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公開番号
2024150166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-23
出願番号
2023063442
出願日
2023-04-10
発明の名称
血液浄化装置
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
A61M
1/30 20060101AFI20241016BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】清浄液貯液部内に血液が侵入することを抑制する。
【解決手段】本発明に基づく血液浄化装置1において、血液ポンプ30Pは、第1清浄液流路30に設けられて、双方向に送液可能である。清浄液貯液部35は、第1清浄液流路30の血液浄化器10側とは反対側の端部に接続され、清浄液Sを貯液する。排液流路40は、血液浄化器10に接続され、第2部12と連通している。第2開閉弁30Vは、血液ポンプ30Pと清浄液貯液部35との間において、第1清浄液流路30に設けられている。第1分岐流路50は、血液ポンプ30Pと第2開閉弁30Vとの間において、第1清浄液流路30から分岐している。第1貯液バッグ55は、第1分岐流路50の第1清浄液流路30側とは反対側の端部に接続され、液体を貯液可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内部が半透膜によって第1部および第2部に分割されている血液浄化器と、
前記血液浄化器と接続され、前記第1部と連通している血管アクセス流路と、
前記血管アクセス流路に設けられた第1開閉弁と、
前記血液浄化器に接続され、前記第1部と連通している第1清浄液流路と、
前記第1清浄液流路に設けられた双方向に送液可能な血液ポンプと、
前記第1清浄液流路の血液浄化器側とは反対側の端部に接続され、清浄液を貯液する清浄液貯液部と、
前記血液浄化器に接続され、前記第2部と連通している排液流路と、
前記血液ポンプと前記清浄液貯液部との間において、前記第1清浄液流路に設けられた第2開閉弁と、
前記血液ポンプと前記第2開閉弁との間において、前記第1清浄液流路から分岐する第1分岐流路と、
前記第1分岐流路の第1清浄液流路側とは反対側の端部に接続され、液体を貯液可能な第1貯液バッグとを備える、血液浄化装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1貯液バッグに取り付けられた第1の秤をさらに備える、請求項1に記載の血液浄化装置。
【請求項3】
前記排液流路に設けられた第3開閉弁と、
前記血液浄化器と前記第3開閉弁との間において前記排液流路から分岐する第2分岐流路と、
前記第2分岐流路の排液流路側とは反対側の端部に接続され、排液を貯液可能な第2貯液バッグと、
前記第2貯液バッグに取り付けられた第2の秤とをさらに備える、請求項2に記載の血液浄化装置。
【請求項4】
前記排液流路に設けられた第3開閉弁と、
前記血液浄化器と前記第3開閉弁との間において前記排液流路から分岐する第2分岐流路と、
前記第2分岐流路の排液流路側とは反対側の端部に接続され、排液を貯液可能な第2貯液バッグとをさらに備え、
前記第2貯液バッグは、前記第1貯液バッグとともに前記第1の秤に取り付けられている、請求項2に記載の血液浄化装置。
【請求項5】
前記排液流路において、前記第2分岐流路との接続部から見て血液浄化器側に設けられた排液ポンプとをさらに備える、請求項3または請求項4に記載の血液浄化装置。
【請求項6】
前記血液浄化器に接続され、前記第2部と連通している第2清浄液流路と、
前記第2清浄液流路の血液浄化器側とは反対側の端部に接続され、清浄液を貯液する清浄液供給部とをさらに備える、請求項5に記載の血液浄化装置。
【請求項7】
前記血液浄化器に接続され、前記第2部と連通している第2清浄液流路と、
前記第2清浄液流路および前記排液流路の各々に接続され、清浄液を第1流量で第2清浄液流路から前記第2部に流入させるとともに前記第2部から前記排液流路に排液を第2流量で流出させることができるように構成された除水制御器と、をさらに備える、請求項1に記載の血液浄化装置。
【請求項8】
前記血液浄化器に接続され、前記第2部と連通している第2清浄液流路と、
前記第2清浄液流路に設けられた第4開閉弁とをさらに備え、
前記第2清浄液流路の血液浄化器側とは反対側の端部は、前記第1清浄液流路において前記清浄液貯液部と前記第2開閉弁との間に接続されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の血液浄化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液浄化装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の血液浄化装置が、国際公開第2018/235963号(特許文献1)に開示されている。特許文献1に開示された血液浄化装置では、脱血工程において、第1開閉弁が開き、第2開閉弁が閉じた状態で、血液ポンプが吸入方向に送液する。その結果、血液が血管アクセス流路から血液浄化器の第1部に流入する。血液浄化器の第1部を通過した血液は、清浄液流路に流入する。清浄液流路に流入した血液の量に応じて、清浄液流路内の清浄液が清浄液貯液部に流入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/235963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された血液浄化装置においては、清浄液流路に流入した血液が拡散し、清浄液貯液部に侵入する場合がある。
【0005】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、清浄液貯液部内に血液が侵入することを抑制できる、血液浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく血液浄化装置は、血液浄化器と、血管アクセス流路と、第1開閉弁と、第1清浄液流路と、血液ポンプと、清浄液貯液部と、排液流路と、第2開閉弁と、第1分岐流路と、第1貯液バッグとを備えている。血液浄化器は、内部が半透膜によって第1部および第2部に分割されている。血管アクセス流路は、血液浄化器と接続され、第1部と連通している。第1開閉弁は、血管アクセス流路に設けられている。第1清浄液流路は、血液浄化器に接続され、第1部と連通している。血液ポンプは、第1清浄液流路に設けられて、双方向に送液可能である。清浄液貯液部は、第1清浄液流路の血液浄化器側とは反対側の端部に接続され、清浄液を貯液する。排液流路は、血液浄化器に接続され、第2部と連通している。第2開閉弁は、血液ポンプと清浄液貯液部との間において、第1清浄液流路に設けられている。第1分岐流路は、血液ポンプと第2開閉弁との間において、第1清浄液流路から分岐している。第1貯液バッグは、第1分岐流路の第1清浄液流路側とは反対側の端部に接続され、液体を貯液可能である。
【0007】
上記の構成によれば、脱血工程において第2開閉弁を閉じた状態で血液ポンプが吸入方向に送液をすることで、血液が第1分岐流路を通って第1貯液バッグに流れ込む。そして、返血工程においては、引き続き第2開閉弁を閉じた状態で、血液が、第1貯液バッグから第1分岐流路を経由して患者に返される。このため、血液浄化装置において、第1清浄液流路のうち、第2開閉弁から見て清浄液貯液部側に血液が拡散することを抑制できる。ひいては、清浄液貯液部に血液が浸入することを抑制できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、清浄液貯液部内に血液が浸入することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の脱血工程を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の除水工程を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の返血工程を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の供給工程を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の置換工程を示す回路図である。
本発明の実施形態1に係る血液浄化装置の逆濾過工程を示す回路図である。
本発明の実施形態2に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の実施形態2に係る血液浄化装置の除水工程を示す回路図である。
本発明の実施形態3に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の実施形態3に係る血液浄化装置の返血除水工程を示す回路図である。
本発明の実施形態3に係る血液浄化装置の供給工程を示す回路図である。
本発明の実施形態3に係る血液浄化装置の供給後返血工程を示す回路図である。
本発明の実施形態3に係る血液浄化装置の置換工程を示す回路図である。
本発明の実施形態4に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の実施形態5に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
本発明の実施形態6に係る血液浄化装置の構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の各実施形態に係る血液浄化装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)
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