール溶液に加え、室温で30min磁気攪拌して
混合液を得て、前記混合液とポリアニリン繊維膜破片を15~25:1の重量比で混合し
、1h混合振盪し、その後ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、オーブンに入れて2hイ
ンキュベートし、次に前記混合液とインキュベート後のポリアニリン繊維膜破片を12:
1の重量比で混合し、水浴で3h加熱し、ポリアニリン繊維膜破片を取り出し、乾燥させ
て活性化後のポリアニリン繊維膜破片を得て、5:1の重量比で活性化後のポリアニリン
繊維膜破片とラッカーゼ溶液を混合攪拌し、ラッカーゼ溶液の質量濃度を12mg/mL
とし、ポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼを得て、ポリア
ニリン繊維膜破片のサイズは1mmであり、ポリアニリン繊維膜破片の平均厚さは50μ
mであり、混合振盪の振盪回転速度は1000rpmであり、オーブンでのインキュベー
ト温度は400℃であり、水浴加熱温度は100℃であり、活性化後のポリアニリン繊維
膜破片とラッカーゼ溶液の混合攪拌回転速度は400rpmであり、
(CH

COO)

ZnとNaOHの化学反応により水酸化亜鉛を生成し、水酸化亜鉛は
300~400度の温度下で加熱されると分解してZnOを生成し、
BiVO

固体粉末の調製方法は以下のとおりであり:0.01molのBi(NO



・5H

Oを20mLのエチレングリコール溶液に溶解し、60min磁気攪拌して混
合液Aを得て、0.01molのNH

VO

を20mL脱イオン水に溶解し、60mi
n磁気攪拌して混合液Bを得た後、混合液Bを混合液Aに滴下して60min磁気攪拌し
、反応釜に入れて150℃で10h反応させ、炉で室温まで冷却した後生成物を遠心分離
機に入れて遠心分離し、BiVO

固体を得て、75℃で2h真空乾燥して用意し、
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を150mg/Lとし、
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:7の重量比で土壌に金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深度を60cmとし、
ステップS3中のポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界
面活性剤ベースのラッカーゼの施用順序は以下のとおりであり:まず界面活性剤ベースの
ラッカーゼを層状浸透のように土壌内部に施用した後、ポリアニリン-BiVO
【0008】
実施例2
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を100mg/Lとする。
実施例3
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:ラッカーゼ溶液の質量濃度が異なる。
S2、界面活性剤ベースのラッカーゼの調製:ラムノリピッド、ラッカーゼ溶液と脱イオ
ン水を混合して、界面活性剤ベースのラッカーゼを得て、得られた界面活性剤ベースのラ
ッカーゼにおいて、ラムノリピッドの質量濃度を400mg/Lとし、ラッカーゼ溶液の
質量濃度を200mg/Lとする。
実施例4
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:5の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO


ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例5
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:9の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO


ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
度を60cmとする。
実施例6
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:10の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例7
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:12の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用
深度を60cmとする。
実施例8
本実施例は実施例1とは以下の点で異なり:
S3、土壌へのポリアニリン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面
活性剤ベースのラッカーゼの施用:3:4の重量比で土壌にポリアニリン-BiVO


ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカーゼを施用し、施用深
【0009】
TIFF
2025017289000002.tif
47
145
【0010】
表1のデータから分かるように、ラッカーゼ溶液の質量濃度を100~150mg/Lに
すると、土壌中のベンゾ(a)アントラセンの分解率に対する影響が大きく、ラッカーゼ
溶液の質量濃度を150~200mg/Lにするとき影響が小さく、コストも高くなるた
め、実施例1中の界面活性剤ベースのラッカーゼ中のラッカーゼ溶液の質量濃度が好まし
い。
実験例2
実施例1、4~8中の方法を土壌中の多環芳香族炭化水素の実際検出に適用し、ポリアニ
リン-BiVO

/ZnO繊維膜金属カーネルラッカーゼと界面活性剤ベースのラッカー
ゼの比率による土壌中のベンゾ(b)フルオランテンの分解率の大きさに対する影響を観
察し、結果を表2に示す。
表2 実施例1、4~8中の方法による土壌中のベンゾ(b)フルオランテンの分解率
(【0011】以降は省略されています)

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大成建設株式会社
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株式会社ミダック
廃棄物処理システム
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南京農業大学
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国立大学法人東北大学
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鹿島建設株式会社
廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法
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株式会社サムズ
有機性廃棄物の収集・処理ステーション
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AUTOREM株式会社
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エコシスAZ株式会社
太陽光パネル廃棄装置
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環境創研株式会社
有機物を含むコンクリートスラッジ処理物の製造方法
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生態環境部南京環境科学研究所
薬剤を徐放可能な汚染土壌原位置修復用埋設杭、及び修復方法
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