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公開番号2024145056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057292
出願日2023-03-31
発明の名称有機性廃棄物資源化装置
出願人株式会社京玉エンジニアリング
代理人個人,個人,個人
主分類B09B 3/60 20220101AFI20241004BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】装置の大型化に伴うコスト増を抑制し、原料の舞い上がりや臭気の拡散による周辺環境の汚染の防止に有効な、有機性廃棄物資源化装置を提供する。
【解決手段】横型円筒形状で、好気性超好熱菌により原料である有機性廃棄物を発酵処理する発酵処理容器12、原料ホッパー22、原料供給手段20及び排出手段30を備え、発酵処理容器を中心軸周りに回転させることにより所定日数かけて原料を発酵処理容器内の一端側から他端側に向けて徐々に移動させつつ発酵処理を行い、有機性廃棄物の資源化を行う有機性廃棄物資源化装置において、原料ホッパーの周囲を原料ホッパーの外壁との間に間隔を持った状態でジャケット50により包囲して原料ホッパー内の原料である有機性廃棄物を加温するための加温ガスを通す加温ガス用空間52を形成し、発酵処理容器内での発酵に伴って発生した排出ガスを供給する加温ガス通路60を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
横型円筒形状で、好気性好熱菌により、原料である有機性廃棄物を発酵処理する発酵処理容器、この発酵処理容器の一端に設けられ、原料である有機性廃棄物を一時的に貯蔵する原料ホッパーを有し、この原料ホッパーに一時的に貯蔵された原料を前記発酵処理容器内に供給する原料供給手段、および前記発酵処理容器の他端に設けられ、発酵処理された処理済み原料を、前記発酵処理容器外に排出するための排出手段を備え、前記発酵処理容器を中心軸周りに回転させることにより、所定日数かけて原料を前記発酵処理容器内の一端側から他端側に向けて徐々に移動させつつ発酵処理を行い、有機性廃棄物の資源化を行う有機性廃棄物資源化装置において、
前記原料ホッパーの周囲を、該原料ホッパーの外壁との間に間隔を持った状態でジャケットにより包囲して、前記原料ホッパー内の原料である有機性廃棄物を加温するための加温ガスを通す加温ガス用空間を形成し、そして
前記発酵処理容器の他端から前記加温ガス用空間に延び、前記発酵処理容器内での発酵に伴って発生した排出ガスを該発酵処理容器から前記加温空気用空間に加温ガスとして供給する加温ガス通路
を備えていることを特徴とする有機性廃棄物資源化装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記発酵処理容器に、内部の原料を撹拌するための撹拌手段を設けた請求項1の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項3】
前記加温ガス通路に、内部を通る排出ガスを加温するための加温手段を設けた請求項1の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項4】
前記原料ホッパーに、該原料ホッパー内の原料の温度を監視する原料温度監視手段を設けるとともに、原料の温度が所定値未満となったとき、前記加温手段を作動して、前記加温ガス通路を流れる排出ガスの温度を上昇させる加温手段制御手段を設けた請求項3の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項5】
前記加温ガス通路に、該加温ガス通路内を流れる排出ガスの温度を監視する排出ガス温度監視手段を設けるとともに、排出ガスの温度が所定値未満のとき、前記加温手段を作動して、前記加温ガス通路を流れる排出ガスの温度を上昇させる第2加温手段制御手段を設けた請求項3の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項6】
前記発酵処理容器内に外部からの空気を導入するための通気管、この通気管に空気を送り込む通気ブロワ、および前記通気ブロワを連通する連通管路を備えている請求項1の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項7】
前記通気管または連通管路に設けられ、通気管または連通管路を通る外部からの空気を加温する外部空気加温手段を備えている請求項6の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項8】
前記加温ガス用空間内の加温ガスを、前記発酵処理容器内に導入する第1加温ガス導入管路を設けた請求項1の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項9】
前記加温ガス用空間内の加温ガスを、前記通気ブロアに導入する第2加温ガス導入管路を設けた請求項8の有機性廃棄物資源化装置。
【請求項10】
前記第2加温ガス導入管路に設けられ、前記通気ブロアに送られる加温ガスを制御する開閉バルブを備えた請求項9の有機性廃棄物資源化装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機性廃棄物資源化装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
有機性廃棄物資源化装置としては、横型円筒形状で、好気性超好熱菌(以下、超高温菌と称することがある)により、原料である有機性廃棄物を発酵処理する発酵処理容器、この発酵処理容器の一端に設けられ、原料である有機性廃棄物を一時的に貯蔵する原料ホッパーを有し、この原料ホッパーに一時的に貯蔵された原料を前記発酵処理容器内に供給する原料供給手段、および前記発酵処理容器の他端に設けられ、発酵処理された処理済み原料を、前記発酵処理容器外に排出するための排出手段を備え、前記発酵処理容器を中心軸周りに回転させることにより、所定日数かけて原料を前記発酵処理容器内の一端側から他端側に向けて徐々に移動させつつ発酵処理を行い、有機性廃棄物の資源化、すなわち堆肥化・肥料化を行う有機性廃棄物堆肥化・肥料化装置、すなわち密閉型有機性廃棄物堆肥化・肥料化装置(以下、密閉型堆肥化装置という)が知られている。
【0003】
ところで、このような密閉型堆肥化装置における原料である有機性廃棄物の一つとしては、下水汚泥が考えられるが、このような下水汚泥は、冬期にあっては氷点下になることも考えられる。
【0004】
また、発酵処理に用いられる微生物として、本発明のように好気性超好熱菌を用いた場合、通常の温度であっても、前記菌の活動温度より低いという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するため、特開平11-292669号では、次のような構成の「好気性発酵肥料の製造方法および製造装置」を提案している。ただし、この公報で対象とされる発酵装置は、建屋の床に仕切り壁を設けて発酵槽とした開放型であり、本発明のような密閉型堆肥化装置ではない。
【0006】
前記公開公報に開示された好気性発酵肥料の製造方法は、好気性超高温菌を含む菌体培養物と有機廃棄物とからなる有機物原料を発酵槽内に堆積し有機物原料に空気を送り込んで発酵を進行させる好気性発酵肥料の製造方法において、発酵の開始前から発酵の初期の段階の間で有機物原料を加熱してその温度を所定の発酵温度以上に昇温させることを特徴とするものである。
【0007】
また、この製造方法において、発酵の開始前から発酵の初期の段階の間で有機物原料を加熱してその温度を所定の発酵温度以上に昇温させ、発酵の進行に伴って外部に放散される熱及び余剰熱を熱源とするヒートポンプにより吸入空気を加熱し、加熱した空気を有機物原料に送り込んで有機物原料の温度を所定の発酵温度以上に昇温させ、さらなる発酵の進行に伴って外部に放散される熱及び余剰熱を熱源とするヒートポンプにより吸入空気を加熱する工程を繰り返し行なうとともに、発酵の進行状況に応じて有機物原料の加熱温度を制御する方法が提案されている。
【0008】
前記公開公報に開示された好気性発酵肥料の製造装置は、床部に空気吹き出し口を有する発酵槽と、発酵槽内の有機物原料を周囲から加熱する原料加熱手段と、発酵の開始前に吸入空気を加熱するとともに発酵の進行に伴って外部に放散される熱及び余剰熱を吸収しこの熱を熱源として吸入空気を加熱することができる熱交換手段と、加熱された空気を発酵槽の空気吹き出し口に供給する空気送り込み手段とからなることを特徴とするものである。
【0009】
また、この製造装置において、仕切り壁によって区画され床部に空気吹き出し口を有する発酵槽と、床部もしくは壁部又は床部と壁部の両方に取り付けてある伝熱パイプからなる原料加熱手段と、発酵槽の上方に設置してある熱吸収器及び送風機に連結してある空気加熱器並びにこの両者の間に設けてあり空気加熱器と伝熱パイプにそれぞれ熱を供給するヒートポンプとからなる熱交換手段と、空気加熱器によって加熱された空気を発酵槽の空気吹き出し口に供給する送風機及びダクトからなる空気送り込み手段とで構成することを特徴とする装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平11-292669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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