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公開番号
2024152540
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023076360
出願日
2023-04-14
発明の名称
老化細胞除去剤、皮膚外用剤
出願人
香栄興業株式会社
代理人
主分類
A61K
36/718 20060101AFI20241018BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】老化細胞の除去または抑制による皮膚のシミ、シワ、タルミ等を改善または予防に、安全性、安定性、有効性の面で優れた老化細胞除去剤を有する植物抽出物を配合した皮膚外用剤の提供。
【解決手段】オウレンの抽出物に老化細胞除去作用を有することを見出した。本発明は上記の抽出物を有効成分とする老化細胞除去剤または老化抑制剤として使用することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オウレンの植物の抽出物を含有することを特徴とする老化細胞除去剤。
続きを表示(約 55 文字)
【請求項2】
請求項第1項に記載の皮膚の老化細胞除去剤を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
発明の詳細な説明
【発明の詳細な説明】
【】
【技術分野】
【0001】
本発明品は、老化細胞除去剤を含有した皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞レベルの老化、すなわち細胞老化とは不可逆的な細胞分裂停止に陥った状態をいう。この状態の細胞を老化細胞と呼び、IL-1α、IL-6、IL-8といった炎症性サイトカイン、及びその他細胞外マトリックス分解酵素などを分泌し、老化関連分泌表現型(Senescence Associated Secretory Phenomenon:SASP)を示す。
原因としては、細胞分裂に伴うテロメア短縮、紫外線暴露による酸化ストレス、がん遺伝子の活性化(活性型Rasの過剰発現等)などがある(非特許文献1)。
老化細胞は、本来人間に備わっている免疫機能やアポトーシスにより除去される場合もあるが、加齢とともにその能力が低下し、除去されることなく皮膚および臓器に蓄積してしまう。その結果、周囲にある正常な細胞も慢性的な炎症にさらされ、加齢に伴うシミ、シワ、タルミといった皮膚老化の悩みから、動脈硬化やアルツハイマー型認知症といった加齢性疾患の原因となり得ることが報告されている。(非特許文献2、非特許文献3)
【0003】
これらを解決する為に、既に蓄積している老化細胞を除去する老化細胞除去剤(Senolytics)がある。マウスモデルにおいて様々な加齢性疾患に有効性が確認されていることから非常に関心が高まっている。例えばBcl阻害剤(特許文献1)、グルタミナーゼ阻害剤であるBPTES(特許文献2)などがある。しかしながら皮膚老化においては、天然植物由来の老化細胞除去剤は未だ多くない
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-528392号公報
再表2020/095971号公報
【0005】
Jean-Philippe Coppeら、journal.pbio、6(12)、2853-68(2008)
Suh-Yeon Choiら、J Dermatol Sci.、90(3)、303-312(2018)
R.Bhatら、PLoS One、7、1371(2012)
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は蓄積した老化細胞を除去することによるシミ、シワやタルミの改善を目的とした、植物由来で生体に安全性の高い老化細胞除去剤を含有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、キンポウゲ科オウレン属オウレンCoptis japonica(Thunb.)Makino(Ranunculaceae)の抽出物を含有する皮膚外用剤が、皮膚老化抑制に優れた有用な剤であることを確認した。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚外用剤は優れた老化細胞除去作用を有し、加齢に伴い蓄積する老化細胞によるシミ、シワ、タルミの改善・予防を図り、健康で若々しい肌を維持することが期待できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
植物の部位
本発明における植物の部位は、特に限定はなく、全草、地上部、葉、花、茎、根茎、種子、根、果実など適宜使用することができるが、望ましくは、キンポウゲ科オウレン属オウレンに関しては根茎が挙げられる。
【0010】
抽出溶媒
本発明にあっては、抽出溶媒として、水、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アルコール、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級エステル、直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アセトン、及びこれらの二種以上の混合物が使用される。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等が好ましくは挙げられ、より好ましくは、メタノール、エタノールが挙げられる。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級エステルの具体例としては、酢酸メチル、酢酸エチル等が好ましくは挙げられ、より好ましくは酢酸エチルが挙げられる。直鎖または分岐鎖を有する炭素数1~5の低級アセトンとしては、メチルエチルケトン、アセトン等が好ましくは挙げられ、より好ましくはアセトンが挙げられる。
本発明にあっては、溶媒で抽出した溶媒抽出物をそのまま使用する場合、安全性の観点も考慮し、これら溶媒の中でも食品としても使用されるものを選択し使用することが好ましく、より好ましくは水、エタノール及びこれらの混合物である。
(【0011】以降は省略されています)
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