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公開番号
2025021755
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125697
出願日
2023-08-01
発明の名称
シート及びシートの製造方法
出願人
大同化成株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250206BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】水酸化カルシウムをシート表面により多く露出させ、優れた抗菌性、抗ウイルス性、又はウイルスの不活性化などの作用を有するシート提供すること。
【解決手段】粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合させた混合物から成形されたシートであって、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度である、粒状の水酸化カルシウムを有することとした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合させた混合物から成形されたシートであって、
前記粒状の水酸化カルシウムは、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度である、シート。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記粒状の水酸化カルシウムは、前記混合物の全量に対して30重量%~80重量%である、請求項1に記載のシート。
【請求項3】
厚さが150μm~600μmである、請求項1に記載のシート。
【請求項4】
表面に0.1mlの水を滴下した際、その水のpHの値が11以上となる物性を有する、請求項1に記載のシート。
【請求項5】
表面又は裏面にシート状の基材が貼り付けられた積層体である、請求項1に記載のシート。
【請求項6】
前記樹脂は、熱可塑性樹脂である、請求項1に記載のシート。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニル又はポリプロピレンである、請求項6に記載のシート。
【請求項8】
前記混合物は、添加剤を含む、請求項1に記載のシート。
【請求項9】
粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合させた混合物から成形されたシートであって、
600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度の前記水酸化カルシウムを前記樹脂に混合した前記混合物を、少なくとも一対のロール間に通して前記水酸化カルシウムの一部を前記一対のロールにより破砕しつつシート状に成形される、シート。
【請求項10】
粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合して混合物を生成することと、
前記混合物をシート状に成形することと、を含み、
前記粒状の前記水酸化カルシウムは、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度である、シートの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート及びシートの製造方法に関連している。詳しくは、水酸化カルシウムを含有するシート及びシートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
水酸化カルシウムは、消石灰とも称され古くより様々な用途に用いられている。近年では、水酸化カルシウムを含むポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂組成物を成形加工した樹脂成形体、例えば、シート、フィルム等が、表面において抗菌性、抗ウイルス性といった作用を有するとされ、水酸化カルシウムが含まれているシート、フィルム等が提案されている。例えば、特許文献1では、水酸化カルシウムと低密度ポリエチレンを混合した樹脂組成物を成形加工して、抗菌性等が付与されたフィルムを成形する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-123071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、成形されたフィルムは、水酸化カルシウムの分散不良によるブツは全く無く、白色で、光沢、透明性共良好である旨、記載されている。ここで、優れた抗菌性、抗ウイルス性、又はウイルスの不活性化といった作用を有するシートを得るためには、シート表面に水酸化カルシウムをより多く露出させることが好ましい。しかし、水酸化カルシウムは、樹脂と混合して混練することにより樹脂内部を含め全体に均一分散してしまい分散不良とならず、シート表面に露出させることが難しい。そのため、樹脂と混合した水酸化カルシウムをより多くシート表面に露出させた優れた抗菌性やウイルスの不活化といった効果を発現しうるシートが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施態様によれば、粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合させた混合物から成形されたシートが提供される。粒状の水酸化カルシウムは、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度である。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合させた混合物から成形されたシートが提供される。シートは、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度の水酸化カルシウムを樹脂に混合した混合物を、少なくとも一対のロール間に通して水酸化カルシウムの一部を一対のロールにより破砕しつつシート状に成形される。
【0007】
本発明の一実施態様によればシートの製造方法が提供される。シートの製造方法は、粒状の水酸化カルシウムを樹脂に混合して混合物を生成することを含む。シートの製造方法は、混合物をシート状に成形することを含む。粒状の水酸化カルシウムは、600μmのふるいを全量が通過し、かつ150μmのふるいの通過量が全量の5重量%以下の粒度である。
【発明の効果】
【0008】
上記に記載されたシート及びシートの製造方法によれば、含まれる水酸化カルシウムの粒子サイズは、150μmから600μmの範囲の粒子が95%以上を占める。一般的な水酸化カルシウムと比べて粒子サイズが大きいため、樹脂への添加時に均一な分散を実現することが難しい。したがって、樹脂組成物を成形加工した際には水酸カルシウム粒子を樹脂表面及び裏面に偏在させることができ、効果的に抗菌性や抗ウイルス性又はウイルスの不活化を発現しうるシート又はフィルムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態におけるシート、具体的には水酸化カルシウムを含むシート1を示す図である。
第1の実施形態に係るシートの製造で用いたカレンダー成形機を示す図である。
第1の実施形態に係るシートの製造方法に関するフローチャートである。
第1の実施形態に係るシートの他の製造方法に関するフローチャートである。
第2の実施形態に係るシートを示す図である。
第2の実施形態に係るシートの製造で用いたカレンダー成形機を示す図である。
評価シートを作成した際に使用したテストロールを示す図である。
顕微鏡による実施例1、実施例2、比較例1、比較例2のシートの表面写真
顕微鏡による実施例1、実施例2、比較例1、比較例2のシートの断面写真
(A)は、顕微鏡による着色した比較例1のシートの表面写真であり、(B)は、顕微鏡による着色した実施例1のシートの表面写真である。
(A)は、顕微鏡による着色した比較例2のシートの表面写真であり、(B)は、顕微鏡による着色した実施例2のシートの表面写真である。
(A)は、顕微鏡による実施例3のシートの断面写真であり、(B)は、顕微鏡による比較例3のシートの断面写真である。
(A)は、顕微鏡による着色した他の比較例3のシートの表面写真であり、(B)は、顕微鏡による着色した実施例3のシートの表面写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の実施形態に関する説明は、添付された図面を参照しているが、本発明は開示された実施形態に限定されない。また、図面においては実施形態をわかり易く説明するため、一部分を省略して表現している部分がある。さらに、一部分を大きく又は強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現しており、実際の製品とは大きさ、形状が異なっている場合がある。以下の図において、XYZ直交座標系を用いて図中の方向を説明する場合がある。このXYZ直交座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面に平行な一方向をX方向と表記し、X方向に直交する方向をY方向とする。また、XY平面に垂直な方向をZ方向(高さ方向)と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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