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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024155740
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2024035849
出願日
2024-03-08
発明の名称
多環芳香族化合物
出願人
学校法人関西学院
,
エスケーマテリアルズジェイエヌシー株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07F
5/02 20060101AFI20241024BHJP(有機化学)
要約
【課題】有機電界発光素子等の有機デバイス用材料として有用な新規化合物を提供する。
【解決手段】下式で表される多環芳香族化合物;
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024155740000557.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">51</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
A~C環は、ベンゼン環等;Xは>O等;YはB等;、L
m
はm個のLが直列に結合した2価の基;mは1~4の整数;Lはアリーレンまたはヘテロアリーレン;E1環またはE2環のいずれか一方がピリジン環であり、他方がピリジン環またはのベンゼン環;E2環におけるピリジン環またはベンゼン環が置換されているときの置換基は、シアノ、ハロゲン、メチル、およびエチルからなる群より選択され、nは1~3の整数であり、式(1)における少なくとも1つの水素は重水素で置換されていてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)で表される多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000551.tif
51
170
式(1)中、
A環、B環、およびC環は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
Xは、それぞれ独立して、>O、>S、>N-R
N
、または>C(-R
C
)
2
であり、R
N
は置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、R
C
は、それぞれ独立して、アルキルもしくはシクロアルキルで置換されていてもよいアリール、アルキルもしくはシクロアルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、アルキル、またはシクロアルキルであり、2つのR
C
は互いに結合して環を形成していてもよく、
Yは、B、P、P=O、またはP=Sであり、
L
m
はm個のLが直列に結合した2価の基を示し、一方の結合手で前記アリール環または前記ヘテロアリール環のいずれかの環構成原子に結合し、他方の結合手でE2環に結合し、
mは1~4の整数であり、
Lはそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリーレンまたは置換もしくは無置換のヘテロアリーレンであり、
E1環またはE2環のいずれか一方が置換もしくは無置換のピリジン環であり、他方が置換もしくは無置換のピリジン環または置換もしくは無置換のベンゼン環であり、
E2環における前記ピリジン環および前記ベンゼン環が置換されているときの置換基は、シアノ、ハロゲン、メチル、およびエチルからなる群より選択され、
nは1~3の整数であり、
式(1)において、少なくとも1つの水素は重水素で置換されていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの酸素は酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの炭素は炭素-13(
13
C)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられていてもよい。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
Lがそれぞれ独立して、フェニレンまたはジベンゾフラニレンであり、mが1または2である、請求項1に記載の多環芳香族化合物。
【請求項3】
E1環およびE2環がいずれも置換もしくは無置換のピリジン環である、請求項2に記載の多環芳香族化合物。
【請求項4】
nが1である、請求項3に記載の多環芳香族化合物。
【請求項5】
以下いずれかの式で表される、請求項4に記載の多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000552.tif
141
170
式中、Meはメチルである。
【請求項6】
nが2である、請求項3に記載の多環芳香族化合物。
【請求項7】
以下いずれかの式で表される、請求項6に記載の多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000553.tif
129
170
式中、Meはメチルである。
【請求項8】
E1環が置換もしくは無置換のピリジン環であり、E2環が置換もしくは無置換のベンゼン環である、請求項2に記載の多環芳香族化合物。
【請求項9】
nが1である、請求項8に記載の多環芳香族化合物。
【請求項10】
以下いずれかの式で表される、請求項9に記載の多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000554.tif
234
170
式中、Meはメチルである。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多環芳香族化合物に関する。本発明はまた、上記多環芳香族化合物を用いた有機電界発光素子、有機電界効果トランジスタおよび有機薄膜太陽電池などの有機デバイス、並びに、表示装置および照明装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電界発光する発光素子を用いた表示装置は、省電力化や薄型化が可能なことから、種々研究され、さらに、有機材料から成る有機電界発光素子は、軽量化や大型化が容易なことから活発に検討されてきた。特に、光の三原色の1つである青色や緑色などの発光特性を有する有機材料の開発、および正孔、電子などの電荷輸送能(半導体や超電導体となる可能性を有する)を備えた有機材料の開発については、高分子化合物、低分子化合物を問わずこれまで活発に研究されてきた。
【0003】
有機EL素子は、陽極および陰極からなる一対の電極と、当該一対の電極間に配置され、有機化合物を含む一層または複数の層とからなる構造を有する。有機化合物を含む層には、発光層や、正孔、電子などの電荷を輸送または注入する電荷輸送/注入層などがあるが、これらの層に適当な種々の有機材料が開発されている。
【0004】
その中で、特許文献1~3では、ホウ素を含有する多環芳香族化合物が、有機電界発光素子等の材料として有用であることが開示されている。特許文献2および3では、多環芳香族化合物を有機電界発光素子の電子輸送層の形成に用いたことが開示されており、特許文献2ではヘテロアリールがビフェニリレン等を介して多環構造に置換した多環芳香族化合物、特許文献3では、ジピリジル置換基を有する多環芳香族化合物が使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/102118号
中国特許出願公開第113773339号明細書
特開2020-196700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、有機電界発光素子に用いられる材料としては種々の材料が開発されているが、有機電界発光素子用材料の選択肢を増やすために、従来とは異なる化合物からなる材料の開発が望まれている。
本発明は有機電界発光素子等の有機デバイス用の材料として有用な新規化合物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、特許文献1~3に記載の化合物と類似の多環芳香族化合物において、さらに高効率で長寿命の有機EL素子の製造を可能とする多環芳香族化合物が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は、以下のような多環芳香族化合物、さらには以下のような多環芳香族化合物を含む有機デバイス用材料等を提供する。
【0008】
<1> 式(1)で表される多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000001.tif
45
147
式(1)中、
A環、B環、およびC環は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリール環または置換もしくは無置換のヘテロアリール環であり、
Xは、それぞれ独立して、>O、>S、>N-R
N
、または>C(-R
C
)
2
であり、R
N
は置換もしくは無置換のアリール、置換もしくは無置換のヘテロアリール、置換もしくは無置換のアルキル、または置換もしくは無置換のシクロアルキルであり、R
C
は、それぞれ独立して、アルキルもしくはシクロアルキルで置換されていてもよいアリール、アルキルもしくはシクロアルキルで置換されていてもよいヘテロアリール、アルキル、またはシクロアルキルであり、2つのR
C
は互いに結合して環を形成していてもよく、
Yは、B、P、P=O、またはP=Sであり、
L
m
はm個のLが直列に結合した2価の基を示し、一方の結合手で前記アリール環または前記ヘテロアリール環のいずれかの環構成原子に結合し、他方の結合手でE2環に結合し、
mは1~4の整数であり、
Lはそれぞれ独立して、置換もしくは無置換のアリーレンまたは置換もしくは無置換のヘテロアリーレンであり、
E1環またはE2環のいずれか一方が置換もしくは無置換のピリジン環であり、他方が置換もしくは無置換のピリジン環または置換もしくは無置換のベンゼン環であり、
E2環における前記ピリジン環および前記ベンゼン環が置換されているときの置換基は、シアノ、ハロゲン、メチル、およびエチルからなる群より選択され、
nは1~3の整数であり、
式(1)において、少なくとも1つの水素は重水素で置換されていてもよく、少なくとも1つの窒素は窒素-15(
15
N)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの硫黄は硫黄-33(
33
S)、硫黄-34(
34
S)または硫黄-36(
36
S)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの酸素は酸素-17(
17
O)または酸素-18(
18
O)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つの炭素は炭素-13(
13
C)で置き換えられていてもよく、少なくとも1つのホウ素はホウ素-11(
11
B)で置き換えられていてもよい。
【0009】
<2> Lがそれぞれ独立して、フェニレンまたはジベンゾフラニレンであり、mが1または2である、<1>に記載の多環芳香族化合物。
<3> E1環およびE2環がいずれも置換もしくは無置換のピリジン環である、<1>または<2>に記載の多環芳香族化合物
<4> nが1である、<3>に記載の多環芳香族化合物。
【0010】
<5> 以下いずれかの式で表される、<4>に記載の多環芳香族化合物;
TIFF
2024155740000002.tif
141
168
式中、Meはメチルである。
(【0011】以降は省略されています)
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