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公開番号
2024175832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023093871
出願日
2023-06-07
発明の名称
不溶化剤
出願人
群馬県
,
石坂産業株式会社
代理人
主分類
B09C
1/08 20060101AFI20241212BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】建設解体現場から発生する廃石膏混じり土や飛灰に含まれるフッ素や鉛を不溶化することによって、フッ素や鉛の溶出量を抑制することが可能となる。
【解決手段】建設解体現場から発生する廃石膏混じり土から抽出した精選土に少なくともリン酸二水素塩を含む水溶液の不溶化剤であり、この不溶化剤を加え、フッ素と、鉛とを不溶化し、溶出量を抑制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともフッ素と、鉛と、を不溶化する不溶化剤であって、リン酸二水素塩であり、該リン酸二水素塩が、少なくともリン酸二水素カルシウムもしくは、リン酸二水素ナトリウムのいずれか一方を含み、
カルシウムを含む不溶化助剤として、少なくとも水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、石膏のいずれか一つを添加して成ることを特徴とする不溶化剤。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
少なくとも前記不溶化剤と、前記不溶化助剤と、フッ素と、鉛と、により生成する物質が鉛フルオロアパタイトであることを特徴とする請求項1に記載の不溶化剤。
【請求項3】
フッ素を不溶化する不溶化剤であって、該不溶化剤が少なくとも鉛と、リンと、カルシウムと、酸素と、からなる化合物であることを特徴とするフッ素の鉛含有不溶化剤。
【請求項4】
フッ素を不溶化する不溶化剤であって、鉛のリンに対するモル含有比が、リン1モルに対し、鉛1/6モル以上1/3モル以下である請求項3に記載のフッ素の鉛含有不溶化剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも土砂系混合廃棄物や飛灰に含まれるフッ素と、鉛と、を不溶化する不溶化剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、汚染土壌や産業廃棄物の処理後の飛灰などに含有される土壌の汚染物質の溶出を抑制し、環境省の定める環境基準を満たすようにするための技術が種々提案されており、例えば、特許文献1には、フッ素、水銀、カドミウムなどの重金属類に汚染された汚染土壌に、燐酸質肥料を散布または添加・混合処理することによって、土壌中に存在する可溶性重金属を難溶性物質に変えて長期間にわたり安定化させることが記載されており、実施例では、環境省告示46号で規定された溶出試験を12ケ月の養生後に行っても処理土壌からのフッ素の溶出量は環境基準を満たしていることが示されている。
【0003】
特許文献2には、汚染物質により汚染された土壌と、液体と、汚染物質を吸着する能力を有する微粒子とを混合撹拌する工程と、汚染物質を吸着した微粒子を所定粒径以下の土壌粒子と共に分級除去する工程によって汚染土壌を洗浄する技術が提案されている。
【0004】
特許文献3には、土砂系混合廃棄物から抽出された精選土の再資源化処理方法として、この精選土にリン酸二水素塩を添加することで、長期的に土壌中のフッ素を六価クロムと共に不溶化する技術が提案されている。
【0005】
特許文献4、特許文献5、特許文献6には、それぞれ排出された焼却灰である原灰を、外気と絶縁された低酸素状態の空間で一定温度および一定時間維持して処理することで、発生する排ガスを遷移金属触媒の存在下に加熱処理して無害化処理したり、発生する排ガスに窒素ガスを混合し、当該混合ガスを加熱して無害化処理したりする技術が提案されている。
【0006】
特許文献7には、やはり焼却灰である飛灰に対し、炭酸水素ナトリウムを煙道に添加して酸性ガスを処理する際に発生する飛灰などに含まれる重金属類の溶出量を低減させ、飛灰などを埋設処分できるようにする飛灰の処理方法が提案されている。
【0007】
このように土壌の汚染物質の溶出を抑制するための方法が種々提案されているが、汚染土壌や飛灰などの固体に対して、微粒子のような固体を処理方法に用いる場合には、汚染物質との接触確率が低下したり、微粒子が周囲に飛散することが問題となったりするため、水溶液として施すことができる不溶化剤であり、且つ長期間にわたり不溶化の効果が持続する不溶化剤の開発が望まれていた。この汚染物質の中でも、特に、フッ素と鉛両方に効果のある不溶化剤の開発が強く望まれていた。更に、不溶化剤の有効利用の観点から、重金属を不溶化した後の不溶化剤、即ち重金属を含有した不溶化剤による汚染物質の不溶化に関する技術開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-58917号公報
特開2013-163158号公報
特開2014―35456号公報
特開2001-942号公報
特開2000-24625号公報
特開2000-24624号公報
特開2006-110423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記課題を鑑みなされたもので、建設解体現場から発生する廃石膏混じり土から抽出された精選土や、産業廃棄物の焼却で発生する飛灰に含まれるフッ素及び鉛を不溶化・安定化するとともに、長期間に亘ってフッ素及び鉛の溶出を抑制することを可能とする不溶化剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、フッ素及び鉛を含有する建設解体現場から発生する廃石膏混じり土から抽出された精選土を再資源化するために、または、飛灰を安定的に管理や埋設処分するために、これらに含まれるフッ素及び鉛の不溶化剤として、少なくともリン酸二水素塩を含む水溶液を施すことで、この精選土に含まれるフッ素及び鉛とを不溶化・安定化する不溶化剤を開発し、更に、鉛を不溶化した不溶化剤を用いて、更にフッ素を不溶化する不溶化剤を開発するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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