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公開番号
2025119638
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024014516
出願日
2024-02-02
発明の名称
三面型振動試験用治具
出願人
群馬県
,
株式会社鈴木機械
,
国立大学法人群馬大学
代理人
主分類
G01M
7/02 20060101AFI20250807BHJP(測定;試験)
要約
【課題】 振動試験用治具を堅牢にするため構成する材料を重厚にすることにより解決できるが、振動耐久試験機にも影響を与え、費用が高価になるなど複合的な問題が生じる。
【解決手段】 これらの課題を解決するため、本発明は軽量化と高剛性とを兼ね備え、高い周波数の振動耐久試験にも適合できる低コスト化が可能な三面型振動試験用治具を提供する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
板状の厚み方向に複数の取付孔が設けられ、前記板状の平面に直角な少なくとも三つの端面を有し、そのうちの二つの端面どうしが直交するように形成された形状の取付基準基板と、
前記取付基準基板の前記直交する一方の端面に沿う長さの板状の端部どうしが一体もしくは接合固定された第一の側面板と、
前記取付基準基板の前記直交する他方の端面に沿う長さの板状の端部どうしが一体もしくは接合固定され、かつ前記第一の側面板の右端面と直交する左端面とが一体もしくは接合固定された第二の側面板と、
を有する三面型振動試験用治具。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記第一の側面板の開放端側と、前記第二の側面板の開放端側とのそれぞれに切落し面を有する請求項1に記載の三面型振動試験用治具。
【請求項3】
前記取付基準基板と、前記第一の側面板と、前記第二の側面板との三面が交わる隅角部分が切り落とされた開口を有する請求項1に記載の三面型振動試験用治具。
【請求項4】
前記第一の側面板と、前記第二の側面板との開放端側の切落し面の形状が、弧面形状である請求項2に記載の三面型振動試験用治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動耐久試験に用いる振動試験用治具に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に用いられる振動耐久試験に用いる振動試験用治具は、試験対象物の形状が変わるごとに、作り変えられる。したがって、試験対象物の形状に対応する数の分だけ専用の振動試験用治具が存在する。自動車部品などは、車種が変わるごとに大きさ、形状が変わることが多く、振動耐久試験に用いる振動試験用治具は、その都度、作り変えられることが多い。その分、振動耐久試験費用が高価になってしまう。
【0003】
例えば、市販されている振動試験用治具は、大きさや重量が様々な振動耐久試験に対応できるようにアルミニウムのブロックで造られた図12のような高剛性な振動試験用治具がある。しかしながら、高剛性化のために治具自体が重くなる傾向がある。振動耐久試験の加振機に大きな負担がかかるため加振機の性能を十分発揮できないことがある。なおかつ、治具自体も材料を多く使用し、切削加工などにより作られるため高価のものとなり、簡単に採用することができない。
【0004】
上述の問題を解決する振動試験用治具に関する公開技術の一つとして、本件出願人等が提案した記載の発明がある。単位型の振動試験用治具として例えば、大型自動車のバンパーの振動耐久試験に対応した公開公報の図8の例や大型自動車の排気パイプに振動試験用治具として対応した公開公報の図11の例に示されたような種々の治具を組み合わせ、大型の試験部品を支える組み合わせの単位型振動試験用治具が特許文献1に記載されている構成の発明を提案した。この発明は、予めいくつかの大きさの単位型振動試験用治具を作製して置き、形状の異なる試験部品に組み合わせで対応することで、振動耐久試験費用の低減化を目指したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7097556号(特許公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
組み合わせ自在な単位型振動試験用治具は、自在な組み合わせで種々の形の自動車部品などに対応して使用されている。しかしながら、できる限り汎用性を高くするため、自在な組み合わせができるというものであっても、堅牢性を追求していくと高剛性にする必要性が出てくる。そうすると、どうしても重量が増し、振動耐久試験の加振機に大きな負荷がかかり、性能を十分に発揮できないという従来から進化しているものの少なからず問題を生じる試験に遭遇する。そこで、加振機を改良したり、治具自体の材料を堅牢にするために材料を厚くしたりすることにより、費用が高価になるなど複合的な問題が生じる。これらの問題を解決するため、本発明は軽量化と高剛性とを兼ね備え、高い周波数の振動耐久試験にも適合でき、かつ低コスト化が可能な三面型振動試験用治具を目的とする発明を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するための手段1では、
板状の厚み方向に複数の取付孔が設けられ、この板状の平面に直角な少なくとも三つの端面を有する。そのうちの二つの端面が直交するように形成された形状の取付基準基板を用いる。例えば、この取付基準基板を四角形あるいは三角形とすることができる。複数の取付孔は、加振装置の平面に複数のねじ止めで固定することが可能なように穿設されている。
取付基準基板の前述の直交する一方の縁に沿う長さの板状の端部と一体化もしくは接合固定された第一の側面板が設けられている。例えば、複数個所でねじ止め固定され、垂直に立てかけられたような状態の板状の第一の側面板が設けられる。
前述の第一の側面板に直交し、かつ前述の取付基準基板に直交して一体化、もしくはそれぞれの接触面で相互に接合固定、例えば複数個所でねじ止めされ、垂直に立てかけられたような平面に必要に応じて取付孔が設けられることが可能な板状の第二の側面板が設けられている。すなわち、これらの三つの互いに直交する基板で構成された三面型の振動試験用治具を構成させる。
【0008】
上述したように、前述の板状の取付基準基板と、前述の板状の第一の側面板と、前述の板状の第二の側面板とのそれぞれが相互に直交するように堅牢に固定構成させたことにより、X、Y、Zの各方向の振動、およびそれらを組み合わせた振動に対しても、それぞれの板状部が補強し合うように働き、機能的に高剛性を形成し、共振周波数を上昇可能に働くこととなり、本発明の目的を達成させることができる。
また、三枚のみの板状体で構成が可能であり、組み立てが簡単にできかつ取付け用の孔加工なども簡単なことから低コスト化が容易である。三次元形状であっても、板状体で加工し組み合わせることが可能なため、どのような複雑な設計仕様になったとしても、比較的に容易に加工し、組み立てが可能となる。
【0009】
さらに、三面のどの面をどのように使用するかは試験品ごとに決定が可能であり、自由度が非常に高い便利さを享受できる。前述の板状の取付基準基板、前述の板状の第一の側面板、前述の板状の第二の側面板のそれぞれにあらかじめ規則ただしく取付孔を設けておくことにより、軽量化に寄与が可能であり、多くの振動耐久試験に即応が可能なものとなる。なお、取付けに不要となる部分の切り落とし、すなわち、開放端側に切り落とし部分を設けて、切り落とし面を形成し、振動時の不要な振動揺れを防ぐことが可能となる。あるいは、取付基準基板、第一の側面板および第二の側面板がともに直交する部分に切り欠き開放部分となる開口を設けるなど、軽量化を図ることが可能であり、共振周波数が高く、高強度の加振が可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、軽量化と堅牢性を兼ね備え、小型化が可能であり、加振装置にもあまり負担を掛けない高い振動周波数の振動耐久試験にも適合することが可能で、低コスト化が可能な振動試験用治具を提供することができ、目的を達成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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