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公開番号2024154512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068340
出願日2023-04-19
発明の名称液体カートリッジおよびその製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 液体カートリッジを再使用する場合において、溶着バリの発生を抑制することができる液体カートリッジおよびその製造方法を提供することができる。
【解決手段】 液体を貯留する筐体11と、筐体11の開口を塞ぐ蓋12と、を有する液体カートリッジにおいて、筐体11または蓋12の少なくともどちらか一方には、筐体11と蓋12とを接合するためのリブ36が形成されており、リブ36の近傍において、筐体11または蓋12の少なくともどちらか一方に溝35が形成されている。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
液体を貯留する筐体と、
前記筐体と接合され、前記筐体の開口を塞ぐ蓋と、
を有する液体カートリッジにおいて、
前記筐体または前記蓋の少なくともどちらか一方には、前記筐体と前記蓋とを接合するためのリブが形成されており、
前記リブの近傍において、前記筐体または前記蓋の少なくともどちらか一方に溝が形成されていることを特徴とする液体カートリッジ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記溝は、前記リブの隣に形成されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
【請求項3】
前記溝は、前記リブよりも外側の領域に形成されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
【請求項4】
前記筐体と前記蓋との接合領域を、前記筐体の開口側の領域と、該開口側の領域と反対側の領域と、に分けてみなした際に、前記リブおよび前記溝は、前記開口側の領域と前記反対側の領域とのそれぞれに形成されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
【請求項5】
前記リブおよび前記溝は、前記筐体と前記蓋の両方に形成されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
【請求項6】
前記リブおよび前記溝は、それぞれ2つ以上形成されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
【請求項7】
液体を貯留する筐体と、
前記筐体と接合され、前記筐体の開口を塞ぐ蓋と、
を有する液体カートリッジの再使用方法において、
前記蓋を前記筐体から剥がす工程と、
前記筐体に液体を再充填する工程と、
前記筐体に前記蓋を再接合する工程と、
を有し、
前記再接合する工程は、前記筐体または前記蓋の少なくともどちらか一方に、前記筐体と前記蓋とを接合するためのリブと、前記リブの近傍に形成された溝と、が形成されている状態で行うことを特徴とする液体カートリッジの再使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体カートリッジおよびその製造方に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液体(インク)を収容する液体カートリッジは、主に、液体を貯留する筐体と、筐体の開口を塞ぐための蓋とを熱溶着して接合することで形成されている。このような熱溶着による接合を行う方法としては、筐体または蓋の少なくともどちらか一方に溶着のためのリブを設け、このリブを振動による摩擦熱で溶融させて接合させるもの(振動溶着)がある。
【0003】
特許文献1には、蓋に溶着のためのリブが設けられた液体カートリッジが開示されている。図6に特許文献1における液体カートリッジの蓋近傍の拡大図を示す。図6(a)は、蓋12と筐体11とを接合する前の状態を示す図である。図6(b)は、蓋12と筐体11とを接合した後の状態を示す図である。特許文献1においては、リブ31の近傍に溝32を形成していることにより、振動溶着によって溶融したリブ31の一部(溶融部分)31Aを溝32で収容することができる。これにより、溶融部分31Aが筐体の縁部34からはみ出して溶着バリとなることを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-248427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、欧州を中心に環境規制が進み、その結果、液体カートリッジの再使用が求められる可能性がある。そこで、図6に示した液体カートリッジを再使用した場合の概略図を図7に示す。図7(a)は、図6(b)に示した状態から蓋12と筐体11を分離した状態を示す。再利用する場合には、蓋12と筐体11と分離したのち、筐体に液体を再充填し、その後、再度蓋12と筐体11とを溶着して接合する。図7(b)は、蓋12と筐体11とを再度溶着した状態を示す概略図である。再使用時に再溶着する際は、初回の溶着による溶融部分31Aにより溝32が塞がってしまっているため、図7(b)に示すように、筐体の縁部34からはみ出した溶融部分31Aが溶着バリとなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、液体カートリッジを再使用する場合において、溶着バリの発生を抑制することができる液体カートリッジおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、液体を貯留する筐体と、前記筐体と接合され、前記筐体の開口を塞ぐ蓋と、を有する液体カートリッジにおいて、前記筐体または前記蓋の少なくともどちらか一方には、前記筐体と前記蓋とを接合するためのリブが形成されており、前記リブの近傍において、前記筐体または前記蓋の少なくともどちらか一方に溝が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、液体カートリッジを再使用する場合において、溶着バリの発生を抑制することができる液体カートリッジおよびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
液体カートリッジを搭載しているインクジェット記録装置の概略構成図。
液体カートリッジを示す斜視図。
図2に示す液体カートリッジの分解斜視図。
図3に示す記録素子基板の斜視図。
図3に示す蓋の裏面側の斜視図。
特許文献1の液体カートリッジを示す概略図。
特許文献1の液体カートリッジを再利用した際の概略図。
第1の実施形態における筐体と蓋とを示す拡大断面図。
第1の実施形態における筐体と蓋とを示す拡大断面図。
第2の実施形態における筐体と蓋とを示す大断面図。
第3の実施形態における筐体と蓋とを示す拡大断面図。
第4の実施形態における筐体と蓋とを示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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