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公開番号
2025071570
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-08
出願番号
2023181849
出願日
2023-10-23
発明の名称
樹脂組成物
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
C08L
25/06 20060101AFI20250428BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高い透明性を有する成形体を実現可能であり、かつ、優れた成形加工性を有するシンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物を提供する。
【解決手段】シンジオタクチック構造を有するポリスチレン(A)を主成分とし、角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であり、80質量%超がスチレン系樹脂である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シンジオタクチック構造を有するポリスチレン(A)を主成分とし、
角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であり、
80質量%超がスチレン系樹脂である、
樹脂組成物。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であるポリスチレン(B)を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリスチレン(B)が多分岐ポリスチレンである、請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
ゴム状弾性体(C)を含む、請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項5】
ポリエチレンの含有量が20質量%未満である、請求項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項6】
押出成形用である、請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項7】
インフレーション成形用又は押出ラミネート用である、請求項1~6のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の樹脂組成物から得られた押出成形物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及び押出成形物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
シンジオタクチック構造を有するポリスチレンは高い結晶化度を実現可能であることから、それから得られたシートは耐熱性や耐薬品性に優れ、容器等の各種成形体として使用される。例えば、特許文献1には、シンジオタクチックポリスチレンを主成分とする樹脂組成物(以下、「シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物」とも言う)を用いて得られたフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-268117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物は各種特性に優れるものの、さらなる改良が期待されていた。
本発明の目的は、高い透明性を有する成形体を実現可能であり、かつ、優れた成形加工性を有するシンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、以下の樹脂組成物等が提供される。
1.シンジオタクチック構造を有するポリスチレン(A)を主成分とし、
角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であり、
80質量%超がスチレン系樹脂である、
樹脂組成物。
2.角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であるポリスチレン(B)を含む、1に記載の樹脂組成物。
3.前記ポリスチレン(B)が多分岐ポリスチレンである、2に記載の樹脂組成物。
4.ゴム状弾性体(C)を含む、1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
5.ポリエチレンの含有量が20質量%未満である、1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
6.押出成形用である、1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。
7.インフレーション成形用又は押出ラミネート用である、1~6のいずれかに記載の樹脂組成物。
8.1~7のいずれかに記載の樹脂組成物から得られた押出成形物。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、高い透明性を有する成形体を実現可能であり、かつ、優れた成形加工性を有するシンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の樹脂組成物及び押出成形物について詳述する。
本明細書において、「x~y」は「x以上、y以下」の数値範囲を表すものとする。数値範囲に関して記載された上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。また、以下に記載される本発明の個々の形態を2つ以上組み合わせた形態もまた、本発明の形態である。また、「x以上」との数値範囲は「x超」を含意し、「y以下」との数値範囲は「y未満」を含意する。
【0008】
[樹脂組成物]
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、シンジオタクチック構造を有するポリスチレン(A)を主成分とするものであり、角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下である。また、当該樹脂組成物は、80質量%超がスチレン系樹脂である。
【0009】
(溶融粘弾性(tanδ))
多くの樹脂材料は弾性と粘性の両方の性質(粘弾性)を有し、その性質の割合は材料ごとに異なる。これら性質のうちどちらが強く表れるかを示す指標として、粘性の度合い(動的損失弾性率)を弾性の度合い(動的貯蔵弾性率)で除した「溶融粘弾性」(損失正接:tanδ)が用いられ、溶融粘弾性が大きいほど粘性が大きいことを意味する。溶融粘弾性は樹脂材料を変形させる速度に依存するが、本発明者らは、角周波数1rad/sという比較的遅い変形速度における溶融粘弾性に注目し、当該溶融粘弾性が特定範囲である場合に、シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物が優れた成形加工性を発揮することを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明の一態様に係る樹脂組成物は、角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)が7.7以下であることから、優れた成形加工性を示す。具体的に、各種押出成形法(特に、インフレーション成形法や押出ラミネート法)に供した場合に、当該樹脂組成物が理想的な延伸態様を発揮し、均一なシート(フィルム)を得ることができる。
角周波数1rad/sにおける溶融粘弾性(tanδ)は、好ましくは7.7以下、より好ましくは7.4以下、さらに好ましくは7.1以下、よりさらに好ましくは6.8以下である。溶融粘弾性(tanδ)の下限は特に限定されないが、例えば0.1以上又は1.0以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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