TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024149924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-22
出願番号
2023063112
出願日
2023-04-09
発明の名称
廃棄物処理装置
出願人
個人
代理人
主分類
B09B
3/45 20220101AFI20241015BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】蒸気で処理するごみ処理装置において、処理容器の攪拌用のシャフトの回転が廃棄物によって止まるのを防ぐのと、処理物の効率的な固液分離を実現して実用性を高める。
【解決手段】
処理容器の攪拌翼と処理容器の内周の間の隙間を従来に比し大きくする、攪拌のシャフトの軸心を処理容器の軸心より上方にずらす、処理容器の上部に処理物の投入口を2つ以上設ける等を採用することで攪拌用のシャフトの回転を妨げられにくくする。前記の構造に伴い生ずる攪拌された廃棄物と撹拌されなかった廃棄物は、取り出し口をそれぞれ設けて分けて回収する。処理容器の底部あるいは下方に排水口を設ける。主に排気管と排水管に仕切りとろ材を設けろ過する。攪拌用のシャフトを水蒸気処理工程のみならず廃棄や排水の際にも用いて、効率よく蒸気や水分を除去する。処理に使う蒸気をろ材の洗浄にも用いる。気液移送ポンプも用いて固液分離を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃棄物を処理する処理容器と処理容器に対して水蒸気を供給する蒸気供給部材と処理容器内の圧力を低減させる減圧部材と、処理容器には処理容器内の物を攪拌する、主にシャフトと撹拌翼とシャフトを駆動させるモーターから成る攪拌機構を備える廃棄物処理装置であって、処理容器内に投入された廃棄物のうち、シャフトの回転に伴い形成される撹拌翼(羽)の回転体内にあって攪拌された廃棄物と、前記回転体外に移動し、攪拌処理されなかった廃棄物をそれぞれ別個に取り出し口が設けられており、分けて取り出す構造で有ることを特徴とする廃棄物処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
撹拌翼(羽)の形成する回転体内に留まり攪拌された廃棄物の取り出し口が処理容器の端(側面)で、おおよそシャフトの回転に伴い撹拌翼が形成する回転体の下端(シャフトの真下に撹拌翼が位置した時の撹拌翼の先端)の高さに設けられており、撹拌翼の形成する回転体の範囲より下に移動し攪拌されなかった廃棄物の取り出し口は前記攪拌された廃棄物の取り出し口より下方に別個に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理装置。
【請求項3】
以下の構成(1)または(2)の少なくとも1つを備える請求項1または請求項2に記載の廃棄物処理装置。
(1)水平方向に延びる攪拌のシャフトの中心軸と水平方向に長い略円筒形の処理容器の中心軸が同心ではなく、シャフトの中心軸の方が上方の位置に有る構造。
(2)シャフトの回転に伴い撹拌翼(羽)の形成する回転体の直径は処理容器の内周の径より2cm以上短い構造である。
【請求項4】
処理容器への材料投入口(材料供給口)は処理容器の上端(頂部)に2つ以上、攪拌用のシャフトを回転させずとも材料が均等に入るように一定の間隔を開けて設けられている構造で有ることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
【請求項5】
処理容器内が高圧時に処理容器内の蒸気を排出する排気管及び排気口と、攪拌処理された廃棄物を取り出す処理物の取り出し口とは別に、処理容器内が大気圧程度の圧力になったら、処理容器内で凝縮した廃水を排出する排水管及び排水口が処理容器の下部或いは下方に設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の排気管及び排水管の少なくとも1つには仕切りが設けられており、排気管、排水管、処理容器の下部或いは下方のいずれかの少なくとも1つの位置にろ材が設けられている構造で有ることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の排気管と排水管の少なくとも一方にろ材が設けられている構造の場合で、ろ材が取り付けられた管上で当該ろ材とそれより処理容器の外方(下流)に配置されたバルブの間の位置に、蒸気を供給する配管が接続している構造で有ることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
【請求項8】
処理容器の内周に水平方向に処理容器の端から蒸気を供給することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
【請求項9】
処理容器の外に気液移送ポンプが設けられており、処理容器と気液移送ポンプが排水管を介して接続している構造で有ることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の廃棄物処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は廃棄物処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には有機物を含む都市ごみ等の廃棄物を水熱処理する装置が記載されているが、処理容器内の廃棄物を加水分解させるには水蒸気に曝す必要があるため、処理容器内に投入された内容物を攪拌する必要があり、特許文献1のようにシャフトとそれに接続された撹拌翼(羽)が処理容器に組付けられたものを一般的に用いるが、処理容器に投入された内容物をすべて撹拌しようと思うと、攪拌翼の先端と前記内周(内壁)の間の隙間は出来るだけ狭くする必要がある。しかしながら都市ごみを扱おうとする場合、廃棄物の中に缶や陶磁器などの無機物が混入していることも珍しくないので、攪拌する際に、とりわけ処理容器の底部で前記隙間に異物が挟まりシャフトの回転が止まるという問題が往々にして発生する。その場合にシャフトを駆動するモーターの馬力を上げて無理にシャフトを回そうとすると、処理容器の内周に傷が付く、シャフトや攪拌翼が損傷する等の不具合が発生する。機械を保護するために一定以上の負荷が掛かると、材料を投入するのを停止する仕組みにすれば1バッチ当たりの処理量が減り実用性に乏しくなる。そのため処理容器に投入する前に廃棄物の破砕や選別を徹底するか、処理する廃棄物の種類を限定する必要が生じる。
【0003】
基本的には蒸気を入れて攪拌し始めると、投入材料の含水率が上がって材料の滑りが良くなったり、加水分解が進んで植物系や動物系廃棄物は脆くなったりするのでシャフトの回転が止まりにくくなる。しかしながらその前工程として材料を処理容器内に投入する際は、処理容器の中央上部から投入し、シャフトを回転させて撹拌翼で材料を処理容器の端へと送り込む方法では、廃棄物の材質、形状、大きさ等によってシャフトの回転のしやすさが左右されやすく、シャフトの回転が妨げられる場合がより多い。
【0004】
特許文献1を含めて一般的に水熱処理が終わり処理容器の圧力を大気圧程度まで下げるために蒸気を抜く時は、処理物の一部が舞い上がって排気管が詰まるのを防ぐため基本的にシャフトを回転させないが、シャフトを回転させながら蒸気を抜いた方が効率よく処理物の含水率が下げられる。
【0005】
特許文献1の記載では減圧ポンプで大気圧以下に減圧するようだが、減圧するために水蒸気を吸い出す時に、微細化した生成物の粉末や、加水分解しきれなかった未分解の物が排ガスラインの方に吸い寄せられて、排ガスラインが塞がってしまうのではないかと考えられる。
【0006】
特許文献1では水熱処理した生成物を真空乾燥させて燃料として利用する場合を想定しているが、脱水した程度の物を燃料として利用する場合も有ると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-23909
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
少々異物が混入しても、攪拌用のシャフトの回転が止まらない機械の構造
【0009】
処理物(生成物)を効率よく固液分離をする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記シャフトの回転の妨げの課題を解決するために、本開示に掛かる廃棄物処理装置はシャフトの回転に伴い撹拌翼の形成する回転体の直径を処理容器の内径より例えば2~6cm程度小さくすることで処理容器の内周と撹拌翼(羽)の先端の隙間を大きくする。或いは水平方向に長い略円柱形の処理容器の中心軸よりシャフトの中心軸を例えば数cm~20cm程度上方にずらし処理容器の底部一帯でとりわけ処理容器の内周と撹拌翼(羽)の先端の隙間を大きくする。
(【0011】以降は省略されています)
特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
廃棄物処理装置
1か月前
株式会社トクヤマ
焼却灰の水洗処理方法。
1か月前
永信商事株式会社
バッテリ材料の回収装置
2か月前
株式会社小熊鉄工所
鎮静剤製造装置
1か月前
飛島建設株式会社
構造物の遮水工法
1か月前
株式会社トクヤマ
改質焼却灰の製造方法
1か月前
オリエンタル白石株式会社
メタン発酵方法
今日
株式会社サンエイ
沈降物洗浄装置
1か月前
株式会社イワタクリエイト
ビードワイヤ除去装置
21日前
株式会社エルム
生ゴミ処理装置
2か月前
個人
煤煙が固定化された材料及びその製造方法並びに道路の下地材
2か月前
株式会社NIPPO
薬剤供給装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
バイオガス生成装置
2か月前
株式会社神戸製鋼所
異種金属接合継手の分解方法
28日前
宇部マテリアルズ株式会社
不溶化材
1か月前
JFEスチール株式会社
耐火物レンガの処理方法
6日前
荏原環境プラント株式会社
廃棄物の処理システム
1か月前
株式会社京玉エンジニアリング
有機性廃棄物資源化装置
1か月前
マスダ商事株式会社
発酵処理装置及びこれを用いた堆肥化処理方法
1か月前
四国アセチレン工業株式会社
廃電線の処理設備および廃電線の処理方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
アルカリ金属除去方法
1か月前
株式会社サムズ
使用済み衛生用品の処理装置用分離機
今日
鹿島建設株式会社
廃棄物への二酸化炭素の固定化システム及び廃棄物の処理方法
今日
株式会社サムズ
有機性廃棄物の収集・処理ステーション
29日前
UBE三菱セメント株式会社
廃棄物処理システム及び廃棄物処理方法
1か月前
AUTOREM株式会社
有機性廃棄物の処理方法及び処理装置
1か月前
株式会社NIPPO
薬剤供給装置、及び、その運転方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
生分解性樹脂の処理方法及び生分解性樹脂の処理システム
1か月前
鴻とぅん股ふん有限公司
太陽電池パネルのリサイクル方法及びリサイクルシステム
2か月前
株式会社日立製作所
パネル解体システムおよび方法
6日前
環境創研株式会社
有機物を含むコンクリートスラッジ処理物の製造方法
28日前
JFEエンジニアリング株式会社
飛灰炭酸化装置及び飛灰処理方法
1か月前
学校法人東京電機大学
汚染土壌の浄化方法、並びにそれに用いる浄化促進剤及びその製造方法
1か月前
国際航業株式会社
土壌地下水中の有機ふっ素化合物浄化方法
1か月前
生態環境部南京環境科学研究所
薬剤を徐放可能な汚染土壌原位置修復用埋設杭、及び修復方法
7日前
株式会社新菱
樹脂含有複合材の焼成炉、処理装置、および焼成方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る