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公開番号
2024152296
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066408
出願日
2023-04-14
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
19/00 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約
【課題】 機能部品のセンシング感度を改善すると共に、タイヤの繰り返し変形を低減し、機能部品の耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤの偏平率が55%以上であり、タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填した無負荷状態において、収容体30のタイヤ周方向位置の中心を点Sとし、この点Sがタイヤの接地領域の中心にあるときに点Sからタイヤの周長に沿って30°に位置する点を点Pとしたとき、点Sと点Pとを結ぶ直線SLと、点Sを通る水平線Lと直線SLとがなす角度Xと、タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の55%~80%の範囲内の荷重を負荷した状態における点Sと点Pとを結ぶ直線SL´及び点Sを通る水平線Lと直線SL´とがなす角度X´とは0.4≦X´/X≦0.7及び0.9≦SL´/SL<1.0の関係を満たす。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッド部の裏面に、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容された収容体とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記タイヤの偏平率が55%以上であり、
前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填した無負荷状態において、前記収容体のタイヤ周方向位置の中心を点Sとし、この点Sが前記タイヤの接地領域の中心にあるときに前記点Sから前記タイヤの周長に沿って30°に位置する点を点Pとしたとき、
前記点Sと前記点Pとを結ぶ直線SLと、
前記点Sを通る水平線Lと前記直線SLとがなす角度Xと、
前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の55%~80%の範囲内の荷重を負荷した状態における前記点Sと前記点Pとを結ぶ直線SL´及び前記点Sを通る水平線Lと前記直線SL´とがなす角度X´とが、
0.4≦X´/X≦0.7及び0.9≦SL´/SL<1.0の関係を満たすことを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記収容体の開口部の周長D2
O
と前記機能部品の上側部分の周長D1
u
と前記タイヤの偏平率Rとが0.1≦(D2
O
/D1
u
)×R≦0.8の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記収容体の開口部の周長D2
O
と前記機能部品の上側部分の周長D1
u
とが0.3≦D2
O
/D1
u
≦0.8の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
無負荷状態における前記角度X及び前記直線SLと、前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の55%の荷重を負荷した状態における前記角度X´及び前記直線SL´とにより算出されるX´/Xの算出値RX
55
及びSL´/SLの算出値RSL
55
と、
無負荷状態における前記角度X及び前記直線SLと、前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の80%の荷重を負荷した状態における前記角度X´及び前記直線SL´とにより算出されるX´/Xの算出値RX
80
及びSL´/SLの算出値RSL
80
とにより、
(RX
55
-RX
80
)/(RSL
55
-RSL
80
)の関係式から算出される変化率の指標Qが120≦Q≦600の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
タイヤ径方向最内側に位置するベルト層の幅に対するビードコアのタイヤ径方向最内側の点からビードフィラーのタイヤ径方向外側の端部までの直線距離の比が0.1~0.4の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記収容体が接着剤により前記トレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記収容体が加硫ゴムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記機能部品はセンサ素子として圧電素子を用いたセンサ機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、偏平率が高いタイヤの無負荷状態と荷重負荷状態における周方向の形状変化の指標を規定することにより、機能部品のセンシング感度を改善すると共に、タイヤの繰り返し変形を低減し、機能部品の耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の発明では、タイヤ内表面に機能部品を設置し、この機能部品(加速度センサ)により検出された波形データに基づいてトレッド部の接地面外変形の範囲を表す指標とそのときのタイヤのたわみ量を表す指標を算出し、これら指標の関係からタイヤの摩耗進行度を推定することができる。しかしながら、このようにタイヤ内表面に機能部品を設置する場合、走行時におけるタイヤの繰り返し変形により機能部品の耐久性が悪化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-019950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、偏平率が高いタイヤの無負荷状態と荷重負荷状態における周方向の形状変化の指標を規定することにより、機能部品のセンシング感度を改善すると共に、タイヤの繰り返し変形を低減し、機能部品の耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド部の裏面に、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容された収容体とを備えた空気入りタイヤにおいて、
前記タイヤの偏平率が55%以上であり、
前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填した無負荷状態において、前記収容体のタイヤ周方向位置の中心を点Sとし、この点Sが前記タイヤの接地領域の中心にあるときに前記点Sから前記タイヤの周長に沿って30°に位置する点を点Pとしたとき、
前記点Sと前記点Pとを結ぶ直線SLと、
前記点Sを通る水平線Lと前記直線SLとがなす角度Xと、
前記タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の55%~80%の範囲内の荷重を負荷した状態における前記点Sと前記点Pとを結ぶ直線SL´及び前記点Sを通る水平線Lと前記直線SL´とがなす角度X´とが、
0.4≦X´/X≦0.7及び0.9≦SL´/SL<1.0の関係を満たすことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、偏平率が高いタイヤにおけるトレッド部の裏面に機能部品を設置するにあたって、タイヤの無負荷状態と荷重負荷状態における周方向の形状変化の指標を規定し、その指標が特定の関係を満たすことで、走行時におけるタイヤの繰り返し変形を抑制することを意図している。これにより、機能部品の耐久性を改善することができる。タイヤの繰り返し変形が低減することによって機能部品のセンシング感度が低下する傾向があるが、上記の関係を満たすことにより、機能部品のセンシング感度を改善することができる。センシング感度とは、路面からの衝撃に起因する物理量の変化を感度良く検出する能力を意味し、センシング感度の改善により出力波形のピークトゥピーク値が大きくなり、路面からの衝撃に起因して物理量が変化するタイミングを的確に把握することが可能となる。
【0007】
本発明において、収容体の開口部の周長D2
O
と機能部品の上側部分の周長D1
u
とタイヤの偏平率Rとは0.1≦(D2
O
/D1
u
)×R≦0.8の関係を満たすことが好ましい。これにより、機能部品に対する収容体の拘束力と、収容体に損傷が生じない変形度合とのバランスが良好になり、機能部品の耐久性を向上させることができる。上記の関係を満たすことにより、機能部品のセンシング感度を効果的に改善することができる。
【0008】
収容体の開口部の周長D2
O
と機能部品の上側部分の周長D1
u
とは0.3≦D2
O
/D1
u
≦0.8の関係を満たすことが好ましい。これにより、機能部品に対する収容体の拘束力と、収容体に損傷が生じない変形度合とのバランスが良好になり、機能部品の耐久性を向上させることができる。更に、収容体の開口部が過度に狭くならず、機能部品の着脱時にも好適である。
【0009】
無負荷状態における角度X及び直線SLと、タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の55%の荷重を負荷した状態における角度X´及び直線SL´とにより算出されるX´/Xの算出値RX
55
及びSL´/SLの算出値RSL
55
と、無負荷状態における角度X及び直線SLと、タイヤを規定リムに組み付けて規定内圧を充填し、規定負荷能力の80%の荷重を負荷した状態における角度X´及び直線SL´とにより算出されるX´/Xの算出値RX
80
及びSL´/SLの算出値RSL
80
とにより、(RX
55
-RX
80
)/(RSL
55
-RSL
80
)の関係式から算出される変化率の指標Qは120≦Q≦600の関係を満たすことが好ましい。これにより、機能部品のセンシング感度と耐久性を効果的に改善することができる。
【0010】
タイヤ径方向最内側に位置するベルト層の幅に対するビードコアのタイヤ径方向最内側の点からビードフィラーのタイヤ径方向外側の端部までの直線距離の比は0.1~0.4の範囲にあることが好ましい。このようにベルト層とビード部の寸法関係を規定することにより、タイヤの変形に対する剛性を十分に確保することができるので、機能部品のセンシング感度を維持しながら、機能部品の耐久性を効果的に改善することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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