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公開番号
2024156332
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070705
出願日
2023-04-24
発明の名称
III族窒化物積層構造および高電子移動度トランジスタ
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/338 20060101AFI20241029BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】III族窒化物の積層構造において、電気的に高抵抗化する不純物を含有する層から、他の層への当該不純物の拡散を抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】III族窒化物積層構造は、III族窒化物で構成された第1層と、第1層上に配置され、Inを含有するIII族窒化物で構成された第2層と、第2層上に配置され、III族窒化物で構成された第3層と、を有し、第1層は、少なくとも第1層の第2層との界面から厚さ50nmの領域である界面近傍領域において、III族窒化物を電気的に高抵抗化する不純物を含有し、第2層を挟んで、第1層側よりも第3層側において、当該不純物の濃度が減少しており、第3層において、少なくとも3nmの厚さにわたって連続的に、当該不純物の濃度が2×10
15
cm
-3
未満に達していることで、第3層は、当該不純物を実質的に含有しない。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
III族窒化物で構成された第1層と、
前記第1層上に配置され、Inを含有するIII族窒化物で構成された第2層と、
前記第2層上に配置され、III族窒化物で構成された第3層と、
を有し、
前記第1層は、少なくとも前記第1層の前記第2層との界面から厚さ50nmの領域である界面近傍領域において、III族窒化物を電気的に高抵抗化する不純物を含有し、
前記第2層を挟んで、前記第1層側よりも前記第3層側において、前記不純物の濃度が減少しており、
前記第3層において、少なくとも3nmの厚さにわたって連続的に、前記不純物の濃度が2×10
15
cm
-3
未満に達していることで、前記第3層は、前記不純物を実質的に含有しない、
III族窒化物積層構造。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記第2層は、In組成が少なくとも15%超であるIII族窒化物で構成されている、
請求項1に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項3】
前記界面近傍領域における前記不純物の濃度の最低値が、2×10
16
cm
-3
以上である、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項4】
前記不純物の濃度が、前記界面近傍領域において前記第2層に向けて増加し、
当該増加を経て、前記不純物の濃度が第1のピーク濃度に達し、
前記不純物の濃度が前記第1のピーク濃度から2×10
15
cm
-3
まで減少する際の減少比である、前記第1のピーク濃度に対する2×10
15
cm
-3
の比が、1/150以下である、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項5】
前記不純物の濃度が、前記界面近傍領域において前記第2層に向けて増加し、
当該増加を経て、前記不純物の濃度が第1のピーク濃度に達し、
前記不純物の濃度が前記第1のピーク濃度から2×10
15
cm
-3
まで減少する際の平均的な減少傾きが、2.5×10
16
cm
-3
/nm以上である、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項6】
前記第3層において、前記第2層との界面より10nmの厚さ位置から、上側の厚さ10nmの範囲での平均的な前記不純物の濃度が、3×10
15
cm
-3
未満である、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項7】
前記第1層の前記界面近傍領域における前記不純物の濃度の最低値よりも、前記第3層の上面における前記不純物の濃度が低い、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項8】
前記第1層における前記不純物の濃度が、前記第2層との界面で最高値を取る、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項9】
前記界面近傍領域よりも前記第1層の下面側の領域において、前記界面近傍領域における前記不純物の濃度の最低値よりも高い第2のピーク濃度が存在し、
前記第2のピーク濃度に対する前記最低値の比が、1/30以上である、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
【請求項10】
前記界面近傍領域よりも前記第1層の下面側の領域において、前記界面近傍領域における前記不純物の濃度の最低値よりも高い第2のピーク濃度が存在し、
前記第1層の下面から前記第2のピーク濃度が存在する厚さ位置までの部分の前記第1層の厚さよりも、前記第2のピーク濃度が存在する厚さ位置から前記第2層との界面までの部分の前記第1層の厚さの方が、薄い、
請求項1または2に記載のIII族窒化物積層構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、III族窒化物積層構造および高電子移動度トランジスタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
III族窒化物(例えば窒化ガリウム)に、電気的に高抵抗化するための不純物(例えば鉄)を添加することが行われている(例えば特許文献1参照)。III族窒化物の積層構造において、電気的に高抵抗化する不純物を含有する層から、他の層への当該不純物の拡散を抑制することができる技術は、積層構造の電気的特性の制御性を高める観点で好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/181391号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一目的は、III族窒化物の積層構造において、電気的に高抵抗化する不純物を含有する層から、他の層への当該不純物の拡散を抑制することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、
III族窒化物で構成された第1層と、
前記第1層上に配置され、Inを含有するIII族窒化物で構成された第2層と、
前記第2層上に配置され、III族窒化物で構成された第3層と、
を有し、
前記第1層は、少なくとも前記第1層の前記第2層との界面から厚さ50nmの領域である界面近傍領域において、III族窒化物を電気的に高抵抗化する不純物を含有し、
前記第2層を挟んで、前記第1層側よりも前記第3層側において、前記不純物の濃度が減少しており、
前記第3層において、少なくとも3nmの厚さにわたって連続的に、前記不純物の濃度が2×10
15
cm
-3
未満に達していることで、前記第3層は、前記不純物を実質的に含有しない、
III族窒化物積層構造
が提供される。
【発明の効果】
【0006】
III族窒化物の積層構造において、電気的に高抵抗化する不純物を含有する層から、他の層への当該不純物の拡散を抑制することができる技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の実施形態による積層構造の一例を示す概略断面図である。
図2は、実施形態の第1例の試料の全体的なSIMSプロファイルである。
図3は、実施形態の第1例の試料の部分的なSIMSプロファイルである。
図4は、実施形態の第2例の試料の全体的なSIMSプロファイルである。
図5は、実施形態の第2例の試料の部分的なSIMSプロファイルである。
図6は、比較形態の試料の全体的なSIMSプロファイルである。
図7は、比較形態の試料の部分的なSIMSプロファイルである。
図8(a)は、実施形態および比較形態の試料における、拡散抑制層のIn組成と、Fe濃度と、の関係をプロットしたグラフであり、添加ピーク濃度C1の設計値が1×10
17
cm
-3
の試料を示す。図8(b)は、実施形態および比較形態の試料における、拡散抑制層のIn組成と、Fe濃度と、の関係をプロットしたグラフであり、添加ピーク濃度C1の設計値が1×10
18
cm
-3
の試料を示す。
図9は、In設計組成が15.6%で設計厚さが2nmである拡散抑制層のIn量分布を示すSIMSプロファイルである。
図10(a)は、HEMTにおける、拡散抑制層のIn組成と、シート抵抗と、の関係をプロットしたグラフであり、図10(b)は、HEMTにおける、拡散抑制層のIn組成と、閾値電圧と、の関係をプロットしたグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態による、III族窒化物積層構造100(以下、積層構造100と呼ぶ)について説明する。図1は、積層構造100の一例を示す概略断面図である。積層構造100は、3層のIII族窒化物層の積層で構成された拡散抑制部1を含むことを特徴とする。拡散抑制部1について、詳しくは後述する。
【0009】
積層構造100は、拡散抑制部1を含む半導体ウエハの態様であってもよいし、当該半導体ウエハ上にさらに他の部材(電極等)が設けられた半導体素子の態様のものであってもよい。ここでは、積層構造100の一態様として、高電子移動度トランジスタ(HEMT)を例示する。以下、積層構造100を、HEMT100とも呼ぶ。
【0010】
HEMT100は、ウエハ110と、電極120と、を有する。ウエハ110は、基板10と、核生成層20と、バッファ層30と、拡散抑制層40と、チャネル層50と、バリア層60と、キャップ層70と、を有する。電極120は、キャップ層70上に配置され、ソース電極121と、ゲート電極122と、ドレイン電極123と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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