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公開番号
2025010351
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024192016,2020094180
出願日
2024-10-31,2020-05-29
発明の名称
発酵装置、液肥製造装置及び液肥製造方法
出願人
極東開発工業株式会社
代理人
個人
主分類
B09B
3/65 20220101AFI20250109BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】 液肥の濃度を上げて、輸送が容易な液肥を製造することができる発酵装置を提案することを課題とする。
【解決手段】 発酵槽2と固液分離装置5と濃縮装置7を有する発酵装置1において、前記発酵槽2は、嫌気性消化法によって有機物を発酵させて消化液を作るものであり、前記濃縮装置7は、透過膜10を有し、当該透過膜10は、水を透過し、少なくとも窒素、リン酸、カリウムのいずれかを透過させにくい性質を有し、前記発酵槽2から取り出された前記消化液から前記固液分離装置5によって個体成分を取り除き、さらに前記濃縮装置7の透過膜10によって、前記消化液の水分量を減らして濃縮することを特徴とする発酵装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
発酵槽と固液分離装置と濃縮装置を有する発酵装置において、
前記発酵槽は、嫌気性消化法によって有機物を発酵させて消化液を作るものであり、
前記濃縮装置は、透過膜を有し、当該透過膜は、水を透過し、少なくとも窒素、リン酸、カリウムのいずれかを透過させにくい性質を有し、
前記発酵槽から取り出された前記消化液から前記固液分離装置によって個体成分を取り除き、さらに前記濃縮装置の透過膜によって、前記消化液の水分量を減らして濃縮する発酵装置であって、
前記濃縮装置は、
水槽部、及び、
当該水槽部内に配された膜分離器であって、
内部空間と、当該内部空間と外部を連通する開口を有し、かつ
前記透過膜を含む、
膜分離器を有し、
前記膜分離器と、前記水槽部との間に、環状の外部側空間を有し、
前記膜分離器は、枠部材の上面以外の該開口に、前記透過膜が装着されたものであり、
前記外部側空間に前記消化液を導入し、かつ、該消化液の水分を前記内部空間に移動させることで、前記外部側空間の前記消化液を濃縮し、さらに、
攪拌手段を有し、当該攪拌手段によって、前記水槽部の少なくとも前記外部側空間内の前記消化液を攪拌する、発酵装置。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記攪拌手段は曝気装置を有し、当該曝気装置が発する気泡によって、前記外部側空間内の前記消化液を、攪拌すると共に、空気と接触せしめる、請求項1に記載の発酵装置。
【請求項3】
前記透過膜は、4フッ化エチレン樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の発酵装置。
【請求項4】
発酵槽から取り出された消化液を原料として液肥を製造する液肥製造装置であって、
前記発酵槽と固液分離装置と濃縮装置を有し、
前記濃縮装置は、透過膜を有し、当該透過膜は、水を透過し、少なくとも窒素、リン酸、カリウムのいずれかを透過させにくい性質を有するものであり、
前記消化液から、前記固液分離装置によって個体成分を取り除き、さらに前記濃縮装置の当該透過膜によって、前記消化液の水分量を減らして濃縮し、
前記発酵槽は、嫌気性消化法によって有機物を発酵させて消化液を作るものであり、
前記濃縮装置は、
水槽部、及び、
当該水槽部内に配された膜分離器であって、
内部空間と、当該内部空間と外部を連通する開口を有し、かつ
前記透過膜を含む、
膜分離器を有し、
前記膜分離器と、前記水槽部との間に、環状の外部側空間を有し、
前記膜分離器は、枠部材の上面以外の該開口に、前記透過膜が装着されたものであり、
前記外部側空間に前記消化液を導入し、かつ、該消化液の水分を前記内部空間に移動させることで、前記外部側空間の前記消化液を濃縮し、さらに、
攪拌手段を有し、当該攪拌手段によって、前記水槽部の少なくとも前記外部側空間内の前記消化液を攪拌する、液肥製造装置。
【請求項5】
前記攪拌手段は曝気装置を有し、当該曝気装置が発する気泡によって、前記外部側空間内の前記消化液を、攪拌すると共に、空気と接触せしめる、請求項4に記載の液肥製造装置。
【請求項6】
請求項1若しくは2に記載の発酵装置、又は請求項4若しくは5に記載の液肥製造装置を用いた液肥製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生ごみや動物のし尿等を発酵させて得られた消化液から液肥を製造する発酵装置に関するものである。また本発明は、液肥製造装置及び液肥製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
生ごみやし尿を有効利用する方策の一つとして、嫌気性消化法によってメタンガスを発生させ、当該メタンガスを収集して利用することが提案されている。
即ち生ごみやし尿を原料として嫌気性菌により発酵させ、メタンガスを発生させて発電等に供する。
またこの際の副産物として得られる消化液を液肥として利用する方策が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-19207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された方法によって、液肥を製造することができる。
しかしながら、製造された液肥は、水分量が多く、輸送コストが嵩む。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、液肥の濃度を上げて、輸送が容易な液肥を製造することができる発酵装置を提案することを課題とするものである。
また本発明は、同様の課題を解決することができる液肥製造装置及び液肥製造方法を提案することも課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するための態様は、発酵槽と固液分離装置と濃縮装置を有する発酵装置において、前記発酵槽は、嫌気性消化法によって有機物を発酵させて消化液を作るものであり、前記濃縮装置は、透過膜を有し、当該透過膜は、水を透過し、少なくとも窒素、リン酸、カリウムのいずれかを透過させにくい性質を有し、前記発酵槽から取り出された前記消化液から前記固液分離装置によって個体成分を取り除き、さらに前記濃縮装置の透過膜によって、前記消化液の水分量を減らして濃縮することを特徴とする発酵装置である。
【0006】
本態様の発酵装置は、発酵槽を有し、当該発酵槽内で有機物を嫌気性消化させて消化液を得ることができる。
発酵槽から取り出された消化液は、多くの固形分を含んでいる。本態様の発酵装置は、固液分離装置を有し、得られた消化液から固形分を除くことができる。
また本態様の発酵装置は、濃縮装置を有している。濃縮装置は、透過膜を有し、当該透過膜は、水を透過し、少なくとも窒素、リン酸、カリウムのいずれかを透過させにくい性質を有している。
本態様の発酵装置は、透過膜によって、消化液の水分量を減らして濃縮することができる。
【0007】
上記した態様において、前記透過膜は、4フッ化エチレン樹脂製であることが望ましい。
【0008】
上記した各態様において、前記濃縮装置は、水槽部と前記透過膜を有し、前記水槽部内が、前記透過膜を含む壁によって複数の空間に仕切られており、一方の空間を導入側空間とし、前記壁を介して隣接する空間を排水側空間とし、前記導入側空間に前記消化液を導入して水分を前記排水側空間に移動させて前記導入側空間の前記消化液を濃縮することが望ましい。
【0009】
本態様によると、消化液を効率よく濃縮することができる。
【0010】
上記した各態様において、前記濃縮装置は、水槽部と、膜分離器を有し、当該膜分離器は、内部空間と、当該内部空間と外部を連通する開口を有し、当該開口に前記透過膜が装着されており、前記水槽部内に前記膜分離器が配されていて、前記膜分離器と前記水槽部の内壁の間には隙間があり、前記隙間又は、前記内部空間のいずれか一方に前記消化液を導入して水分を他方に移動させて前記導入側空間の消前記化液を濃縮することが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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