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公開番号
2025021911
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126018
出願日
2023-08-02
発明の名称
ゴム組成物、積層体及びホース
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
23/22 20250101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、得られるゴム層の耐圧縮永久歪性、樹脂層とゴム層との接着性、及び、ゴム層と隣接する補強層の強度の維持性が優れるゴム組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】イソモノオレフィンとp-アルキルスチレンとの共重合ゴムの臭素化物を30~100質量部と、ハロゲン化ブチルゴム0~70質量部と、ブチルゴム0~70質量部とを含むゴム成分100質量部に対して、フェノール系樹脂1~15質量部と、脂肪酸0.05質量部以上1質量部未満とを含有する、ゴム組成物、これを用いる積層体、及び、ホース。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イソモノオレフィンとp-アルキルスチレンとの共重合ゴムの臭素化物を30~100質量部と、ハロゲン化ブチルゴム0~70質量部と、ブチルゴム0~70質量部とを含むゴム成分100質量部に対して、フェノール系樹脂1~15質量部と、脂肪酸0.05質量部以上1質量部未満とを含有する、ゴム組成物。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
前記臭素化物の含有量が、前記ゴム成分100質量部中の、50~100質量部である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記ゴム成分100質量部に対する前記フェノール系樹脂の含有量が、1~5質量部である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記ゴム成分100質量部に対する前記脂肪酸の含有量が、0.1質量部以上1質量部未満である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
樹脂層とゴム層と繊維層とを有し、
前記樹脂層が、ポリアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとの変性ポリアミドを含有する層であり、
前記ゴム層が、請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物の硬化物によって形成された層であり、
前記繊維層が、ポリエチレンテレフタレート繊維の層である、積層体。
【請求項6】
最内層から順に樹脂層、ゴム層1、繊維補強層、及び、ゴム層2を有し、
前記樹脂層が、ポリアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとの変性ポリアミドを含有する層であり、
前記ゴム層1が、請求項1~4のいずれか1項に記載のゴム組成物の硬化物によって形成された層であり、
前記繊維補強層が、ポリエチレンテレフタレート繊維の層である、ホース。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物、積層体及びホースに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、冷媒輸送用ホース(例えばエアコンホース)として、例えば、最内層がガス透過性の低いポリアミド等を含む樹脂層であり、最内層の上にブチル系ゴム及び樹脂架橋剤(例えばフェノール系樹脂)を含有するゴム組成物によって形成されるゴム層を有し、上記ゴム層の上に合成樹脂の繊維等で形成された補強層を有し、上記補強層の上に外管を有するホースが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-79614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
冷媒輸送用ホースは、内部流体(例えばフロンガス)の漏れを抑制するため、最内層に高い耐冷媒透過性が必要であるとともに、ゴム層の耐圧縮永久歪性や、最内層である樹脂層と最内層の上のゴム層との接着性が優れることが要求される。
また、冷媒輸送用ホースは、高い圧力に耐えうるために、補強層には高強度であることが要求される。
このようななか、本発明者らは特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価したところ、このようなゴム組成物は、得られるゴム層の耐圧縮永久歪性、樹脂層とゴム層との接着性、及び、ゴム層と隣接する補強層の強度の維持性のうち少なくともいずれかが悪い場合があることが分かった。
本発明者らは、ゴム層と隣接する補強層の強度が低下することについて、ゴム層がブチル系ゴム、加工助剤である脂肪酸(例えばステアリン酸)及び樹脂架橋剤を含有するゴム組成物によって形成され、補強層が合成樹脂繊維で形成される場合、脂肪酸(例えばステアリン酸)及び樹脂架橋剤が合成樹脂繊維を劣化させるためであると考えた。上記のような、合成樹脂繊維の劣化は、ホース製品寿命を低下させると考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、得られるゴム層の耐圧縮永久歪性、樹脂層とゴム層との接着性、及び、ゴム層と隣接する補強層の強度の維持性が優れるゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、積層体、及び、ホースを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ゴム組成物において脂肪酸又は樹脂架橋剤であるフェノール系樹脂の量を減らすことによって、ゴム組成物が脂肪酸及び樹脂架橋剤を含有したとしても、繊維層(繊維補強層)の劣化を抑制できることを見出し、更には、ゴム組成物が、イソモノオレフィンとp-アルキルスチレンとの共重合ゴムの臭素化物を30~100質量部と、ハロゲン化ブチルゴム0~70質量部と、ブチルゴム0~70質量部とを含むゴム成分100質量部に対して、フェノール系樹脂を1~15質量部と脂肪酸を0.05質量部以上1質量部未満とを含有することによって所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
【0007】
[1] イソモノオレフィンとp-アルキルスチレンとの共重合ゴムの臭素化物を30~100質量部と、ハロゲン化ブチルゴム0~70質量部と、ブチルゴム0~70質量部とを含むゴム成分100質量部に対して、フェノール系樹脂1~15質量部と、脂肪酸0.05質量部以上1質量部未満とを含有する、ゴム組成物。
[2] 上記臭素化物の含有量が、上記ゴム成分100質量部中の、50~100質量部である、[1]に記載のゴム組成物。
[3] 上記ゴム成分100質量部に対する上記フェノール系樹脂の含有量が、1~5質量部である、[1]又は[2]に記載のゴム組成物。
[4] 上記ゴム成分100質量部に対する上記脂肪酸の含有量が、0.1質量部以上1質量部未満である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のゴム組成物。
[5] 樹脂層とゴム層と繊維層とを有し、
上記樹脂層が、ポリアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとの変性ポリアミドを含有する層であり、
上記ゴム層が、[1]~[4]のいずれか1つに記載のゴム組成物の硬化物によって形成された層であり、
上記繊維層が、ポリエチレンテレフタレート繊維の層である、積層体。
[6] 最内層から順に樹脂層、ゴム層1、繊維補強層、及び、ゴム層2を有し、
上記樹脂層が、ポリアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとの変性ポリアミドを含有する層であり、
上記ゴム層1が、[1]~[4]のいずれか1つに記載のゴム組成物の硬化物によって形成された層であり、
上記繊維補強層が、ポリエチレンテレフタレート繊維の層である、ホース。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、得られるゴム層の耐圧縮永久歪性、樹脂層とゴム層との接着性、及び、ゴム層と隣接する補強層の強度の維持性が優れるゴム組成物を提供することができる。
本発明は、積層体、及び、ホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明のホースの一例について、各層を切り欠いて表した、模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について以下詳細に説明する。
本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその製造方法について特に制限されない。例えば、従来公知の方法が挙げられる。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本明細書において、「イソモノオレフィンとp-アルキルスチレンとの共重合ゴムの臭素化物」を「特定臭素化物」とも称する。
本明細書において、得られるゴム層の耐圧縮永久歪性、樹脂層とゴム層との接着性、及び、ゴム層と隣接する補強層の強度の維持性のうちの少なくとも1つがより優れることを、「本発明の効果がより優れる」ということがある。
(【0011】以降は省略されています)
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