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公開番号2024151829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065563
出願日2023-04-13
発明の名称廃棄物の処理システム
出願人荏原環境プラント株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B09B 3/20 20220101AFI20241018BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる廃棄物の処理システムを提供する。
【解決手段】処理システムは、廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉1と、ストーカ式焼却炉1から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、主灰から排除対象物を除去する流動分級装置30と、ストーカ式焼却炉1から排出された排ガスに水を噴霧し、排ガスの温度を下げる減温塔10と、流動分級装置30から流動ガスとともに排出された主灰を減温塔10内に導く主灰移送ライン32を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物を処理するための処理システムであって、
前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、
前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記減温塔内に導く主灰移送ラインを備えている、処理システム。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記処理システムは、前記流動分級装置の排除対象物出口ポートに連結された機械式移送装置をさらに備えており、
前記機械式移送装置は前記排除対象物からなるマテリアルシールを形成しながら、前記排除対象物を移送するように構成されている、請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記機械式移送装置は、前記排除対象物をプッシャにより押し出す灰押出装置である、請求項2に記載の処理システム。
【請求項4】
前記ストーカ式焼却炉の主灰排出口に連結された主灰搬送コンベヤと、
前記主灰搬送コンベヤの出口に連結された切替ダンパと、
前記切替ダンパから前記機械式移送装置まで延び、前記流動分級装置をバイパスするバイパスラインを更に備えており、
前記切替ダンパは、前記流動分級装置および前記バイパスラインに連結された2つの出口ダンパを有している、請求項2に記載の処理システム。
【請求項5】
前記減温塔に導入された前記主灰の一部を前記減温塔から前記機械式移送装置に送る主灰戻りコンベヤをさらに備えている、請求項4に記載の処理システム。
【請求項6】
前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている、請求項1に記載の処理システム。
【請求項7】
廃棄物を処理するための処理システムであって、
前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、
前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、
前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記ストーカ式焼却炉内に戻す主灰噴霧ラインを備えている、処理システム。
【請求項8】
前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている、請求項7に記載の処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ごみ、産業ごみなどの廃棄物をストーカ式焼却炉により焼却し、ストーカ式焼却炉から排出される排ガスを処理する処理システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ストーカ式焼却炉は、都市ごみ、産業ごみなどの廃棄物をストーカの上で移動させながら、ストーカ上で廃棄物を燃焼させる焼却炉である。廃棄物の燃焼に伴い、ストーカ式焼却炉からは排ガスが排出される。この排ガスは、HClやSOxを含んでおり、排ガスをそのまま大気に放出することはできない。そこで、排ガスに消石灰を吹き込み、消石灰によりHClやSOxなどを排ガスから除去することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭54-51273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、HClおよびSOxの排出基準値を10ppm以下に規制する自治体が増加している。しかしながら、HClおよびSOxの排出基準値を10ppm以下にするためには、大量の消石灰が必要となり、運用コストが増加している。このような背景から、消石灰の使用量を削減することが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる廃棄物の処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、廃棄物を処理するための処理システムであって、前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記減温塔内に導く主灰移送ラインを備えている、処理システムが提供される。
【0007】
一態様では、前記処理システムは、前記流動分級装置の排除対象物出口ポートに連結された機械式移送装置をさらに備えており、前記機械式移送装置は前記排除対象物からなるマテリアルシールを形成しながら、前記排除対象物を移送するように構成されている。
一態様では、前記機械式移送装置は、前記排除対象物をプッシャにより押し出す灰押出装置である。
一態様では、前記処理システムは、前記ストーカ式焼却炉の主灰排出口に連結された主灰搬送コンベヤと、前記主灰搬送コンベヤの出口に連結された切替ダンパと、前記切替ダンパから前記機械式移送装置まで延び、前記流動分級装置をバイパスするバイパスラインを更に備えており、前記切替ダンパは、前記流動分級装置および前記バイパスラインに連結された2つの出口ダンパを有している。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔に導入された前記主灰の一部を前記減温塔から前記機械式移送装置に送る主灰戻りコンベヤをさらに備えている。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている。
【0008】
一態様では、廃棄物を処理するための処理システムであって、前記廃棄物を燃焼させるストーカ式焼却炉と、前記ストーカ式焼却炉から排出された主灰を流動ガスにより流動させながら、前記主灰から排除対象物を除去する流動分級装置と、前記ストーカ式焼却炉から排出された排ガスに水を噴霧し、前記排ガスの温度を下げる減温塔と、前記流動分級装置から前記流動ガスとともに排出された前記主灰を前記ストーカ式焼却炉内に戻す主灰噴霧ラインを備えている、処理システムが提供される。
一態様では、前記処理システムは、前記減温塔、および前記減温塔の下流に配置されたバグフィルタを通過した前記排ガスの一部を前記流動ガスとして前記流動分級装置に導く排ガス戻りラインをさらに備えている。
【発明の効果】
【0009】
主灰は、消石灰の7~8割程度のHCl除去性能を有する。主灰は、一般に、Ca(カルシウム)とAl(アルミニウム)を含み、これら成分がCl(塩素)と反応し、HClを排ガスから除去することができる。主灰は、消石灰よりも大きな細孔を有しており、主灰の粒子の内部まで排ガスが進入し、主灰と排ガス中の酸性ガスとの反応が促進される。特に、主灰は、減温塔内で加湿される。加湿された主灰は、乾燥した主灰よりも、酸性ガスの除去性能が向上することが実験結果から分かっている。したがって、主灰を減温塔内で加湿する処理システムは、消石灰などの排ガス処理剤の使用量を削減しつつ、排ガスを高効率で処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
廃棄物を処理するための処理システムの一実施形態を示す模式図である。
流動分級装置の一実施形態を示す図である。
流動分級装置の他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
処理システムのさらに他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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