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公開番号2024155473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070218
出願日2023-04-21
発明の名称媒体処理装置および貨幣処理装置
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人,個人,弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類G07D 11/26 20190101AFI20241024BHJP(チェック装置)
要約【課題】異物が誤投入された場合に現地での除去作業が容易である媒体処理装置および貨幣処理装置を提供するものである。
【解決手段】投入された媒体を分離して装置内に取り込む媒体処理装置であって、積層された前記媒体を収納する空間であって、昇降するステージ20を内部に収納する紙幣収納部19と、紙幣収納部19の天井部19aに設置され、ステージ20に載せられた前記媒体を分離ゲート40aに送り出すピッカローラ14と、分離ゲート40aに設置され、前記媒体を分離して装置内に取り込む分離ローラ15と、を備え、ステージ20は、誤投入された異物としての硬貨Cを当該ステージ20の裏側に潜り込ませないための潜り込み抑制構造としての壁形状部25aを有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
投入された媒体を分離して装置内に取り込む媒体処理装置であって、
積層された前記媒体を収納する空間であって、昇降するステージを内部に収納する媒体収納部と、
前記媒体収納部の天井部に設置され、前記ステージに載せられた前記媒体を分離ゲートに送り出すピッカローラと、
前記分離ゲートに設置され、前記媒体を分離して装置内に取り込む分離ローラと、を備え、
前記ステージは、誤投入された異物を当該ステージの裏側に潜り込ませないための潜り込み抑制構造を有する、
ことを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記潜り込み抑制構造は、前記ステージの裏側に設けられた壁形状部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載された媒体処理装置。
【請求項3】
前記ステージの側面の一部が前記分離ゲートの方向に突出すると共に、前記分離ゲートを構成するガイドの一部が突出部分に対応して凹んだ入れ子構造になっており、
前記壁形状部は、前記突出部分の先端下部に設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載された媒体処理装置。
【請求項4】
前記壁形状部は、前記ステージが最上部に位置した状態で、前記分離ゲートを塞ぐことが可能な高さに設定されている、
ことを特徴とする請求項2に記載された媒体処理装置。
【請求項5】
前記潜り込み抑制構造は、前記壁形状部から連続して設けられ、当該壁形状部から離れるに従って高さが増大する傾斜リブをさらに有する、
ことを特徴とする請求項2に記載された媒体処理装置。
【請求項6】
投入された媒体を分離して装置内に取り込む媒体処理装置であって、
積層された前記媒体を収納する空間であって、昇降するステージを内部に収納する媒体収納部と、
前記媒体収納部の天井部に設置され、前記ステージに載せられた前記媒体を分離ゲートに送り出すピッカローラと、
前記分離ゲートに設置され、前記媒体を分離して装置内に取り込む分離ローラと、を備え、
前記ステージの裏側は、誤投入された異物が潜り込んでくる範囲で、前記分離ローラから前記異物を取り除く場合に障害となる部分が削除されている、
ことを特徴とする媒体処理装置。
【請求項7】
前記分離ローラによって取り込まれた前記媒体を収納する収納庫を備える、ことを特徴とする請求項1に記載された媒体処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載された前記媒体処理装置は、紙幣の処理を行う紙幣ユニットであり、
前記紙幣ユニットと、硬貨の処理を行う硬貨ユニットとを備える、
ことを特徴とする貨幣処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置および貨幣処理装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
現在、媒体(一例は紙幣)の取引をする装置として、例えば、小売店などに設置されるレジスタ、釣銭機や入出金機、金融機関などに設置される現金自動預払機(ATM:Automated Teller Machine)、駅などに設置される発券機などがある。これらの装置は、媒体の処理を行う媒体処理装置(一例は紙幣ユニット)を備える。
【0003】
従来の媒体処理装置が有する入金ユニット902の構成例を図14に示す。図14に示すように、従来の入金ユニット902は、投入口902aを開閉するシャッタ911と、受け渡しを行う紙幣Bを収納する空間である紙幣収納部919と、紙幣収納部919内を上下方向(より具体的には、上斜め後方および下斜め前方)に移動(昇降)するステージ920とを備える。図14に示すように、紙幣収納部919に紙幣Bが投入されると、図15に示すようにしてシャッタ911が符号α1で示す方向に移動して閉まる。また、ステージ920を下側から支持するステージアーム931によってステージ920が符号α2で示すように上昇して紙幣Bをピッカローラ914へ押圧し、ピッカローラ914と分離ローラ915が回転し始める。これにより、紙幣Bの分離動作が開始する。この時、紙幣Bは、バネにより分離ローラ側に押し付けられるピンチローラ917の付勢力により、分離ローラ915の回転力が伝達され、搬送路の後方へ搬送される。図16に示すように、分離された紙幣Bは、符号α3で示すように装置内に取り込まれる。紙幣Bの減少と共に(分離動作が進むにつれて)ステージ920が上昇し、常に紙幣Bを上方へ押圧する。そのため、図17に示すように、最終の紙幣Bの分離後は、ステージ920が最上部に位置する。
【0004】
投入口902aから異物(一例は硬貨)が誤って投入される場合があり、その対策として、例えば、特許文献1,2に記載された技術が存在する。
特許文献1に記載された技術では、異物は一旦分離ゲートを通過させ、その先の搬送路の曲率を利用して異物が搬送されないように留めておく。センサが異物を検知(ON継続)すると、図示しないアクチュエータで搬送路が開いて、異物が自重でガイドの開口から排出される(特許文献1の図4などを参照)。
また、特許文献2に記載された技術では、ビルプレスとプールガイドによる異物除去動作によって、紙幣間に挟まった硬貨を衝撃で落下させる(特許文献2の図5などを参照)。硬貨を除去しきれなかった場合には、分離ゲートに互い違いに設けたリブにより硬貨の侵入を防止する(特許文献2の図6などを参照)。硬貨より小さいクリップなどの異物は分離ゲートを通過してしまうが、分離ゲート直後の搬送路の曲率を小さくすることで異物を残留させ、以降の装置内に侵入させないようにする(特許文献2の図7などを参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-286753号公報
特開2002-008095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図14で示した構成の入金ユニット902では、投入口902aから異物(例えば、硬貨)が誤投入された場合、紙幣Bの分離動作中に分離ローラ915で異物を噛み込んでしまうことがある。例えば、図18に示すように、ステージ920上に硬貨C、紙幣Bの順番に重ねられている場合を想定する。この場合、図19に示すように、繰り出された紙幣Bと共に硬貨Cが分離ゲート940aへ引き込まれ、その勢いで硬貨Cが分離ローラ915に噛み込まれる。図20に示すように、分離動作中は分離ローラ915の回転によって硬貨Cが符号α4で示す装置内方向へ寄せられているが、図21に示すように、分離動作を停止すると分離ローラ915のゴムやガイドの変形の戻り、ピンチローラ917の付勢力等が作用して硬貨Cが符号α5で示す投入口902a方向へ押し出される。
【0007】
このとき、図21に示すように、最上部にあるステージ920の裏に硬貨Cが潜り込むことがある。硬貨Cが潜り込む場所は、例えば、ステージ920と分離ゲート940aを構成する下側搬送ガイドの端部部分942aとの隙間に紙幣Bが入り込まないようにするために形成された入れ子構造の部分である。この入れ子構造は、ステージ920の後面920bに対して一部が装置内方向(取り込み方向)に突出した突出部925と、それに対応した凹み部(図示せず)とからなる。この入れ子構造によって、ステージ920と下側搬送ガイドの端部部分942aとの隙間は一直線ではなくジグザグとなり、紙幣Bが当該隙間に挿入しないようになっている。突出部925は、原則として紙幣以外が接触しないため、製造する上で最低限必要な厚みにするのが一般的である。例えば、ステージ920が成型品である場合、突出部925は成型で推奨される厚みとなっている。そのため、突出部925の厚み(高さ寸法)は、ステージ920の後面920bの高さ寸法に対して小さくなり、後面920bと突出部925とによって段差が形成され、硬貨Cが潜り込む空間が生まれる。
【0008】
図21に示すように、硬貨Cがステージ920の下に潜り込んだ状態になると、硬貨Cが邪魔をしてステージ920を下げることができずにエラーとなる。なお、投入口902aを介して手作業で硬貨Cを除去しようとしても、ステージ920を下側から支持するステージアーム931が邪魔で硬貨Cに手が届かない。硬貨Cは押し出す力を分離ローラ915などから受けていて、ステージ920の後面920bに突き当たった状態であるので、棒状の工具を用いたとしても硬貨Cを除去できる程の力を込められない。また、分離ローラ915を回転しようとしても、硬貨Cが挟まれた状態のために分離ローラ915の負荷が高く、分離ローラ915を回せない。また、ピッカローラ914を回転しようとしても、ステージ920によってピッカローラ914が隠れているため、手動でピッカローラ914を回せない。このように、図21に示す状態になると、現地での硬貨Cの除去作業が困難となり、分解を要するため装置交換が必要となる。
【0009】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、異物が誤投入された場合に現地での除去作業が容易である媒体処理装置および貨幣処理装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る媒体処理装置は、投入された媒体を分離して装置内に取り込む媒体処理装置であって、積層された前記媒体を収納する空間であって、昇降するステージを内部に収納する媒体収納部と、前記媒体収納部の天井部に設置され、前記ステージに載せられた前記媒体を分離ゲートに送り出すピッカローラと、前記分離ゲートに設置され、前記媒体を分離して装置内に取り込む分離ローラと、を備え、前記ステージは、誤投入された異物を当該ステージの裏側に潜り込ませないための潜り込み抑制構造を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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