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公開番号2025070818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181376
出願日2023-10-20
発明の名称ポリエステル樹脂
出願人三菱ケミカル株式会社,国立大学法人東京科学大学
代理人個人,個人
主分類C08G 63/18 20060101AFI20250424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】トリプチセン構造を有する化合物を少量用い、ポリエステルの高分子鎖を非共有結合させることで、優れた耐熱性を有し、かつ取り扱い性に優れるポリエステル樹脂の提供すること。
【解決手段】ジカルボン酸とジオールで形成されたポリエステル樹脂であって、式(1)で表されるジオールに由来する構成単位を少なくとも含むポリエステル樹脂である。
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(式中、Akは炭素数8~20の2価の炭化水素基、Xは水素、置換/非置換の炭素数1~10のアルコキシ基;置換/非置換の炭素数1~10のアルキル基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジカルボン酸とジオールで形成されたポリエステル樹脂であって、下記一般式(1)で表されるジオールに由来する構成単位を少なくとも含むポリエステル樹脂。
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2025070818000009.jpg
52
72
(式(1)中、Akは炭素数8~20の飽和又は不飽和の2価の炭化水素基であり、Xは水素、置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルコキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルキル基である。)
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記一般式(1)で表されるジオールに由来する構成単位の含有量が、ポリエステル樹脂に対して5質量%以上30質量%以下である、請求項1に記載のポリエステル樹脂。
【請求項3】
前記Xが、水素又は置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルコキシ基である、請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂。
【請求項4】
下記一般式(1)で表される化合物。
JPEG
2025070818000010.jpg
52
72
(式(1)中、Akは炭素数8~20の飽和又は不飽和の2価の炭化水素基であり、Xは水素、置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルコキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルキル基である。)
【請求項5】
前記Akは炭素数8~20の飽和又は不飽和の2価の炭化水素基であり、
Xは、水素又は置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルコキシ基である、請求項4に記載の化合物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂及び該ポリエステル樹脂の構成単位を形成する化合物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
分子鎖間を化学結合で連結すると、弾性率が高くなることが知られている。化学結合には共有結合と非共有結合があるが、共有結合で分子鎖間を連結した場合、弾性率は高くなり、耐摩耗性は向上する。一方、機械的な柔軟性は低下し、耐屈曲性は低下する。
特定のポリマーに関しては、一定の温度以上で焼成すると、分子の末端が他の分子または分子内の特定部位等と反応して共有結合を形成するため、柔軟性は低下する。一方、分子が非共有結合を形成する構造を含む繰り返し単位を有することで、分子間及び/または分子内の特定部位等と非共有結合が形成され、分子間相互作用により適度な弾性率を有し、耐摩耗性と耐屈曲性とを両立できることが知られている。
【0003】
非共有結合としては、イオン結合、π-πスタッキング及び水素結合等が挙げられるが、耐熱性が高くなり、また機械特性にも優れるようになることから、水素結合が好ましい。
水素結合により会合された液状ポリマーは、ポリマーによっては、その粘度が会合前と比較して、1000倍程度に達するものもある。
【0004】
しかしながら、このような水素結合により会合されたポリマーであっても、耐熱性が不十分な場合があり、さらなる改良が望まれていた。
このような状況下、トリプチセン骨格を有する化合物が提案され、該化合物を樹脂の重合成分として用いたポリエステル樹脂が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-6685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1では、トリプチセン骨格を有する化合物をジカルボン酸の成分として、ジオールと反応させてポリエステル樹脂を合成している。そして、実施例ではポリエステル樹脂に導入されたジカルボン酸単位の100モル%がトリプチセン由来であることが記載されている。
特許文献1では、ジカルボン酸単位を形成するジカルボン酸として、トリプチセン構造を有する化合物を用いることで、高屈折率、低複屈折性、高透過性などの優れた光学的特性と高い耐熱性を有している、とされている。
しかしながら、耐熱性については不十分であり、さらなる改善が求められる。また、トリプチセン構造を有する化合物は、ジカルボン酸の一成分として用いられており、しかも実施例では、ジカルボン酸成分はトリプチセン構造を有する化合物を100モル%として、上記性能を担保している。
これらの状況下、本発明は、トリプチセン構造を有する化合物を少量用い、ポリエステルの高分子鎖を非共有結合させることで、優れた耐熱性を有し、かつ取り扱い性に優れるポリエステル樹脂を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の構造を有するトリプチセン骨格を有する化合物を用いることで、液状のポリエステル樹脂を固体のポリエステル樹脂とすることができ、優れた耐熱性を付与することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1]ジカルボン酸とジオールで形成されたポリエステル樹脂であって、下記一般式(1)で表されるジオールに由来する構成単位を少なくとも含むポリエステル樹脂。
【0009】
JPEG
2025070818000001.jpg
52
72
【0010】
(式(1)中、Akは炭素数8~20の飽和又は不飽和の2価の炭化水素基であり、Xは水素、置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルコキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルキル基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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