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公開番号
2024176680
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023095417
出願日
2023-06-09
発明の名称
醗酵処理装置
出願人
株式会社晃伸製機
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
B09B
3/60 20220101AFI20241212BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】送気管内に溜まった水分を排出可能な醗酵処理装置の提供。
【解決手段】本発明の醗酵処理装置1は、有機性廃棄物Wが載せられる載置面21と、載置面21に設けられる溝部22とを有する床部2と、溝部22内に配設される筒状をなし、一端33側から空気が供給され、かつ有機性廃棄物Wに向けて空気を噴出する複数の噴出口32を含む送気管3と、送気管3の一端33側から空気を供給する空気供給部4とを備える醗酵処理装置1であって、送気管3の一端33側と空気供給部4とを繋ぐように配設され、かつ空気供給部4から供給された空気を送気管3へ送る筒状の中継管5と、中継管5の何れかの位置に設けられ、送気管3内に溜まった水を外部へ排出させる排出口7と、排出口7を閉塞する閉状態と、排出口7を開放する開状態とに切り替え可能な切替弁8とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
有機性廃棄物が載せられる載置面と、前記載置面に設けられる溝部とを有する床部と、
前記溝部内に配設される筒状をなし、一端側から空気が供給され、かつ前記有機性廃棄物に向けて空気を噴出する複数の噴出口を含む送気管と、
前記送気管の前記一端側から空気を供給する空気供給部とを備える醗酵処理装置であって、
前記送気管の前記一端側と前記空気供給部とを繋ぐように配設され、かつ前記空気供給部から供給された空気を前記送気管へ送る筒状の中継管と、
前記中継管の何れかの位置に設けられ、前記送気管内に溜まった水を外部へ排出させる排出口と、
前記排出口を閉塞する閉状態と、前記排出口を開放する開状態とに切り替え可能な切替弁とを備える醗酵処理装置。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記切替弁は、前記空気供給部の稼働時に閉状態となり、かつ前記空気供給部の停止時に開状態となるように、切り替えられる請求項1に記載の醗酵処理装置。
【請求項3】
前記排出口の下方に設けられ、前記排出口から排出された水が溜められる貯留槽を備える請求項1又は請求項2に記載の醗酵処理装置。
【請求項4】
前記送気管は、前記中継管側に向かって下るように傾斜した状態で前記溝部内に配設される請求項1又は請求項2に記載の醗酵処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、醗酵処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
畜糞や生ゴミ等の有機性廃棄物を攪拌装置で攪拌しながら醗酵させることで、有機肥料(堆肥等)を製造することが行われている。近年、このような醗酵の効率を高めるために、有機性廃棄物の含水率を予め低くすること等を目的とした一次醗酵処理を行うことが主流となっている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一次醗酵処理では、水分を多く含んだ状態の有機性廃棄物を、専用の堆積槽に堆積させ、その状態の有機性廃棄物に対して、下側から空気を強制的に供給することが行われる。なお、一次醗酵処理では、撹拌装置等による有機性廃棄物の攪拌や切り返しは行われず、堆積槽に堆積させたままの状態で、必要に応じて乾物資材を混ぜつつ有機性廃棄物の醗酵が行われる。堆積槽の床には、複数の噴出口を有する送気管が配設されており、送気管に対してブロアから空気が供給されると、各噴出口から空気が有機性廃棄物に向かって噴出するため、有機性廃棄物内に空気が効率的に供給される。
【0004】
このように有機性廃棄物に対して空気が供給されると、有機性廃棄物中における好気性微生物の醗酵分解が促進されると共に、その醗酵分解に伴った熱(醗酵熱)が大量に発生する。一次醗酵処理では、このように発生した熱(醗酵熱)や、強制的に供給した空気等の作用によって、有機性廃棄物中の水分量を減らすことができる。なお、一次醗酵処理は、一般的に、一週間乃至十日程度行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-127110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一次醗酵処理の最中に、ブロアが停止されて、噴出口からの空気の噴き出しが停止される場合がある。このような場合に、堆積された有機性廃棄物中に含まれる水分が下側へ移動し、その移動した水分の一部が、噴出口から送気管内に入り込んで、送気管内に溜まることがあった。送気管内に水分が溜まった状態でブロアが稼働すると、送気管内の水分が、送気管内を流れる空気に押されて噴出口から噴き出し、有機性廃棄物に戻されてしまう。このように送気管内に溜まった水分が有機性廃棄物に戻されると醗酵効率が低下する等して、有機性廃棄物の水分量を減らすのに時間がかかってしまうことがあった。
【0007】
本発明の目的は、送気管内に溜まった水分を排出可能な醗酵処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための手段は、以下の通りである。即ち、
<1> 有機性廃棄物が載せられる載置面と、前記載置面に設けられる溝部とを有する床部と、前記溝部内に配設される筒状をなし、一端側から空気が供給され、かつ前記有機性廃棄物に向けて空気を噴出する複数の噴出口を含む送気管と、前記送気管の前記一端側から空気を供給する空気供給部とを備える醗酵処理装置であって、前記送気管の前記一端側と前記空気供給部とを繋ぐように配設され、かつ前記空気供給部から供給された空気を前記送気管へ送る筒状の中継管と、前記中継管の何れかの位置に設けられ、前記送気管内に溜まった水を外部へ排出させる排出口と、前記排出口を閉塞する閉状態と、前記排出口を開放する開状態とに切り替え可能な切替弁とを備える醗酵処理装置。
【0009】
<2> 前記切替弁は、前記空気供給部の稼働時に閉状態となり、かつ前記空気供給部の停止時に開状態となるように、切り替えられる前記<1>に記載の醗酵処理装置。
【0010】
<3> 前記排出口の下方に設けられ、前記排出口から排出された水が溜められる貯留槽を備える前記<1>又は<2>に記載の醗酵処理装置。
(【0011】以降は省略されています)
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