TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024156700
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2024112087,2022581672
出願日
2024-07-12,2021-05-07
発明の名称
ダウン症候群診断用後成的バイオマーカー組成物及びその用途
出願人
スンクワン メディカル ファウンデーション
代理人
弁理士法人平木国際特許事務所
主分類
C12Q
1/6883 20180101AFI20241029BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】高価な検査機器または特殊アルゴリズムを活用する必要なしに、ダウン症候群を効果的に検査することを可能とする、ダウン症候群診断用組成物を提供する。
【解決手段】母体の血液及び胎児から単離された生物学的試料における遺伝子のメチル化レベルを測定するダウン症候群診断用組成物、組成物を含むキット及び診断方法、並びに診断のための情報提供方法を提供する。ダウン症候群を高い正確度で早期診断が可能であるので、ダウン症候群診断分野の核心技術に応用されうる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
MXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2、MRGPRD、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルを測定する製剤を含む、ダウン症候群診断用組成物。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前述のMXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2及びMRGPRDの遺伝子は、21番染色体を除いた他の染色体に存在するものである、請求項1に記載のダウン症候群診断用組成物。
【請求項3】
前述のCHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1の遺伝子は、21番染色体に存在するものである、請求項1に記載のダウン症候群診断用組成物。
【請求項4】
前述のMXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY及びPRMT2によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルは、正常の胎児または母体の血液に比べ、ダウン症候群胎児において過メチル化されたものである、請求項1に記載のダウン症候群診断用組成物。
【請求項5】
前述のIGHMBP2、MRGPRD及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルは、正常の胎児または母体の血液に比べ、ダウン症候群胎児で低メチル化されたことである、請求項1に記載のダウン症候群診断用組成物。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の組成物を含む、ダウン症候群診断用キット。
【請求項7】
前記キットは、RT-PCRキット、マイクロアレイチップキット、DNAキットによってなる群のうちから選択されるいずれか一つである、請求項6に記載のダウン症候群診断用キット。
【請求項8】
(a)胎児から分離された生物学的試料から、MXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2、MRGPRD、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルを測定する段階と、
(b)前記測定されたメチル化レベルを、正常対照群試料のレベルと比較する段階と、を含む、ダウン症候群の診断方法。
【請求項9】
前記生物学的試料は、胎盤に由来するものである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記(b)段階において、胎児から分離された生物学的試料から測定されたMXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY及びPRMT2によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルが正常対照群に比べて増加された場合、ダウン症候群と判断する段階をさらに含むものである、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダウン症候群診断用バイオマーカー組成物及びその用途に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
染色体の構造異常による突然変異は、非正常的な発達、及び胚芽の死亡をもたらす。しかしながら、最も一般的な染色体異常によって示される疾病の一種類であるダウン症候群(DS(downsyndrome))の場合、胚芽が生存する。世界保健機関(WHO)によれば、発達障害の最も一般的な遺伝的原因であるダウン症候群の発病率は、大体のところ、全世界1,100名のうち1~100人の間である。ダウン症候群は、精神遅滞、顔構造上の特徴、劣悪な筋肉発達、及び短身長を含む80種以上の臨床特徴を示し、先天性心臓疾患、糖尿病、白血病、及びその他疾病の危険性上昇と関連性がある。
【0003】
従来には、ダウン症候群を診断する技術として、妊婦血漿に存在する非細胞性DNA切片であるcfDNAの量的差を分析する方法(NGS based NIPT)があり、その方法は、ダウン症候群に対する高い検出正確性を示し、いち早く臨床に適用されているが、高価な機器と、検査消耗品とが要求され、分析方法も複雑であり、一般検査室で適用し難く、高価な検査費用により、全ての妊婦に適用し難いという限界点がある。また、SNPを利用する方法(PCR based NIPT)があるが、それは、検査正確性に係わる明確な根拠がなく、各機関で提示する特殊アルゴリズムを使用しなければならないので、汎用的使用に限界がある。すなわち、前述の染色体異常疾病に対し、遺伝子分析を介し、前もって疾病いかんを知ることができる分析方法に係わる研究が活発に進められているが(韓国公開特許10-2019-0003987)、まだ十分ではない。
【0004】
そのような背景下において、本発明者らは、既存の高価な検査機器または特殊アルゴリズムを活用する必要なしに、遺伝体のメチル化レベルの簡単な測定を介し、ダウン症候群を効果的に検査することができる本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一態様は、MXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2、MRGPRD、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルを測定する製剤を含むダウン症候群診断用組成物を提供するものである。
【0006】
他の態様は、前記組成物を含むダウン症候群診断用キットを提供するものである。
【0007】
さらに他の態様は、(a)胎児から分離された生物学的試料から、MXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2、MRGPRD、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化レベルを測定する段階と、(b)前記測定されたメチル化レベルを、正常対照群試料のレベルと比較する段階と、を含む、ダウン症候群の診断方法、またはダウン症候群の診断のための情報提供方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様は、MXRA8、MIB2、KIF26B、SP5、ZIC4、ENPEP、PITX2、SH3BP2、SEPP1、FLJ32255、SHROOM1、LINC00574、LOC154449、PRRT4、TMEM176B、MNX1、LOC101928483、EGFL7、NACC2、C9orf69、TLX1、FGF8、TACC2、CPXM2、NKX6-2、TLX1NB、IQSEC3、PCDH8、F7、SOX9、PNMAL2、THBD、MAPK8IP2、KLHDC7B、GPR143、IGHMBP2、MRGPRD、CHODL、NCAM2、CYYR1、GRIK1、OLIG2、CLIC6、SIM2、HLCS、MX2、MX1、TMPRSS2、SLC37A1、PDE9A、CBS、CRYAA、C21orf2、TRPM2、TSPEAR、LINC00162、SSR4P1、SLC19A1、LOC100129027、MCM3AP、YBEY、PRMT2及びITSN1によってなる群のうちから選択されたいずれか1つの遺伝子のメチル化(methylation)レベルを測定する製剤を含むダウン症候群診断用組成物を提供する。
【0009】
本明細書内の用語「ダウン症候群」は、先天性遺伝疾患の一種であり、21番染色体の部分あるいは全体が、正常より1個さらに多く存在して示される疾病を意味する。該ダウン症候群は、身体的発達の遅延を起こし、顔面奇形と知的障害とを伴いうる。ダウン症候群を有した親の染色体は、ほとんど正常であるが、妊娠時、生殖細胞の非分離現象による21番染色体が1個さらに存在してしまう。発病頻度は、20歳産婦において、0.1%を示すが、45歳産婦の場合、4%に急増し、産婦の年齢により、発病頻度が上昇する様相を示す。該ダウン症候群は、産婦が妊娠最中に、胎児産前診断を介して確認することができ、出産後、直接の遺伝子検査を介しても判別される。
【0010】
本明細書内の用語「診断」は、病理状態の存在または特徴を確認することを意味し、ダウン症候群疾患の発病いかん、または発病可能性いかんを確認することを含む意味でもある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
菊川深蒸し茶わり
1か月前
池田食研株式会社
納豆菌発酵液
1か月前
東洋紡株式会社
酵素の製造方法
1か月前
東レ株式会社
RNAの検出方法
14日前
東レ株式会社
RNA溶液の製造方法
27日前
豊田合成株式会社
細胞回収具
29日前
長谷川香料株式会社
抗菌活性評価方法
29日前
株式会社日本バイオデータ
品質管理方法
15日前
株式会社 資生堂
融解装置
20日前
国立大学法人大阪大学
組成物
2か月前
個人
アルコール飲料の味覚改良方法
23日前
テルモ株式会社
多段培養容器
2か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
1か月前
株式会社雷神の風
試料採取装置
9日前
メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
CLEC12AxCD3二重特異性抗体及び疾患の治療方法
27日前
株式会社写真化学
菌体観察装置
今日
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
新東工業株式会社
培養装置
1か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
2か月前
株式会社MARS Company
善玉菌増殖方法
1か月前
株式会社アテクト
培養シート
29日前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
22日前
横河電機株式会社
観察培養装置
27日前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
1か月前
TDK株式会社
評価方法、及び評価装置
28日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
学校法人近畿大学
柿を用いた酒類の製造方法
1か月前
極東開発工業株式会社
発酵装置及びメタンガス製造方法
2か月前
JFEエンジニアリング株式会社
生細胞選別方法
1か月前
日本バイリーン株式会社
細胞培養基材、および、その製造方法
7日前
花王株式会社
濾過速度向上方法
13日前
JFEエンジニアリング株式会社
生細胞選別方法
29日前
続きを見る
他の特許を見る