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公開番号
2024156399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070825
出願日
2023-04-24
発明の名称
電極及びその製造方法、並びに蓄電素子
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/13 20100101AFI20241029BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】径の細い繊維状の導電助剤を含む電極を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る電極は、電極活物質、無機固体電解質、及び繊維径が1nm以上5nm以下である繊維状導電助剤を含有する活物質層を備える。電極の製造方法は、電極活物質、無機固体電解質、及び繊維径が1nm以上5nm以下である繊維状導電助剤を乾式混合し、乾式混合物を作製すること、前記乾式混合物に、バインダ、及び溶媒を加えて混合し、ペーストを作製すること、並びに前記ペーストを基材上に塗布して活物質層を形成すること、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電極活物質、
無機固体電解質、及び
繊維径が1nm以上5nm以下である繊維状導電助剤
を含有する活物質層
を備える電極。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記活物質層がペーストの塗布により形成された、請求項1に記載の電極。
【請求項3】
前記無機固体電解質が硫化物固体電解質である、請求項1に記載の電極。
【請求項4】
電極活物質、無機固体電解質、及び繊維径が1nm以上5nm以下である繊維状導電助剤を乾式混合し、乾式混合物を作製すること、
前記乾式混合物に、バインダ、及び溶媒を加えて混合し、ペーストを作製すること、並びに
前記ペーストを基材上に塗布して活物質層を形成すること
を含む、電極の製造方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の電極を備える蓄電素子。
【請求項6】
全固体二次電池である、請求項5に記載の蓄電素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極及びその製造方法、並びに蓄電素子に関する。
続きを表示(約 5,500 文字)
【背景技術】
【0002】
非水電解質を用いる蓄電素子の電極として、その活物質層に、活物質と共に固体電解質及び導電助剤を含むものが報告されている。
【0003】
特許文献1には、実施例1として、「まず、LiNi
1/3
Co
1/3
Mn
1/3
O
2
粒子(活物質粒子)を、LiNbO
3
(酸化物系固体電解質)により被覆した複合粒子・・・を準備した。
次に、複合粒子20g、10LiI-15LiBr-75(0.75Li
2
S-0.25P
2
S
5
)粒子(硫化物系固体電解質・・・)2.4gを乾式混練装置・・・に投入し、・・・混練処理を行い、複合活物質粒子・・・を製造した。
正極活物質として上記複合活物質粒子22.4gを、硫化物系固体電解質として10LiI-15LiBr-75(0.75Li
2
S-0.25P
2
S
5
)粒子・・・0.8gを、導電材として気相成長炭素繊維(VGCF)0.3gを、結着剤としてPVdF0.15gを、それぞれ準備した。これら正極活物質、硫化物系固体電解質、導電材、及び結着剤を、正極活物質:硫化物系固体電解質:導電材:結着剤=94.7質量%:3.4質量%:1.3質量%:0.6質量%となるように調整し、酪酸ブチルを13g加えて超音波ホモジナイザーで・・・湿式混合し、電極合材を調製した。」(段落[0019])との記載がある。また、引用文献1には、「以下、上記実施例1及び比較例1~2の各電極合材を正極合材としてそれぞれ用いて、全固体リチウム二次電池を製造した。
セパレータ層(固体電解質層)の原料として、硫化物系固体電解質である10LiI-15LiBr-75(0.75Li
2
S-0.25P
2
S
5
)粒子を準備した。
負極活物質として天然黒鉛を、硫化物系固体電解質として10LiI-15LiBr-75(0.75Li
2
S-0.25P
2
S
5
)粒子を、結着剤としてPVdFを、それぞれ準備した。これら負極活物質、硫化物系固体電解質、及び結着剤を、負極活物質:硫化物系固体電解質:結着剤=64.1質量%:34.7質量%:1.2質量%となるように混合し、負極合材を調製した。
まず、セパレータ層として10LiI-15LiBr-75(0.75Li
2
S-0.25P
2
S
5
)粒子の圧粉体を形成した。次に、当該圧粉体の一方の面に正極合材を、他方の面に負極合材を、それぞれ配置し、・・・平面プレスし、積層体を得た。・・・当該積層体を、積層方向に・・・拘束することにより、全固体リチウム二次電池を製造した。」(段落[0022])との記載がある。
【0004】
特許文献2には、「LPS 3gと、導電助剤としてアセチレンブラック 0.2gと、活物質として平均粒径5μmのNMC 10gとを、ボールミル・・・で・・・撹拌して、LPS及び導電助剤を含む被覆層を有する活物質1を得た(被覆回数1)。
・・・
この活物質1と、LSP 0.05gと、アセチレンブラック 0.4gとを、ボールミル・・・で・・・撹拌して、LPS及び導電助剤を含む被覆層を有する活物質2を得た(被覆回数2)。
この活物質2と、LPS 0.1gと、アセチレンブラック 0.4gとを、ボールミル・・・で・・・撹拌して、LPS及び導電助剤を含む被覆層を有する複合電極活物質No.7を得た(被覆回数3)。」(段落[0112])との記載がある。また、特許文献2には、「以下のようにして、図1に示す層構成を有する全固体二次電池No1-7を作製した。
・・・
ジルコニア製・・・容器・・・に、・・・ジルコニアビーズを・・・投入し、上記で合成した複合電極活物質No.7 70g、LPS 0.9g、分散媒としてヘプタン 12.3gを投入した。遊星ボールミル・・・に容器をセットし、・・・混合を続け、正極用組成物1を調製した。
・・・
ジルコニア製・・・容器・・・に、・・・ジルコニアビーズを・・・投入し、上記で合成したLPS 28g、分散媒としてヘプタン12.3gを投入した。・・・遊星ボールミル・・・に容器をセットし、・・・混合した。その後、活物質としてCGB20・・・7.0gを容器に投入し、同様に、遊星ボールミル・・・に容器をセットし、・・・混合を続け負極用組成物1を調製した。
・・・
上記で調製した正極用組成物1を、アルミ箔(正極集電体)上に、アプリケータ・・・により・・・塗布し、・・・乾燥させた。その後、ヒートプレス機を用いて、加熱・・・しながら加圧し・・・、正極集電体上に正極活物質層を有する正極シートを作製した。
・・・
上記で調製した負極用組成物1を、ステンレス鋼(SUS)箔(負極集電体)上に、アプリケータ・・・により・・・塗布し、・・・乾燥させた。その後、ヒートプレス機を用いて、加熱・・・しながら加圧し・・・、負極集電体上に負極活物質層を有する負極シートを作製した。
・・・
作製した正極シートおよび負極シートを用いて、・・・全固体二次電池を作製した。」(段落[0115]から[0120])との記載がある。
【0005】
特許文献3には、「イオン伝導性ポリマーA3.0質量部を含むトルエン溶剤30.0質量部に、LiPS
4
粉末32.0質量部を加えて、遊星ボールミルにて・・・処理した。更にNMC111を60.0質量部追添加して、同遊星ボールミルにて・・・処理した後に、・・・真空乾燥して複合電極材料1を得た。
得られた複合電極材料1の95.0質量部に、HS-100を1.0質量部乳鉢で・・・混ぜ合わせた。これに、VGCF(登録商標)-H 4.0質量部を加え、乳鉢で・・・混ぜ合わせ正極材粉末1を得た。
・・・
内径10mmのポリエチレン製ダイとSUS製の下パンチとを固定し、LiPS
4
粉末150質量部を入れ、上パンチにて・・・圧力を加え、固体電解質層を得た。上パンチを外し、固体電解質層の上に正極材粉末1を15質量部入れ、上パンチにて・・・圧力を加えて、固体電解質層と正電極層との積層体を得た。すなわち、この積層体は、正極材粉末1からなる正電極層を含んでいる。上パンチを外し、ダイの中に在る積層体の上に直径10mm、厚さ100μmのSUS板を入れた。上パンチをはめた後、ダイを上下反転させた。下パンチ(上を向いている)を外し、ダイの中に在る積層体の上に直径10mm、厚さ47μmのリチウム箔、および直径10mm、厚さ20μmのアルミニウム箔2枚をこの順で載せた。アルミニウム箔の上に下パンチをはめた後、下パンチ(負極端子)と上パンチ(正極端子)とに・・・圧力を加え、その状態にてボルト固定して、負極端子、Al箔、Li箔、固体電解質層、正電極層、SUS板および正極端子からなる固体電池を得た。」(段落[0118]から[0121])との記載がある。そして、特許文献3には、使用したVGCF(登録商標)-Hが、平均繊維径150nmで、平均繊維径に対する平均繊維長さの比(アスペクト比)が35のものであったことが記載されている(段落[0117])。
【0006】
特許文献4には、「以下に示す手順により、活物質(TiO
2
)表面に、Li
1+x
Al
x
Ge
2-x
(PO
4
)
3
(x=0.5)なる一般式で表される固体電解質および導電助剤としてカーボンナノファイバーであるVGCF(昭和電工社製、登録商標)のコーティングを行った。・・・
(1)アンモニア水(0.45mol/L)の溶液に、固体電解質の原料(CH
3
COOLi・2H
2
O,NH
4
H
2
PO
4
,Al(NO
3
)
3
・9H
2
O,GeO
2
)を所定の組成比で混合した。
(2)さらに前記混合液に、導電助剤として前記VGCFを混合した。
(3)さらに前記混合液に、活物質としてTiO
2
を混合した。
(4)前記のようにして得られたコーティング液を100℃で加熱し、溶媒成分を除去した。
(5)オーブン(260℃)で一晩乾燥した。
(6)焼成に先立って、窒素雰囲気中で450℃の温度で仮焼きを行い、固体電解質をガラス化させた。
(7)シート用バインダーの脱脂工程に相当する熱処理を行った。(大気雰囲気下 500℃ 5時間)
(8)次に、窒素雰囲気下、600℃、2時間焼成を行った。
(9)得られたコーティング活物質を加圧セルにて圧粉し、電子伝導率を評価した。
・・・
なお、前記活物質と、コーティングする固体電解質と前記VGCFとの比率は、89:7:4である。」(段落[0034]から[0044])との記載がある。
【0007】
特許文献5には、「複合材料48.5質量部と、固体電解質(Li
3
PS
4
、D50:8μm)48.5質量部と、VGCF(登録商標)-H(昭和電工株式会社製)3質量部とを混合した。この混合物を、遊星型ボールミルを用いて・・・ミリング処理することにより均一化した。均一化された混合物を、内径10mmφポリエチレン製ダイとSUS製のパンチを用いて一軸プレス成形機により400MPaでプレス成形して、厚さ65μmのシートとして負極合剤層132を準備した。
・・・
正極活物質LiCoO
2
(日本化学工業株式会社製、D50:10μm)55質量部と、固体電解質(Li
3
PS
4
、D50:8μm)40質量部と、VGCF(登録商標)-H(昭和電工株式会社製)5質量部とを混合した。この混合物を、遊星型ボールミルを用いて・・・ミリング処理することにより均一化した。均一化された混合物を、内径10mmφポリエチレン製ダイとSUS製のパンチを用いて一軸プレス成形機により・・・プレス成形して、厚さ65μmのシートとして正極合剤層112を準備した。
・・・
内径10mmφポリエチレン製ダイの中に、上記で得られた負極合剤層132、固体電解質層12、正極合材層112の順に積層し、負極合剤層132側及び正極合材層112側の両側からSUS製のパンチで100MPa・・・の圧力で挟み、負極合剤層132、固体電解質層12、及び正極合材層112を接合して積層体Aを得た。
得られた積層体Aを一旦ダイから取り出し、上記ダイの中に、下から負極リード1 31a、銅箔(負極集電体131)、負極合剤層132を下側に向けた積層体A、アルミニウム箔(正極集電体111)、正極リード111aの順に重ねて、負極リード131a側及び正極リード111a側の両側からSUS製のパンチで1MPa・・・の圧力で挟み、負極リード131a、銅箔、積層体A、アルミニウム箔、及び正極リード111aを接合して全固体型リチウムイオン二次電池1を得た。」(段落[0110]から[0112])との記載がある。また、特許文献5には、昭和電工株式会社製の人造黒鉛であるSCMG、又はSiCを転動流動コーティング装置に投入し、常温、窒素雰囲気で、22.4質量%のオルトチタン酸テトライソプロピル、3.3質量%のエトキシリチウム、及び14.4質量%の石油系ピッチを、55.9質量%の無水エタノールに溶解した溶液をスプレーしながら混合を行い、得られた混合物を熱処理して、複合材料を得た旨の記載がある(段落[0131]、表1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-207418号公報
WO2020/203545
WO2021/015147
特開2019-179669号公報
特開2021-101421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記先行技術文献に開示された電極に含まれる導電助剤は、粒子状又は比較的径の太い繊維状であり、径の細い繊維状の導電助剤を含む電極は、これまで報告されていない。
【0010】
そこで、本発明は、径の細い繊維状の導電助剤を含む電極を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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