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公開番号2024150664
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2024118696,2022513435
出願日2024-07-24,2020-08-28
発明の名称高温超高信頼性合金
出願人アルファ・アセンブリー・ソリューションズ・インコーポレイテッド,ALPHA ASSEMBLY SOLUTIONS INC.
代理人個人,個人,個人
主分類B23K 35/26 20060101AFI20241016BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【解決手段】 鉛フリーはんだ合金であって、2.5~5重量%の銀と、0.01~5重量%のビスマスと、1~7重量%のアンチモンと、0.01~2重量%の銅と、最大6重量%のインジウム、最大0.5重量%のチタン、最大0.5重量%のゲルマニウム、最大0.5重量%の希土類、最大0.5重量%のコバルト、最大5.0重量%のアルミニウム、最大5.0重量%のケイ素、最大0.5重量%のマグネシウム、最大0.5重量%のクロム、最大0.5重量%の鉄、最大0.5重量%のリン、最大0.5重量%の金、最大1重量%のガリウム、最大0.5重量%のテルル、最大0.5重量%のセレン、最大0.5重量%のカルシウム、最大0.5重量%のバナジウム、最大0.5重量%のモリブデン、最大0.5重量%の白金、及び最大0.5重量%のマグネシウムのうちの1つ以上と、任意選択的に、最大0.5重量%のニッケルと、任意の不可避不純物と共に残部のスズと、を含む、鉛フリーはんだ合金。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉛フリーはんだ合金であって、
2.5~5重量%の銀と、
0.01~5重量%のビスマスと、
1~7重量%のアンチモンと、
0.01~2重量%の銅と、
最大6重量%のインジウム、
最大0.5重量%のチタン、
最大0.5重量%のゲルマニウム、
最大0.5重量%の希土類、
最大0.5重量%のコバルト、
最大5.0重量%のアルミニウム、
最大5.0重量%のケイ素、
最大0.5重量%のマンガン、
最大0.5重量%のクロム、
最大0.5重量%の鉄、
最大0.5重量%のリン、
最大0.5重量%の金、
最大1重量%のガリウム、
最大0.5重量%のテルル、
最大0.5重量%のセレン、
最大0.5重量%のカルシウム、
最大0.5重量%のバナジウム、
最大0.5重量%のモリブデン、
最大0.5重量%の白金、及び
最大0.5重量%のマグネシウムのうちの1つ以上と、
任意選択的に、最大0.5重量%のニッケルと、
任意の不可避不純物と共に残部のスズと、を含む、鉛フリーはんだ合金。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
2.8~4.5重量%の銀、好ましくは3~4重量%の銀を含む、請求項1に記載のはんだ合金。
【請求項3】
1.0~4.0重量%のビスマス、好ましくは2.0~4.0重量%のビスマス、より好ましくは2.5~4重量%のビスマス、更により好ましくは2.8~4重量%のビスマス、なお更により好ましくは3~4重量%のビスマスを含む、請求項1又は請求項2に記載のはんだ合金。
【請求項4】
1.0~6.5重量%のアンチモン、好ましくは2~6重量%のアンチモン、より好ましくは3~6重量%のアンチモン、更により好ましくは3.1~6重量%のアンチモン、なお更により好ましくは3.2~6重量%のアンチモンを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項5】
0.3~1.2重量%の銅、好ましくは0.4~0.8重量%の銅を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項6】
0.001~0.4重量%のニッケル、好ましくは0.01~0.3重量%のニッケル、より好ましくは0.02~0.2重量%のニッケルを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項7】
0.001~5.5重量%のインジウム、好ましくは0.02~4重量%のインジウム、より好ましくは0.5~3重量%のインジウムを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項8】
0.001~0.3重量%のチタン、好ましくは0.005~0.2重量%のチタン、より好ましくは0.007~0.05重量%のチタンを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項9】
0.001~0.3重量%のゲルマニウム、好ましくは0.001~0.1重量%のゲルマニウム、より好ましくは0.001~0.02重量%のゲルマニウムを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のはんだ合金。
【請求項10】
0.002~0.3重量%の希土類、好ましくは0.003~0.05重量%の希土類を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のはんだ合金。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、冶金の分野に関し、より具体的には、はんだ合金に関する。はんだ合金は、特に限定されるものではないが、ウェーブはんだ付け、表面実装技術、熱風レベリング及びボールグリッドアレイ、ランドグリッドアレイ、底部終端パッケージ、LED及びチップスケールパッケージなどの電子はんだ付け用途での使用に好適である。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
鉛フリーはんだは、当初、環境及び健康上の懸念のため、かつ従来の軟質はんだ合金の代替物として開発された。多くの従来の鉛フリーはんだ合金は、Sn-0.7重量%のCu共晶組成物に基づいている。スズ-銀-銅系も、はんだ付け材料の鉛フリー代替物として、電子産業に受け入れられている。例えば、近共晶96.5Sn3.0Ag0.5Cuは、約217~220℃の範囲の融点を有しながら、共晶Sn-Pbはんだと比較して優れた疲労寿命を呈する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
鉛フリーはんだ付け材料の使用が普及すると、環境指令又はエンドユーザからの圧力のいずれかにより、かかる材料の適用範囲も広がる。例えば、LED照明を含む自動車、高出力電子機器、及びエネルギーなどのいくつかの分野では、はんだ合金が、より高い温度、例えば150℃以上で、比較的長い時間にわたって機能することが望ましい。しかしながら、96.5Sn3.0Ag0.5Cu合金は、かかる温度で十分に機能しない。
【0004】
96.5Sn3.0Ag0.5Cuに対するより良好に機能する代替物を見出すためにいくつかの試みがなされている。米国特許出願公開第10,376,994(B2)号は、Sn、Ag、及びCuに基づくはんだ付け材料に関する。米国特許出願公開第2016/0325384(A1)号は、過酷な環境及び電子用途のための高信頼性鉛フリーはんだ合金に関する。欧州特許出願公開第3321025(A1)号は、鉛フリーはんだ合金、フラックス組成物、はんだペースト組成物、電子回路基板、及び電子制御デバイスに関する。米国特許出願公開第10,195,698(B2)号は、高信頼性鉛フリーはんだ合金に関する。米国特許出願公開第10,300,562(B2)号は、はんだ合金、はんだペースト、及び電子回路基板に関する。国際公開第2019/094242(A1)号は、高信頼性用途のための標準SAC合金に対する低銀スズ系代替はんだ合金に関する。国際公開第2019/094243(A1)号は、極端な環境における電子用途のための高信頼性鉛フリーはんだ合金に関する。しかしながら、これらの代替物はいずれも、高温信頼性と好ましい機械的特性との好ましい組み合わせを提供しない。
【0005】
本発明は、先行技術に関連する問題のうちの少なくともいくつかを解決すること、又は商業的に受け入れられる代替物を提供することを目的とする。
【0006】
したがって、第1の態様では、本発明は、鉛フリーはんだ合金であって、
2.5~5重量%の銀と、
0.01~5重量%のビスマスと、
1~7重量%のアンチモンと、
0.01~2重量%の銅と、
最大6重量%のインジウム、
最大0.5重量%のチタン、
最大0.5重量%のゲルマニウム、
最大0.5重量%の希土類、
最大0.5重量%のコバルト、
最大5.0重量%のアルミニウム、
最大5.0重量%のケイ素、
最大0.5重量%のマンガン、
最大0.5重量%のクロム、
最大0.5重量%の鉄、
最大0.5重量%のリン、
最大0.5重量%の金、
最大1重量%のガリウム、
最大0.5重量%のテルル、
最大0.5重量%のセレン、
最大0.5重量%のカルシウム、
最大0.5重量%のバナジウム、
最大0.5重量%のモリブデン、
最大0.5重量%の白金、及び
最大0.5重量%のマグネシウムのうちの1つ以上と、
任意選択的に、最大0.5重量%のニッケルと、
任意の不可避不純物と共に残部のスズと、を含む、鉛フリーはんだ合金を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
これより、本発明を以下の図面に関して更に記載する:
図1は、本発明によるはんだ合金の顕微鏡写真を示す。
図2は、種々のSb含有量を有する合金についての固相線温度及び液相線温度のプロットを示す。
図3は、種々のSb及びBi含有量を有する合金についての固相線温度及び液相線温度のプロットを示す。
図4は、種々のSb及びCu含有量を有する合金についての硬度値のプロットを示す。
図5は、種々のSb及びBi含有量を有する合金についての硬度値のプロットを示す。
図6は、本発明による多数のはんだ合金の顕微鏡写真を示す。
図7は、本発明による多数のはんだ合金及びSn3Cu0.5Agの極限引張強度(ultimate tensile strengths、UTS)のプロットを示す。
図8は、本発明による多数のはんだ合金及びSn3Cu0.5Agの降伏強度(yield strengths、YS)のプロットを示す。
図9は、本発明による多数のはんだ合金並びにSn3Cu0.5Agの150℃及び200Nでのクリープ強度のプロットを示す。
図10は、本発明による多数のはんだ合金並びにSn3Cu0.5Agの150℃及び200Nでのクリープ伸びのプロットを示す。
図11は、本発明によるはんだ合金を使用して形成されたBGAの顕微鏡写真を示す。
図12は、本発明による多数のはんだ合金についてのBGA228のその場で監視された故障のワイブル分布プロットを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで、本発明を更に説明する。以下の節では、本発明の異なる態様が、より詳細に定義される。そのように定義される各態様は、別途明確に示されない限り、任意の他の態様又は複数の態様と組み合わせることができる。特に、好ましい又は有利であると示される任意の特徴は、好ましい又は有利であると示される任意の他の特徴又は複数の特徴と組み合わされてもよい。
【0009】
本明細書で使用される用語「はんだ合金」は、90~400℃の範囲の融点を有する可融性金属合金を包含する。合金は、鉛フリーであり、これは、鉛が意図的に添加されていないことを意味する。したがって、鉛の含有量は、ゼロであるか、又は偶発的不純物レベル以下である。
【0010】
はんだ合金は、改善された高温信頼性を呈し得、典型的には少なくとも150℃の動作温度に耐えることができ得る。はんだ合金は、従来の96.5SnAg3.0Cu0.5合金と比較して、改善された機械的特性及び高温クリープ抵抗を呈し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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