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公開番号
2024166687
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082967
出願日
2023-05-19
発明の名称
処分構造
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B09B
1/00 20060101AFI20241122BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】重金属等含有岩石の埋立処分において、重金属等を確実に封じ込めることができる処分構造を提供する。
【解決手段】処分構造10Aは、岩石を埋立処分する処分場の容積内において重金属等含有岩石5を処分する構造体である。処分構造10Aは、重金属等を吸着する吸着材及び第一の粒子材料を含有する吸着層4と、吸着層4の上方に盛られた重金属等含有岩石5と、第二の粒子材料を含有し重金属等含有岩石5の周囲を囲う拡散防止壁6Aと、を備える。吸着層4と拡散防止壁6Aとは互いに接触しており、第二の粒子材料の粒子径は第一の粒子材料の粒子径よりも小さい。汚染水が吸着層4の上面を這うように水平方向へ流れたとしても、拡散防止壁6Aが汚染水の流れを堰き止める。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
岩石を埋立処分する処分場の容積内において重金属等含有岩石を処分する処分構造であって、
重金属等を吸着する吸着材、及び、第一の粒子材料を含有する吸着層と、
前記吸着層の上方に盛られた前記重金属等含有岩石と、
第二の粒子材料を含有し、前記重金属等含有岩石の周囲を囲う拡散防止壁と、を備え、
前記吸着層と前記拡散防止壁とは互いに接触しており、
前記第二の粒子材料の粒子径は、前記第一の粒子材料の粒子径よりも小さい、処分構造。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記第一の粒子材料は、山砂である、請求項1記載の処分構造。
【請求項3】
前記第二の粒子材料は、前記岩石を分級して得られた粒子のうち、一定粒度以下のものである、請求項1記載の処分構造。
【請求項4】
前記拡散防止壁は、前記吸着層の上方にあり、
前記拡散防止壁の下端部が前記吸着層の上部に接触している、請求項1記載の処分構造。
【請求項5】
前記拡散防止壁の下端部は、前記吸着層の上面よりも下方に位置しており、
前記拡散防止壁は、前記吸着層の周囲を囲っている、請求項1記載の処分構造。
【請求項6】
前記処分場に処分された前記岩石の上に形成されている、請求項1記載の処分構造。
【請求項7】
岩石を埋立処分する処分場の容積内において重金属等含有岩石を処分する処分構造であって、
重金属等を吸着する吸着材、及び、第一の粒子材料を含有する吸着層と、
前記吸着層の上方に盛られた前記重金属等含有岩石と、
第二の粒子材料又は高分子材料を含有し、前記重金属等含有岩石の周囲を囲う拡散防止壁と、を備え、
前記吸着層と前記拡散防止壁とは互いに接触しており、
前記拡散防止壁の透水係数は、前記吸着層の透水係数よりも小さい、処分構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、処分構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
トンネル工事等の掘削で発生する岩石は、再利用先がない場合には埋立処分される。埋立処分の際には岩石に含まれる重金属等の濃度が問題となり(以下、重金属等を比較的多く含む岩石を「重金属等含有岩石」と呼ぶ。)、重金属等の濃度が高いと埋立てに特別な配慮が必要となる。例えば、重金属等が環境中へ拡散することを防止するため、遮水工を備える処分場に岩石を埋立てる。
【0003】
遮水工を備える処分場に埋立てる場合でも、岩石に含まれる重金属等の濃度が特に高い場合は、更なる配慮が必要となる。例えば、岩石から溶出した重金属等を吸着材によって吸着除去することが考えられる。これに関して従来、吸着材と砂等の母材との混合物を敷設して構成した重金属吸着層の上に、重金属等含有岩石又は重金属等を含有する土壌を盛る方法が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、吸着除去効果が高く処理コストが低い重金属吸着層が追求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6199078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
重金属等が環境中へ拡散することを防止するためには、重金属吸着層の吸着除去効果を高めることのほか、重金属等が溶出した汚染水の流れにも留意する必要がある。つまり、汚染水の量や重金属吸着層の透水係数等の関係によっては、汚染水が重金属吸着層の表面で水平方向へ流れて重金属吸着層の領域外へ漏れ出すことが考えられる。
【0006】
そこで本発明は、重金属等含有岩石の埋立処分において、重金属等を確実に封じ込めることができる処分構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、岩石を埋立処分する処分場の容積内において重金属等含有岩石を処分する処分構造であって、重金属等を吸着する吸着材、及び、第一の粒子材料を含有する吸着層と、前記吸着層の上方に盛られた前記重金属等含有岩石と、第二の粒子材料を含有し、前記重金属等含有岩石の周囲を囲う拡散防止壁と、を備え、前記吸着層と前記拡散防止壁とは互いに接触しており、前記第二の粒子材料の粒子径は、前記第一の粒子材料の粒子径よりも小さい処分構造を提供する。
【0008】
また本発明は、岩石を埋立処分する処分場の容積内において重金属等含有岩石を処分する処分構造であって、重金属等を吸着する吸着材、及び、第一の粒子材料を含有する吸着層と、前記吸着層の上方に盛られた前記重金属等含有岩石と、第二の粒子材料又は高分子材料を含有し、前記重金属等含有岩石の周囲を囲う拡散防止壁と、を備え、前記吸着層と前記拡散防止壁とは互いに接触しており、前記拡散防止壁の透水係数は、前記吸着層の透水係数よりも小さい処分構造を提供する。
【0009】
この処分構造では、重金属等含有岩石から重金属等が溶出した場合、その汚染水は重力に従って吸着層を通過する。このとき重金属等が吸着材によって吸着除去される。また、汚染水が吸着層の上面を這うように水平方向へ流れたとしても、吸着層よりも粒子径が小さい、又は、透水係数が小さい拡散防止壁が汚染水の流れを堰き止めるので、汚染水が吸着層の領域外へ漏れ出さない。これらの作用によって、重金属等が環境中へ拡散することが防止される。
【0010】
第一の粒子材料は、山砂であってもよい。山砂は一般に透水性が高いながらも小径であるので、吸着材との混合性が優れている。
(【0011】以降は省略されています)
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