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公開番号2024155191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069665
出願日2023-04-20
発明の名称差圧弁および弁装置
出願人株式会社不二工機
代理人弁理士法人オーパス国際特許事務所
主分類F16K 47/02 20060101AFI20241024BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】騒音を抑制でき、比較的容易に作製できる差圧弁および差圧弁を有する弁装置を提供する。
【解決手段】電磁弁の弁本体10には差圧弁部50が設けられている。差圧弁部50は、差圧弁室13と第1流出口14とを区画するダイアフラム51と、差圧弁室13に配置され、ダイアフラム51によって移動される差圧弁体56と、第1流出口14に配置され、差圧弁体56とともに移動されるストッパ57と、合成樹脂製のスリーブ52と、を有する。スリーブ52は、ストッパ57が摺動可能に接する第1部分と、弁本体10に対して固定される第2部分と、を有する。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
弁室と背圧室とを有する弁本体と、前記弁室と前記背圧室とを区画するダイアフラムと、前記弁室に配置され、前記ダイアフラムによって移動される弁体と、前記背圧室に配置され、前記弁体とともに移動される移動部材と、を有する差圧弁であって、
前記差圧弁が、前記移動部材が摺動可能に接する第1部分と、前記弁本体に対して固定される第2部分と、を有する接触部材を備えることを特徴とする差圧弁。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記第1部分が、円筒形状を有しており、
前記第2部分が、前記第1部分の一端に接続されかつ前記第1部分から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台筒形状を有しており、周方向全体にわたって前記弁本体に対して固定され、
前記移動部材が、円筒形状の周壁部と、前記周壁部の一端に接続された円板形状の底壁部と、を有し、
前記底壁部が前記ダイアフラムに接し、
前記周壁部が前記第1部分の内側に配置され、前記周壁部の外周面が前記第1部分の内周面に摺動可能に接する、請求項1に記載の差圧弁。
【請求項3】
前記第1部分の内周面には、当該第1部分の一端から他端まで延びる均圧溝が設けられている、請求項2に記載の差圧弁。
【請求項4】
前記差圧弁が、円環形状の保持部材と、前記弁本体に取り付けられ、前記保持部材を前記弁本体に向けて押しつける円筒形状の差圧弁枠と、を有し、
前記保持部材が、前記ダイアフラムの外周部に接する円環平面と、前記円環平面と反対側にある外向きテーパー面と、を有し、
前記差圧弁枠が、内向きテーパー面を有し、
前記第2部分が、前記外向きテーパー面と前記内向きテーパー面との間に保持される、請求項2または請求項3に記載の差圧弁。
【請求項5】
流入口と、前記流入口に接続された主弁室と、前記主弁室に主弁座を介して接続された第1流出口と、前記主弁室に分岐通路を介して接続された差圧弁室と、前記差圧弁室に差圧弁座を介して接続された第2流出口と、を有する弁本体と、
前記主弁室に配置される主弁体と、
前記差圧弁室と前記第1流出口とを区画するダイアフラムと、
前記差圧弁室に配置され、前記ダイアフラムによって移動される差圧弁体と、
前記第1流出口に配置され、前記差圧弁体とともに移動される移動部材と、を有する弁装置であって、
前記弁装置が、前記移動部材が摺動可能に接する第1部分と、前記弁本体に対して固定される第2部分と、を有する接触部材を備えることを特徴とする弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、差圧弁および差圧弁を有する弁装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来の弁装置の一例である差圧弁付電磁弁が特許文献1に開示されている。特許文献1の電磁弁は、1つの弁本体に電磁弁部と差圧弁部とが一体的に設けられている。弁本体は、主弁室と、差圧弁室と、流入口と、第1流出口と、第2流出口と、を有している。流入口は、主弁室に接続されている。主弁室は、主弁座を介して第1流出口に接続されている。主弁室は、分岐通路を介して差圧弁室にも接続されている。差圧弁室は、差圧弁座を介して第2流出口に接続されている。電磁弁部は、主弁座を開閉する主弁体を有している。差圧弁部は、差圧弁座を開閉する差圧弁体を有している。
【0003】
差圧弁部は、差圧弁室と背圧室としての第1流出口とを区画する合成樹脂製のダイアフラムを有しており、ダイアフラムに差圧弁体が取り付けられている。差圧弁室と第1流出口との差圧でダイアフラムが変形すると、差圧弁体が移動して差圧弁座を開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-152848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した電磁弁の差圧弁部は、差圧弁体とともに移動する防振ばねを有している。防振ばねは、弁本体に取り付けられた円筒形状の差圧弁枠の内周面に摺動可能に接する複数の弾性脚部を有している。各弾性脚部は、差圧弁室側から第1流出口側に向かって延びており、その先端が固定されていない開放端である。複数の弾性脚部は、径方向外方に向かう復元力によって差圧弁枠の内周面に押しつけられるように弾性変形されている。防振ばねによって差圧弁体の移動に対する抵抗力が生じて、差圧弁体の微少な振動が抑制される。これにより、差圧弁座が差圧弁座の開閉を繰り返すことにより生じる騒音を抑制できる。しかしながら、防振ばねが差圧弁体とともに移動するとき、冷媒によって複数の弾性脚部に径方向内方または径方向外方に向かう力が加わることがある。特に、弾性脚部が移動方向に対して傾斜している構成では、当該力が大きくなる。そのため、弾性脚部が差圧弁枠の内周面に押しつけられる力が変動することを考慮して弾性脚部を弾性変形させる必要があり、差圧弁枠の内周面に適切に押しつけられる弾性脚部を有する防振ばねを作製することが難しい。
【0006】
そこで、本発明は、騒音を抑制でき、比較的容易に作製できる差圧弁および差圧弁を有する弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る差圧弁は、弁室と背圧室とを有する弁本体と、前記弁室と前記背圧室とを区画するダイアフラムと、前記弁室に配置され、前記ダイアフラムによって移動される弁体と、前記背圧室に配置され、前記弁体とともに移動される移動部材と、を有する差圧弁であって、前記差圧弁が、前記移動部材が摺動可能に接する第1部分と、前記弁本体に対して固定される第2部分と、を有する接触部材を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明において、前記第1部分が、円筒形状を有しており、前記第2部分が、前記第1部分の一端に接続されかつ前記第1部分から離れるにしたがって径が大きくなる円錐台筒形状を有しており、周方向全体にわたって前記弁本体に対して固定され、前記移動部材が、円筒形状の周壁部と、前記周壁部の一端に接続された円板形状の底壁部と、を有し、前記底壁部が前記ダイアフラムに接し、前記周壁部が前記第1部分の内側に配置され、前記周壁部の外周面が前記第1部分の内周面に摺動可能に接する、ことが好ましい。
【0009】
本発明において、前記第1部分の内周面には、当該第1部分の一端から他端まで延びる均圧溝が設けられている、ことが好ましい。
【0010】
本発明において、前記差圧弁が、円環形状の保持部材と、前記弁本体に取り付けられ、前記保持部材を前記弁本体に向けて押しつける円筒形状の差圧弁枠と、を有し、前記保持部材が、前記ダイアフラムの外周部に接する円環平面と、前記円環平面と反対側にある外向きテーパー面と、を有し、前記差圧弁枠が、内向きテーパー面を有し、前記第2部分が、前記外向きテーパー面と前記内向きテーパー面との間に保持される、ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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