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公開番号
2024122712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023030401
出願日
2023-02-28
発明の名称
工作機械
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
主分類
B23Q
11/08 20060101AFI20240902BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】本発明の目的は、切粉がコラムの上面に堆積することを防止できる工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械1は、ベース2、コラム5、主軸ヘッド6、コラムカバー50を有する。ベース2は、平面視略矩形状の鉄製土台である。コラム5は、X軸移動機構11、Z軸移動機構12を介してベース2の上面の後部に支持される。コラム5は、上下方向に延びる立柱である。主軸ヘッド6は、Y軸移動機構を介してコラム5の前側に支持される。コラムカバー50は、コラム5の上部に設けられる。コラムカバー50は、コラム5の上側を覆いかつ後下方に傾斜した傾斜面51を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
基台と、
主軸を保持する主軸ヘッドと、
前記基台の上部に設けられ、前記主軸ヘッドを支持するコラムと、
前記コラムの上側を覆いかつ水平方向に対して傾斜した傾斜面を有するコラムカバーと
を備えることを特徴とする工作機械。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記主軸ヘッドを上下方向に移動させる駆動機構と、
前記コラムカバーに対して一方側に位置しており、前記主軸ヘッドに固定されると共に上方に延び、前記駆動機構の駆動により前記主軸ヘッドと一体で上下方向に移動するスライドカバーとを備え、
前記スライドカバーの上端は、前記主軸ヘッドが上下方向の移動範囲における上端に位置する場合に、前記傾斜面よりも上側に位置すること
を特徴とする請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
前記スライドカバーの前記一方側に当接する当接部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
前記当接部材は、前記コラムの上端部であって、左右方向の両側に設けられることを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
【請求項5】
前記当接部材は、
本体部と、
前記本体部に設けられ、上下方向に移動する前記スライドカバーの前記一方側に摺動される摺動部と
を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の工作機械。
【請求項6】
前記摺動部は、樹脂で形成されることを特徴とする請求項5に記載の工作機械。
【請求項7】
前記駆動機構は、
モータと、
前記コラムの内側に設けられ、前記モータの駆動により軸周りに回転するボールネジと、
前記ボールネジに螺合しかつ前記主軸ヘッドに固定され、前記ボールネジの回転に伴って上下方向に移動するナットと
を有し、
前記スライドカバーは、前記ボールネジの前記一方側を覆うこと
を特徴とする請求項2に記載の工作機械。
【請求項8】
前記傾斜面は、前記主軸ヘッドから離隔する方向に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
【請求項9】
前記コラムを間にして前記主軸ヘッドと反対側に設けられ、前記工作機械の動作を制御する制御装置を収納する制御箱を備え、
前記コラムカバーは、前記制御箱から離隔していること
を特徴とする請求項8に記載の工作機械。
【請求項10】
前記主軸は、前記水平方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、主軸ヘッドの移動機構内に切り屑が侵入して付着することを防止できる工作機械が開示されている。工作機械は、主軸ヘッドとコラムとの間に配設された保護カバー体を備える。保護カバー体は、前側から飛散してきた切り屑が移動機構内に侵入して付着することを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-181668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記工作機械において、切り屑がコラムの上部に飛散し、保護カバー体に覆われていないコラムの上面に堆積する場合がある。この場合、堆積した切り屑がコラムから移動機構内にまとまって落ちると、移動機構の不具合が生じる可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、切粉がコラムの上面に堆積することを防止できる工作機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の工作機械は、基台と、主軸を保持する主軸ヘッドと、前記基台の上部に設けられ、前記主軸ヘッドを支持するコラムと、前記コラムの上側を覆いかつ水平方向に対して傾斜した傾斜面を有するコラムカバーとを備えることを特徴とする。
【0007】
工作機械において、被削材の加工時に飛散した切粉は、コラムに載ることなくコラムカバーの傾斜面に載る。傾斜面が水平に対して傾斜しているので、傾斜面に載った切粉は傾斜面に沿ってコラムカバーから滑り落ちる。よって、工作機械は、コラムの上面に切粉が堆積することを防止できる。
【0008】
請求項2の工作機械は、前記主軸ヘッドを上下方向に移動させる駆動機構と、前記コラムカバーに対して一方側に位置しており、前記主軸ヘッドに固定されると共に上方に延び、前記駆動機構の駆動により前記主軸ヘッドと一体で上下方向に移動するスライドカバーとを備え、前記スライドカバーの上端は、前記主軸ヘッドが上下方向の移動範囲における上端に位置する場合に、前記傾斜面よりも上側に位置してもよい。スライドカバーにより、飛散した切粉が傾斜面に載ることを抑制できる。よって、工作機械は、切粉がコラムの上面に堆積することを更に防止できる。
【0009】
請求項3の工作機械は、前記スライドカバーの前記一方側に当接する当接部材を備えてもよい。当接部材がスライドカバーに当接するので、工作機械はスライドカバーが一方側に倒れることを防止できる。また、工作機械において、スライドカバーは当接部材に当接されて上下方向に案内されることで、上下方向に移動し易くなる。
【0010】
請求項4の工作機械は、前記当接部材は、前記コラムの上端部であって、左右方向の両側に設けられてもよい。工作機械は、簡単な構成でスライドカバーが一方側に倒れることを防止でき、かつスライドカバーを上下方向に移動しやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)
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