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公開番号
2024159883
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024139570,2023010081
出願日
2024-08-21,2023-01-26
発明の名称
加熱装置、ガス処理装置及び金属回収システム
出願人
株式会社タナベ
代理人
個人
,
個人
主分類
B09B
3/45 20220101AFI20241031BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】 金属の回収効率向上に資する加熱装置、ガス処理装置及び金属回収システムを提供する。
【解決手段】 本発明の加熱装置は、金属含有物を加熱する加熱炉と、加熱炉に過熱蒸気又は不活性気体を供給する供給手段と、加熱炉内のガスを当該加熱炉外に排出する大気開放されたガス排出部を備え
、加
熱炉の内部が常圧又は正圧に保持されたものである。本発明のガス処理装置は、加熱装置の大気開放されたガス排出部の排出方向先方に配置され、当該ガス排出部から排出されたガスを吸引する吸引手段と、当該吸引手段と接続され、当該吸引手段で吸引されたガス中の粒子を回収する集塵手段を備えたものである。本発明の金属回収システムは、金属含有物中の金属を回収するシステムであって、本発明の加熱装置と本発明のガス処理装置を備えたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金属含有物中の金属を回収するにあたり当該金属含有物を加熱する加熱装置において、
金属含有物を加熱する加熱炉と、
前記加熱炉に過熱蒸気又は不活性気体を供給する供給手段と、
前記加熱炉内のガスを当該加熱炉外に排出する大気開放されたガス排出部を備え
、
前
記加熱炉の内部が常圧又は正圧に保持された、
ことを特徴とする加熱装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1記載の加熱装置において、
加熱炉の下流側に、当該加熱炉を通過した金属含有物を当該加熱炉外に排出する排出側二段ダンパが設けられた、
ことを特徴とする加熱装置。
【請求項3】
請求項1記載の加熱装置において、
加熱炉の上流側に、当該加熱炉内に金属含有物を投入する投入側二段ダンパが設けられた、
ことを特徴とする加熱装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱装置と共に使用されるガス処理装置であって、
前記加熱装置の大気開放されたガス排出部の排出方向先方に配置され、当該ガス排出部から排出されたガスを吸引する吸引手段と、
前記吸引手段と接続され、当該吸引手段で吸引されたガス中の粒子を回収する集塵手段を備えた、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項5】
請求項4記載のガス処理装置において、
大気開放されたガス排出部から排出されたガスを取り込む集塵フードを備えた、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項6】
請求項5記載のガス処理装置において、
集塵フードの周囲のガスを検知するガス検知器を備えた、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項7】
請求項5記載のガス処理装置において、
集塵フードと集塵手段の間に、当該集塵フードを通過したガスを加熱する二次加熱手段と当該集塵フードを通過したガスを冷却する冷却手段の双方又はいずれか一方が設けられた、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項8】
請求項5記載のガス処理装置において、
集塵フードの取込み口の開口面積がガス排出部の排出口の開口面積よりも大きい、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項9】
請求項4記載のガス処理装置において、
集塵手段として、耐熱温度200℃~900℃の集塵手段が用いられた、
ことを特徴とするガス処理装置。
【請求項10】
金属含有物中の金属を回収する金属回収システムにおいて、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加熱装置と、
請求項4記載のガス処理装置を備えた、
ことを特徴とする金属回収システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属を含む物品(以下「金属含有物」という)から金属を回収する際に用いる加熱装置、ガス処理装置及び金属回収システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
2015年9月の国連サミットにおいて、持続可能な開発目標(SDGs)が採択されて以降、その目標の達成に向けた取り組みが求められている。金属含有物を取り扱う業界では、金属含有物に含まれる金属のリサイクルや有効利用が求められている。
【0003】
従来、金属含有物から金属を回収する際に用いる手段として、加熱装置の内筒内に供給された過熱水蒸気によって有機物を除去し、金属を回収する方法(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-194618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
過熱水蒸気によって有機物を除去する金属回収装置では、加熱装置の内筒内に外気が流入すると、その外気によって金属が酸化し、金属の回収効率が低下することがある。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、金属の酸化を抑制可能な加熱装置、ガス処理装置及び金属回収システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[加熱装置]
本発明の加熱装置は、金属含有物中の金属を回収するにあたり、当該金属含有物を加熱する装置であって、金属含有物を加熱する加熱炉と、加熱炉に過熱蒸気又は不活性気体を供給する供給手段と、加熱炉内のガスを当該加熱炉外に排出する大気開放されたガス排出部を備え、加熱炉の内部が常圧又は正圧に保持されたものである。
【0008】
[ガス処理装置]
本発明のガス処理装置は、本発明の加熱装置と共に使用されるガス処理装置であって、加熱装置の大気開放されたガス排出部の排出方向先方に配置され、当該ガス排出部から排出されたガスを吸引する吸引手段と、当該吸引手段と接続され、当該吸引手段で吸引されたガス中の粒子を回収する集塵手段を備えたものである。
【0009】
[金属回収システム]
本発明の金属回収システムは、金属含有物中の金属を回収するシステムであって、本発明の加熱装置と本発明のガス処理装置を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ガス排出部を大気開放して加熱炉の内部を常圧又は正圧にすることによって加熱炉内への外気の流入を防止し、金属の酸化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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