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公開番号2024152528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066771
出願日2023-04-14
発明の名称液体流通防止構造、および角度検出器
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人
主分類F16J 15/00 20060101AFI20241018BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】温度変化が激しくかつ汚れが著しい劣悪環境下で使用されるシンクロ・レゾルバなどの角度センサを内蔵する角度検出器において、封入している絶縁保護オイルの温度変化による漏れ出しや、外部からの水分浸入を有効に抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】液体流通防止構造5は、制御対象液体Lが内部に封入されている空間である保護対象室1において、制御対象液体Lの外部への漏出を防止し、かつ外部からの流入防止対象液体Wの浸入を防止するための構造であり、保護対象室1と、保護対象室1とは別に設けられている空間である別室2と、保護対象室1と別室2との間に設けられていて気体Aを流通させ液体L、Wを流通させない一または複数のエアブリーザ3とからなる構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
制御対象液体が内部に封入されている空間である保護対象室において、該制御対象液体の外部への漏出を防止し、かつ外部からの流入防止対象液体の浸入を防止するための液体流通防止構造であって、
該保護対象室と、
該保護対象室とは別に設けられている空間である別室と、
該保護対象室と該別室との間に設けられていて気体を流通させ液体を流通させない一または複数のエアブリーザと、
からなることを特徴とする、液体流通防止構造。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記エアブリーザは直接外部と通気しない配置であるため、目詰まりが防止されることを特徴とする、請求項1に記載の液体流通防止構造。
【請求項3】
前記エアブリーザは、前記保護対象室と前記別室とを繋いで設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の液体流通防止構造。
【請求項4】
前記制御対象液体が絶縁オイルであることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の液体流通防止構造。
【請求項5】
前記流入防止対象液体が水分であることを特徴とする、請求項4に記載の液体流通防止構造。
【請求項6】
入力軸と該入力軸からの入力を減速する減速機構と該減速機構からの出力を受ける角度センサとを備えてなる角度検出器における液体流通防止構造であって、前記保護対象室が該角度センサの配置される室であり、前記別室が該減速機構の配置される室であることを特徴とする、請求項5に記載の液体流通防止構造。
【請求項7】
入力軸と該入力軸からの入力を減速する減速機構と該減速機構からの出力を受ける角度センサとを備えてなり、請求項4に記載の液体流通防止構造を備えていることを特徴とする、角度検出器。
【請求項8】
前記角度センサがレゾルバまたはシンクロであることを特徴とする、請求項

に記載の角度検出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は液体流通防止構造、および角度検出器に係り、特に角度検出器において、巻線保護絶縁オイルの漏れ出し抑制と水分浸入抑制を可能とする技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
温度変化が激しく、かつ汚れが著しい劣悪環境下で使用するシンクロ、レゾルバなどの角度センサを内蔵する角度検出器では、角度センサの巻線の耐湿性への配慮が必要であり、封入している絶縁保護オイルの温度変化による漏れ出しや水分浸入の抑制が求められる。
【0003】
角度センサを内蔵する角度検出器の腐食等防止技術については従来、特許出願等も多くなされている。たとえば出願人による後掲特許文献1には、内蔵されている角度センサを周囲の空気から遮断するために、内部に絶縁オイルが封入されている角度検出器であって、絶縁オイルの封入が、少なくとも角度検出器の内部コイルを周囲の空気から遮断し得るようになされるという構成が開示されている。これにより、内部コイルの腐食や断線を防止できる。また特許文献2には、オイルを角度センサに接触させないためのシール構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5044761号公報「絶縁オイル封入角度検出装置」
特開2008-69716号公報「内燃機関の角度センサ取付構造」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
角度検出器では、設置環境の温度変化による内部気圧の変化によって呼吸作用が起こり、そのために角度センサ設置部位から巻線保護絶縁オイルが押し出されて漏れ出す可能性がある。また、外部水分が吸引されて角度センサ設置個所に浸入する可能性もある。角度検出器の運転を良好に維持するには、角度センサの巻線の耐湿性への配慮が必要であり、したがって、絶縁オイル漏れや水分の浸入を有効に防止する技術が求められる。
【0006】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、 温度変化が激しくかつ汚れが著しい劣悪環境下で使用されるシンクロ・レゾルバなどの角度センサを内蔵する角度検出器において、封入している絶縁保護オイルの温度変化による漏れ出しや、外部からの水分浸入を有効に抑制することのできる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は上記課題について検討した。角度検出器において角度センサが配置される絶縁保護オイル封入範囲は、通電状態の場合、減速機構をなす歯車構成範囲よりも温度が高く、かつ内部気圧が高い状態にある。発明者は、絶縁保護オイルを封入する範囲とオイルを封入しない歯車構成範囲との間に、気体のみを通すエアブリーザを設置することにより、絶縁保護オイル封入範囲と歯車構成範囲の空間で空気を移動させ、それにより気圧変化を軽減させ、絶縁オイルの漏れ出しや外部水分の浸入を抑制できることに想到した。
【0008】
なお、エアブリーザを本体外面に取り付けると、汚れが詰まり、機能を長く発揮できなくなる。しかし、製品本体内に2つの空間を持たせ、それらを繋ぐ形でエアブリーザを本体内部に設置できるため、汚れ詰まり等を起こさずにエアブリーザの機能を長く維持できることにも想到した。そして、これらに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕 制御対象液体が内部に封入されている空間である保護対象室において、該制御対象液体の外部への漏出を防止し、かつ外部からの流入防止対象液体の浸入を防止するための液体流通防止構造であって、
該保護対象室と、
該保護対象室とは別に設けられている空間である別室と、
該保護対象室と該別室との間に設けられていて気体を流通させ液体を流通させない一または複数のエアブリーザと、
からなることを特徴とする、液体流通防止構造。
〔2〕 前記エアブリーザは直接外部と通気しない配置であるため、目詰まりが防止されることを特徴とする、〔1〕に記載の液体流通防止構造。
〔3〕 前記エアブリーザは、前記保護対象室と前記別室とを繋いで設けられていることを特徴とする、〔2〕に記載の液体流通防止構造。
〔4〕 前記制御対象液体が絶縁オイルであることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の液体流通防止構造。
【0010】
〔5〕 前記流入防止対象液体が水分であることを特徴とする、〔4〕に記載の液体流通防止構造。
〔6〕 入力軸と該入力軸からの入力を減速する減速機構と該減速機構からの出力を受ける角度センサとを備えてなる角度検出器における液体流通防止構造であって、前記保護対象室が該角度センサの配置される室であり、前記別室が該減速機構の配置される室であることを特徴とする、〔5〕に記載の液体流通防止構造。
〔7〕 入力軸と該入力軸からの入力を減速する減速機構と該減速機構からの出力を受ける角度センサとを備えてなり、〔4〕に記載の液体流通防止構造を備えていることを特徴とする、角度検出器。
〔8〕 前記角度センサがレゾルバまたはシンクロであることを特徴とする、〔7〕に記載の角度検出器。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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