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公開番号2025003230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103783
出願日2023-06-23
発明の名称接触構造体
出願人株式会社誠和
代理人個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20241226BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 対象物に損傷又は刺激を付与する接触部の種類を種々のものに容易に交換可能な接触構造体を提供する。
【解決手段】 芯材2に対してカバー部材3を着脱可能である。カバー部材3の外面3aには、接触部32が一体に設けられている。この接触部32は、対象物に損傷又は刺激を付与するものである。よって、対象物に付与する損傷や刺激の程度によって、種々の形、硬さの接触部32を有するカバー部材3を予め製作しておくことにより、このカバー部材3を芯材2に装着するだけで、付与する損傷又は刺激の程度に見合った接触部32を簡易に芯材2の外側に設けることができる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
長尺な芯材と、
前記芯材とは別体に形成される一方、前記芯材の外面に嵌め合わせて使用され、かつ、外面に、対象物に接触し、前記対象物に損傷又は刺激を付与する接触部を備え、前記芯材に対して着脱可能なカバー部材と
を有する接触構造体。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記カバー部材は、
長手方向に沿ってスリットを有し、前記スリットを広げて前記芯材の長手方向に略直交する方向から前記芯材の外面に嵌め合わせられ、復元力により前記芯材の外面に密接する可撓性を有する請求項1記載の接触構造体。
【請求項3】
前記カバー部材は、前記芯材の外周方向に相対的に位置ずれさせることができる請求項1記載の接触構造体。
【請求項4】
前記カバー部材は、前記芯材の長さよりも短く形成され、前記芯材に対して複数着脱可能に設けられている請求項1記載の接触構造体。
【請求項5】
植物の茎葉に接触可能な位置に設けられ、前記接触部が前記茎葉を損傷させ、梢の伸長を抑制する梢管理に用いられる請求項1記載の接触構造体。
【請求項6】
植物の茎葉に接触可能な位置に設けられ、前記接触部が記茎葉を損傷させずに接触刺激を付与する柔軟性を有し、前記植物の徒長抑制に用いられる請求項1記載の接触構造体。
【請求項7】
植物の茎葉に接触可能な位置において、栽培されている複数株の前記植物の茎葉に接触するように、移動部材に連結されて移動可能に設けられている請求項5又は6記載の接触構造体。
【請求項8】
前記接触部が前記対象物の接触面を切削可能な硬度を有し、切削加工具として用いられる請求項1記載の接触構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物に損傷又は刺激を付与する接触構造体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、ブドウの新梢管理装置として、ブドウ棚の葉面上を回転動作する接触棒を備えた装置が開示されている。この装置では、接触棒として、長さ1.5mのアルミニウム製の2種のパイプ(角パイプ(幅25×25mm、厚さ2mm)と丸パイプ(直径25mm、厚さ2mm))の回りに、面ファスナーを凸面(フック部)が外側となるように巻き付けて貼り付けたものが用いられている。また、ブドウ短鞘栽培用Y字棚の上面で接触棒が主枝に沿って平行に往復動する装置も開示されている。この装置で用いられている接触棒は、長さ1mのABS樹脂製のパイプ(直径30mm、厚さ2mm)であり、下面に面ファスナーを凸面(フック部)が外側になるようにして貼り付けたもので、2本の駆動ワイヤにより、所定の高さで往復動するように設けられている。
【0003】
非特許文献1では、このような接触棒を用いることにより、新梢の脇芽が延びた副梢の伸長を抑制することができる、と記されている。このような装置を用いない場合、副梢を葉2枚程度残して切り取る作業を副梢が伸びる度に繰り返す必要があった。これは果実の肥大促進や着色、食味の向上などのために有効な作業であるが、時期的に重なる果房管理を優先するため、十分な梢管理(直接的には副梢の伸長を抑制する副梢管理を行う作業であるが、新梢にも影響するため新梢管理とも言え、本明細書では、これらを踏まえて、単に「梢管理」と称する。)を行えなかったことに鑑みてなされたものである。非特許文献1に示された技術により、梢管理の省力化、自動化を図ることができる。
【0004】
特許文献1は、非特許文献1に開示の技術に基づいた特許出願であり、上記の技術に加えて、梨(幸水)について、アルミ角パイプに、鉄鋼用糸鋸刃、砥粒滑り止めシートを取り付けた例を開示している。その結果、新梢先端の欠損、萎縮、新葉の欠損、新梢の折れなどが認められ、新梢長さを抑制できたことが記載されている。
【0005】
特許文献2は、植毛ブラシ杆をエンドレスベルト間に架設し、育苗箱の上方を植毛ブラシ杆が移動するように設けた装置が開示されている。農作物の苗に接触することで刺激を付与し、徒長を抑制するものである。但し、苗の損傷を抑制するため、接触刺激を付与する部材としては、毛等の柔軟の素材が使用されている。また、特許文献3でも、植毛したブラシを用いて苗に接触刺激を付与し、徒長を抑制する接触刺激ブラシが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-97640号公報
実公昭61-6749号公報
特開昭58-141728号公報
【非特許文献】
【0007】
「ブドウ新梢管理装置の開発」、群馬県農業技術センター研究報告、第20号(2023);1~5、原昌生、柚木秀雄、田村晃一、中野葉子
株式会社ミネシマ ホームページ 製品名:「I-205M サンドペーパーホルダー 丸タイプ」 URL: https://mineshima.co.jp/item/i-205m
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1及び特許文献1の接触棒は、長尺なパイプ(断面角型又は丸形)の外面に、面ファスナー若しくは砥粒滑り止めシートを貼り付けるか、又は、鉄鋼用糸鋸刃を接着剤で固定している。
【0009】
しかしながら、面ファスナー、砥粒滑り止めシート及び鉄鋼用糸鋸刃のいずれも、長尺なパイプの外面に接着剤等を用いて直接貼り付けているため、摩耗等により機能が低下した場合、それを剥がす作業を行った後、新規なものに交換しなければならない。このため、剥離作業、新規なものの再貼付作業が必要となり、作業性が悪い。特に、非特許文献1や特許文献1に開示のように、ブドウ等の植物の茎葉に多少接触する程度の高所に設置する場合には、駆動ワイヤ等からパイプを取り外した上で、面ファスナー等の交換作業を行う必要があり、作業がより複雑で面倒である。
【0010】
また、接触対象となる植物の種類により茎葉の硬さも異なるなどの理由から、面ファスナー、砥粒滑り止めシート及び鉄鋼用糸鋸刃のうち、当該植物にとって適切な損傷を与えることができるものが異なる。このような場合、一度貼り付けて使用し始めたところ、例えば、植物への損傷が大きすぎたり、逆にほとんど損傷を与えられないなど、先端が摩耗等する前であっても、異なるものに交換する必要が生じる場合もあるが、非特許文献1や特許文献1に開示のものでは上記のようにその作業が煩雑で面倒である。
(【0011】以降は省略されています)

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