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公開番号2024160011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024151370,2020088902
出願日2024-09-03,2020-05-21
発明の名称情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
出願人キヤノン株式会社,キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61B 5/055 20060101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像に対して病変に関する推論をより迅速に行う技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像群を取得する取得手段と、前記複数の撮像条件の少なくとも1つの撮像条件に基づいて、複数の推論モデルから少なくとも1つの推論モデルを選択する選択手段と、前記選択された推論モデルを用いて、前記取得された画像群の画像に対して病変に関する推論を行う推論手段と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像群を取得する取得手段と、
前記複数の撮像条件の少なくとも1つの撮像条件に基づいて、複数の推論モデルから少なくとも1つの推論モデルを選択する選択手段と、
前記選択された推論モデルを用いて、前記取得された画像群の画像に対して病変に関する推論を行う推論手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数の推論モデルの入力条件が、前記複数の撮像条件の少なくとも1つの撮像条件とそれぞれ関連付けられており、
前記選択手段は、前記取得された画像群が入力条件を満たす推論モデルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択手段は、所定の基準に従って、最も優先順位の高い推論モデルを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定の基準は、推論モデルの推論精度であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記推論手段は、前記最も優先順位の高い推論モデルの入力条件に合致する撮像条件の画像と、前記最も優先順位の高い推論モデルとを用いて推論することを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選択手段は、前記複数の撮像条件に対応する複数の推論モデルを選択し、
前記推論手段は、前記選択された複数の推論モデルを用いて、前記画像群のそれぞれの画像に対して病変に関する推論を行う、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数の撮像条件には、少なくともT1強調、T2強調、拡散強調が含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得手段は、異なるモダリティにおいて撮像して得られる画像群を取得することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得手段は、同一のモダリティにおいて複数の撮像条件で撮像して得られる画像群を取得することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
被検体を異なるモダリティで撮像して得られる、複数の画像種からなる画像群を取得する取得手段と、
前記複数の画像種の少なくとも1つの画像種に基づいて、複数の推論モデルから少なくとも1つの推論モデルを選択する選択手段と、
前記選択された推論モデルを用いて、前記取得された画像群の画像に対して病変に関する推論を行う推論手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療画像の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
医療画像検査において、磁気共鳴撮像装置(MRI装置)、コンピュータ断層撮像装置(X線CT装置)、超音波診断装置等の様々な撮像装置(モダリティ)が一般的に用いられている。モダリティごとに様々な撮像条件が採られ、例えばMRI装置では体内の組織構造を強調するT1強調撮像や、病変を強調するT2強調撮像などが用いられている。また、同一のモダリティでも異なる撮像条件で取得された画像には異なる情報が含まれ、臨床においては、これら複数の画像を併用して診断が行われる。
【0003】
医療画像の診断において、機械学習によって作成された推論モデルを用いて、複数の撮像条件で撮像された画像に対する推論(例えば病変の検出)を行う様々な方法が提案されている。例えば特許文献1には、同一の被検体を異なる撮像条件で撮像して得られる画像群から、病変の検出に適した撮像条件で撮像された画像と推論モデルを選択する技術が開示されている。また、特許文献2には、異なる撮像条件で撮像して得られる画像群に対して、各撮像条件に対応する推論モデルによって関心領域を検出し、関心領域における病変の確率を示すマップを用いて病変を特定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-67573号公報
米国特許第10049451号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術では、検出対象の病変が特定されていないと、適切な撮像条件や推論モデルを選択することができない。そのため、画像ごとに、撮像条件に応じて異なる複数の推論モデルを使用するため、推論に時間がかかるという課題がある。また、上記の技術では、複数の画像に対して異なる推論モデルを用いて得られる結果を組み合わせるため、撮像条件が多くなると推論に要する時間も長くなるという課題があった。
【0006】
そこで本開示の技術は、被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像に対して病変に関する推論をより迅速に行う技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像群を取得する取得手段と、
前記複数の撮像条件の少なくとも1つの撮像条件に基づいて、複数の推論モデルから少なくとも1つの推論モデルを選択する選択手段と、
前記選択された推論モデルを用いて、前記取得された画像群の画像に対して病変に関する推論を行う推論手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
また、本開示の一態様は、被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像群を取得する取得ステップと、
前記複数の撮像条件の少なくとも1つの撮像条件に基づいて、複数の推論モデルから少なくとも1つの推論モデルを選択する選択ステップと、
前記選択された推論モデルを用いて、前記取得された画像群の画像に対して病変に関する推論を行う推論ステップと、
を含む情報処理方法である。
【0009】
また、本開示の一態様は、コンピュータを上記の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示の技術によれば、被検体を複数の撮像条件で撮像して得られる画像に対して病変に関する推論をより迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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