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公開番号
2024156001
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2024145821,2021014293
出願日
2024-08-27,2021-02-01
発明の名称
杭の載荷試験治具および杭の載荷試験方法
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E02D
33/00 20060101AFI20241024BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】杭の載荷試験の施工性を向上させる。
【解決手段】地盤に貫入した管状の反力杭の上端に載置されたジャッキの上方からジャッキに当接される応力伝達部材と、上端部が応力伝達部材に係止され、下端部が反力杭の内側で地盤に貫入した試験杭に係止され、試験杭の周方向に配列される複数の棒状部材とを備える杭の載荷試験治具が提供される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤に貫入した管状の反力杭の上端に載置されたジャッキの上方から前記ジャッキに当接される応力伝達部材と、
上端部が前記応力伝達部材に係止され、下端部が前記反力杭の内側で前記地盤に貫入した試験杭に係止され、前記試験杭の周方向に配列される複数の棒状部材と
を備える杭の載荷試験治具。
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【請求項2】
前記複数の棒状部材と前記試験杭との係止部分の外側に配置される管状部材と、
前記管状部材の下端および前記反力杭の上端にそれぞれ当接され、前記試験杭の上端が通る開口が形成される底板と、
前記管状部材の上端に当接され、前記複数の棒状部材が通る開口が形成され、前記ジャッキが載置される蓋板と
をさらに備える、請求項1に記載の杭の載荷試験治具。
【請求項3】
前記複数の棒状部材のそれぞれの上端部は、前記応力伝達部材に形成された開口に挿通され、前記上端部にナットが螺合される、請求項1または請求項2に記載の杭の載荷試験治具。
【請求項4】
前記複数の棒状部材のそれぞれの下端部は、前記反力杭または前記試験杭に固定されたフランジ板に形成された開口に挿通され、前記下端部にナットが螺合される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
【請求項5】
前記ジャッキと前記応力伝達部材との間、または前記ジャッキと前記試験杭もしくは前記反力杭との間にロードセルまたは間隔調整部材の少なくともいずれかが介挿される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
【請求項6】
前記ジャッキと前記応力伝達部材との間、または前記ジャッキと前記試験杭もしくは前記反力杭との間に介挿される複数の中間補強板と、
前記複数の棒状部材とともに前記反力杭または前記試験杭の周方向に籠状に配列され、前記複数の中間補強板にそれぞれ形成された開口に摺動可能に挿通される複数のガイド棒と
をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
【請求項7】
地盤に貫入した管状の反力杭の上端にジャッキを載置する工程と、
前記反力杭の内側で前記地盤に貫入した試験杭の周方向に複数の棒状部材を配列し、前記複数の棒状部材のそれぞれの下端部を前記試験杭に係止する工程と、
前記ジャッキの上方から前記ジャッキに応力伝達部材を当接させる工程と、
前記複数の棒状部材のそれぞれの上端部を前記応力伝達部材に係止する工程と、
前記ジャッキを伸長させて、前記反力杭に押し込み方向の反力を作用させながら前記試験杭に引き抜き方向の力を作用させる工程と
を含む、杭の載荷試験方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭の載荷試験治具および杭の載荷試験方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
杭の載荷試験において、特殊な形状を有していない一般的な反力杭を使用しながら、反力杭を先端支持層まで貫入させることを必要とせず、狭小なエリアでも試験を実施するための技術が、特許文献1に記載されている。具体的には、特許文献1では、試験杭よりも杭径が大きく、かつ試験杭よりも杭長が短く、試験杭が挿入される筒状で支持層まで到達していない反力杭が用いられる。この反力杭に反力をとって試験杭を押し込むまたは引き抜くジャッキを反力杭の杭頭に配設した杭の載荷試験装置が提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-166137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の特許文献1に記載された実施形態では、押し込み試験ではジャッキが反力杭の内側に配置されるため、反力杭の径が大きくなり、反力杭の搬入や設置のために大がかりな設備が必要になる。また、ジャッキが反力杭の内側に配置されていると、設置時の配線や設置後のトラブル対応も容易ではない。一方、引き抜き試験では反力杭の上に複数のジャッキを並べるため、それぞれのジャッキの間で載荷量を微調整する必要がある。また、ジャッキが試験装置の外周に配置されるため、載荷時にジャッキが脱落するのを防止するために据え付けの精度を高くする必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、杭の載荷試験の施工性を向上させることが可能な、杭の載荷試験治具および杭の載荷試験方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]地盤に貫入した管状の反力杭の上端に載置されたジャッキの上方からジャッキに当接される応力伝達部材と、上端部が応力伝達部材に係止され、下端部が反力杭の内側で地盤に貫入した試験杭に係止され、試験杭の周方向に配列される複数の棒状部材とを備える杭の載荷試験治具。
[2]複数の棒状部材と試験杭との係止部分の外側に配置される管状部材と、管状部材の下端および反力杭の上端にそれぞれ当接され、試験杭の上端が通る開口が形成される底板と、管状部材の上端に当接され、複数の棒状部材が通る開口が形成され、ジャッキが載置される蓋板とをさらに備える、[1]に記載の杭の載荷試験治具。
[3]複数の棒状部材のそれぞれの上端部は、応力伝達部材に形成された開口に挿通され、上端部にナットが螺合される、[1]または[2]に記載の杭の載荷試験治具。
[4]複数の棒状部材のそれぞれの下端部は、反力杭または試験杭に固定されたフランジ板に形成された開口に挿通され、下端部にナットが螺合される、[1]から[3]のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
[5]ジャッキと応力伝達部材との間、またはジャッキと試験杭もしくは反力杭との間にロードセルまたは間隔調整部材の少なくともいずれかが介挿される、[1]から[4]のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
[6]ジャッキと応力伝達部材との間、またはジャッキと試験杭もしくは反力杭との間に介挿される複数の中間補強板と、複数の棒状部材とともに反力杭または試験杭の周方向に籠状に配列され、複数の中間補強板にそれぞれ形成された開口に摺動可能に挿通される複数のガイド棒とをさらに備える、[1]から[5]のいずれか1項に記載の杭の載荷試験治具。
[7]地盤に貫入した管状の反力杭の上端にジャッキを載置する工程と、反力杭の内側で地盤に貫入した試験杭の周方向に複数の棒状部材を配列し、複数の棒状部材のそれぞれの下端部を試験杭に係止する工程と、ジャッキの上方からジャッキに応力伝達部材を当接させる工程と、複数の棒状部材のそれぞれの上端部を応力伝達部材に係止する工程と、ジャッキを伸長させて、反力杭に押し込み方向の反力を作用させながら試験杭に引き抜き方向の力を作用させる工程とを含む、杭の載荷試験方法。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によれば、複数の棒状部材と応力伝達部材および反力杭または試験杭との間をそれぞれ係止することによって、引張力を伝達可能としつつも溶接が必要なくなる。また、ジャッキなどの部材が籠状に配置された複数の棒状部材の中に配置されるため、何らかの原因でジャッキなどの部材が所定の位置から逸脱しても外部に飛散することが防止される。従って、杭の載荷試験の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る杭の載荷試験治具の側面図である。
図1のII-II線断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る杭の載荷試験治具の組み立て方法の例を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る杭の載荷試験治具の組み立て方法の例を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る杭の載荷試験治具の側面図である。
図4のV-V線断面図である。
本発明の第2の実施形態に係る杭の載荷試験治具の組み立て方法の例を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る杭の載荷試験治具の組み立て方法の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
【0010】
(第1の実施形態:押し込み載荷試験用の治具)
図1は本発明の第1の実施形態に係る杭の載荷試験治具の側面図であり、図2は図1のII-II線断面図である。図示された例において、載荷試験治具10は、地盤に貫入した管状の反力杭1の内側で地盤に貫入した試験杭2の上端に載置されたジャッキ3に上方から当接される応力伝達部材11と、上端部が応力伝達部材11に係止され、下端部が反力杭1に係止される鋼棒12A~12D(総称して鋼棒12ともいう)とを含む。鋼棒12A~12Dは、反力杭1の周方向に配列される。図示された例において、応力伝達部材11は、ロードセル4および間隔調整部材13、ならびにそれぞれの間に介挿される中間補強板14A,14B,14Cを介してジャッキ3に上方から当接される。また、ジャッキ3は、中間補強板14Dを介して試験杭2の上端に載置される。
(【0011】以降は省略されています)
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