TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024135765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046622
出願日2023-03-23
発明の名称ワーク置き台
出願人株式会社FUJI
代理人個人
主分類B23Q 7/00 20060101AFI20240927BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】通常状態での位置の安定性を良くしたフローティング機能付きワーク置き台を提供すること。
【解決手段】ワークを所定の姿勢で支持するワーク支持部と、前記ワーク支持部をフローティング支持するフローティング部と、を有し、前記フローティング部は、前記ワーク支持部が固定されたフローティング部材と、前記フローティング部材を一定の範囲内で変位可能に保持するフローティング用空間を構成するフローティング用保持部材と、前記フローティング用空間の床面に複数形成されたすり鉢形状の位置決め穴と、前記フローティング部材に先端の可動部材が前記位置決め穴の中心と合うように固定された複数のスプリングプランジャと、を備えたワーク置き台。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
ワークを所定の姿勢で支持するワーク支持部と、
前記ワーク支持部をフローティング支持するフローティング部と、
を有し、
前記フローティング部は、
前記ワーク支持部が固定されたフローティング部材と、
前記フローティング部材を一定の範囲内で変位可能に保持するフローティング用空間を構成するフローティング用保持部材と、
前記フローティング用空間の床面に複数形成されたすり鉢形状の位置決め穴と、
前記フローティング部材に先端の可動部材が前記位置決め穴の中心と合うように固定された複数のスプリングプランジャと、
を備えたワーク置き台。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ワーク支持部は、ワークの位相決め部材が着脱可能に取り付けられた請求項1に記載のワーク置き台。
【請求項3】
前記フローティング部材は円盤形状であり、前記フローティング用保持部材は、前記フローティング用空間の床面を構成するプレートに、前記フローティング部材が変位可能な径の大きさであって上方への抜け止め部分のある環形状部材が固定された請求項1または請求項2のワーク置き台。
【請求項4】
前記位置決め穴は、円周方向の3箇所に等間隔で形成された請求項3に記載のワーク置き台。
【請求項5】
前記フローティング部材は、その中心部に前記ワーク支持部を固定する台座が一体に構成され、前記スプリングプランジャは、前記台座の周りに組み付けられた請求項1に記載のワーク置き台。
【請求項6】
前記フローティング部材は、タップの切られた貫通孔が形成され、前記スプリングプランジャは、その本体外周面に形成された雄ネジが前記貫通孔に螺合することにより前記フローティング部材に固定された請求項1に記載のワーク置き台。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークの受け取りに関して芯出し後の位置ズレを許容することが可能なフローティング機構を備えたワーク置き台に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ワークの自動加工が行われる加工機ラインでは、ワークが正確に搬送されることが求められ、受け渡し側と受け取り側との間で芯出し調整が行われる。例えば、ワークの受け渡しを行うワーク搬送ロボット側のロボットハンドと、その相手側であるワーク置き台との間で芯出し調整作業が行われ、当該箇所における正しい動作によって適切なワークの受渡しが行われる。しかし、工場内では台車などが移動しているため、そうした台車による衝突など何らかの原因によって受け取り側に位置ズレが生じてしまうことがある。すると、ワークの受け渡しの度に、ワーク置き台側の芯金に位置ズレした分の偏荷重がかかり、部品に摩耗や破損が生じてしまう。
【0003】
そこで、このような場合には再度芯出し調整作業が行われるが、その調整作業には経験が必要であり、不慣れな作業者は熟練者に比べて多くの工数を要し、しかも芯出し精度が十分でないことが多い。従って、こうした位置ズレ状態のままワークの受け渡しを継続すれば前述したような不具合が生じる一方、芯出し調整作業を行うには熟練作業者しか対応できないという問題を解消することはできない。そして、直ちに再調整することができなければラインの停止時間が長くなって生産性の低下になる。このような課題を解消する一案として、ズレ量を許容する構成としてフローティング機構があり、下記特許文献1にもその一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-168934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1のワーク置き台は、傾動枠に対して支持板をX軸方向及びY軸方向に遊動自在に支持するようにしたフローティング機構が設けられている。そのワーク置き台にワークを受け渡しする搬送ロボットは、支持板に係合可能な係合手段が設けられている。そこで、投入コンベアに設けられた機種センサからの信号に従い搬送ロボットが動作すると、係合手段を介して支持板が変位することにより位置調整が行われるようになっている。しかし、従来のワーク置き台は、単にバネ部材によって変位可能に支持するようにしたフローティング機構であり、通常状態での安定性が良くない。更には位相決めが必要な場合にも、その位相位置を安定させる機能も有していない。
【0006】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、通常状態での位置の安定性を良くしたフローティング機能付きワーク置き台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るワーク置き台は、ワークを所定の姿勢で支持するワーク支持部と、前記ワーク支持部をフローティング支持するフローティング部と、を有し、前記フローティング部は、前記ワーク支持部が固定されたフローティング部材と、前記フローティング部材を一定の範囲内で変位可能に保持するフローティング用空間を構成するフローティング用保持部材と、前記フローティング用空間の床面に複数形成されたすり鉢形状の位置決め穴と、前記フローティング部材に先端の可動部材が前記位置決め穴の中心と合うように固定された複数のスプリングプランジャと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
前記構成によれば、ワークを所定の姿勢で支持したワーク支持部が固定されたフローティング部材が、位置決め穴と中心が合うように固定されたスプリングプランジャによって、フローティング用保持部材で形成されたフローティング用空間による一定の範囲内を変位可能であるため、ワーク支持部に対するズレが生じたような場合であっても、芯出しの再調整作業を直ちに実行する必要がなく、例えばワーク加工を止める必要がなくなり生産効率の低下を防止することができる。また、位置決め穴のすり鉢形状によってフローティング支持の位置が一定になるため、通常状態での位置の安定性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ワーク置き台を搭載したシフト装置を示した斜視図である。
ワーク置き台の一実施形態を示した外観斜視図である。
ワーク置き台の一実施形態を示した断面斜視図である。
ロボットハンドからワーク置き台へのワーク受け渡しを示した斜視図である。
位置ずれが生じたワーク置き台のフローティング動作を示した図である。
従来のワーク置台を示した斜視図である。
ワークの一例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係るワーク置き台の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、ワーク置き台を搭載したシフト装置を示した斜視図である。このシフト装置1は、隣に並べられた2台の工作機械の間でワークWを搬送するものであり、各工作機械に設けられたワーク搬送ロボットによりワークWの受け渡しが行われるようになっている。図面にはワーク搬送ロボットの一部であるロボットハンド3,4のみが示されている。なお、このワーク搬送ロボットはガントリ式ロボットであり、ロボットハンド3,4は、ワークWを把持する2つのチャック機構11が90度の位置に配置され、旋回することにより鉛直下向きと水平横向きに入れ替わるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
面取り装置
2か月前
個人
作業用治具
25日前
個人
トーチノズル
24日前
日東精工株式会社
検査装置
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
日東精工株式会社
ねじ締め機
1か月前
個人
コンタクトチップ
1か月前
シヤチハタ株式会社
組立ライン
18日前
日東精工株式会社
組み付け装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
治具
1か月前
株式会社ダイヘン
スタッド溶接電源
1か月前
株式会社不二越
タップ
3日前
エンシュウ株式会社
工作機械
24日前
株式会社FUJI
ワーク置き台
1か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
4日前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却構造
16日前
株式会社ダイヘン
インチング制御方法
1か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
1か月前
株式会社不二越
エンドミル
2か月前
旭精工株式会社
シャフトブレーキ
1か月前
光精工株式会社
クーラントタンク
1か月前
三和テッキ株式会社
レーザ付着物除去装置
1か月前
株式会社メタルクリエイト
切削装置
10日前
古川精機株式会社
タッピングガイド
1か月前
株式会社ダイヘン
アークスタート制御方法
1か月前
株式会社ムラタ溶研
剪断装置
1か月前
津田駒工業株式会社
工作機械用の主軸装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
4日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
4日前
株式会社東京精密
加工用排液濾過装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
16日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社アイシン
金属部材の接合方法
1か月前
続きを見る