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公開番号2024150971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064048
出願日2023-04-11
発明の名称樹脂の回収方法及び装置
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20241017BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】効率のよい樹脂の回収方法を提供する。
【解決手段】ここでの樹脂の回収方法は、樹脂成形品の破砕片を溶解槽に連続式に供給する工程と、破砕片に含まれる少なくとも一部の樹脂成分を溶解させる溶媒を溶解槽に連続式に供給する工程と、溶解槽に供給された破砕片が溶解槽内の溶媒の中を移動する間に、少なくとも一部の樹脂成分が溶媒に溶解することにより生成される溶液を、溶解槽内から外へと連続式に排出する工程と、を含む。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
樹脂成形品の破砕片を溶解槽に連続式に供給する工程と、
前記破砕片に含まれる少なくとも一部の樹脂成分を溶解させる溶媒を前記溶解槽に連続式に供給する工程と、
前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記少なくとも一部の樹脂成分が前記溶媒に溶解することにより生成される溶液を、前記溶解槽内から外へと連続式に排出する工程と、
を含む、樹脂の回収方法。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記破砕片に含まれる成分のうち前記溶媒に溶解しなかった不溶成分からなる残留物を、前記溶解槽内から外へと連続式に送り出す工程
をさらに含む、
請求項1に記載の樹脂の回収方法。
【請求項3】
前記溶媒は、前記破砕片に含まれる2種類以上の樹脂成分のうちの一部の樹脂成分のみを溶解させる、
請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【請求項4】
前記樹脂成形品は、樹脂製のフィルムである、
請求項3に記載の樹脂の回収方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の樹脂の回収方法により前記溶解槽内から排出された前記溶液に含まれる樹脂成分を用いてフィルムを製造する工程
を含む、フィルムの製造方法。
【請求項6】
溶解槽と、
樹脂成形品の破砕片を前記溶解槽に連続式に供給する第1供給装置と、
前記破砕片に含まれる少なくとも一部の樹脂成分を溶解させる溶媒を前記溶解槽に連続式に供給する第2供給装置と、
を備え、
前記溶解槽は、前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記少なくとも一部の樹脂成分が前記溶媒に溶解することにより生成される溶液を、前記溶解槽内から外へと連続式に排出する排出口を有する、
樹脂の回収装置。
【請求項7】
前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記破砕片に含まれる成分のうち前記溶媒に溶解しなかった不溶成分からなる残留物を、前記溶解槽内から外へと連続式に送り出す搬送装置
をさらに備える、
請求項6に記載の樹脂の回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂の回収方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、樹脂成形品から樹脂材料を再生原料として回収するリサイクル技術の開発が盛んである。樹脂成形品は、食品、飲料、医薬品、医療品、化学品、化粧品、トイレタリー、工業用品等の様々な分野で使用されており、このような樹脂成形品がリサイクルの対象となることも多い。例えば、特許文献1には、ポリアミド系樹脂を含有するフィルムからポリアミド系樹脂の再生原料を回収する方法が開示されている。
【0003】
具体的に、特許文献1では、溶解窯内に溶解液を貯留し、一定時間の間、その中にポリアミド系樹脂を含有するフィルム片を浸漬し、ポリアミド系樹脂を溶解液に溶解させる。その後、バルブが解放され、溶解窯からポリアミド系樹脂の溶解した溶解液が吐出され、溶解液がまとめて回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-114533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上の通り、特許文献1においては、フィルム片に含まれる樹脂成分を溶解液に溶解させる工程が、バッチ式に実施される。しかしながら、このようなバッチ式の工程には、様々なデメリットが存在する。例えば、時間当たりの生産量が低下し得る。また、大型の設備が必要となり、設備投資が増えたり、設備の設置に必要な床面積が増えたりし得る。また、プロセス全体のエネルギー効率が悪く、ランニングコストが高くなりがちである。また、バッチごとの品質差が発生するため、ロット管理が煩雑になることもある。
【0006】
本発明の目的は、効率のよい樹脂の回収方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
項1.樹脂成形品の破砕片を溶解槽に連続式に供給する工程と、
前記破砕片に含まれる少なくとも一部の樹脂成分を溶解させる溶媒を前記溶解槽に連続式に供給する工程と、
前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記少なくとも一部の樹脂成分が前記溶媒に溶解することにより生成される溶液を、前記溶解槽内から外へと連続式に排出する工程と、
を含む、樹脂の回収方法。
【0008】
項2.前記溶解槽に供給された前記破砕片が前記溶解槽内の前記溶媒の中を移動する間に、前記破砕片に含まれる成分のうち前記溶媒に溶解しなかった不溶成分からなる残留物を、前記溶解槽内から外へと連続式に送り出す工程
をさらに含む、
項1に記載の樹脂の回収方法。
【0009】
項3.前記溶媒は、前記破砕片に含まれる2種類以上の樹脂成分のうちの一部の樹脂成分のみを溶解させる、
項1又は2に記載の樹脂の回収方法。
【0010】
項4.前記樹脂成形品は、樹脂製のフィルムである、
項1から項3のいずれかに記載の樹脂の回収方法。
(【0011】以降は省略されています)

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