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公開番号2024068027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022186920
出願日2022-11-04
発明の名称入浴介護補助装置
出願人個人
代理人
主分類A61H 33/00 20060101AFI20240510BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】一般家庭の浴室にも簡便に設置して利用することができる汎用性を有すると共に、要介護者及び介護者双方に対して不安感なく浴槽内への入出移送ができるばかりでなく、浴槽内でも自然な着座した状態のままで洗浄することができる入浴介護補助装置を提供する。
【解決手段】浴室の床Gに立設された支柱1と、この支柱1に減速機3を介して回転するように取り付けられた回転軸2と、その一端4aがこの回転軸2に取り付けられた第1アーム体4と、回転軸2と同軸に固定されたプーリー(滑車)5と、第1アーム体4の他端4bに回動可能に軸支された第2アーム体6と、第2アーム体6に折り畳み可能に取り付けられた椅子取付レバー6と、椅子取付レバー6に着脱可能に固定された椅子8とから構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
浴室の床に立設された支柱と、この支柱に減速機を介して回転するように取り付けられた回転軸と、その一端がこの回転軸に取り付けられた少なくとも1本のアーム体と、前記回転軸と同軸に固定されたプーリー(滑車)と、前記アーム体の他端に回動可能に軸支された椅子取付レバーと、当該椅子取付レバーに着脱可能に固定された椅子かなる入浴介護補助装置において、前記プーリーに椅子の振止機構を設けたことを特徴とする入浴介護補助装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
椅子の振れ止機構が、プーリーの溝条とこの溝条内に出没可能に設けられたロックピンを有するロックレバーとからなることを特徴とする請求項1記載の入浴介護補助装置。
【請求項3】
アーム体がその一端が回転軸に連結される第1のアーム体と、当該第1アーム体の自由端部に垂直方向で回動時自在に連結されると共に、前記プーリーを含み、椅子取付レバーが設けられた第2のアーム体とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の入浴介護補助装置。
【請求項4】
座席取付レバーが、折り畳み可能にされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入浴介護補助装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴補助装置に関し、特に、介護を要する病人や高齢者や身体障害者等の要介護者用として好適な入浴介護補助装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
病人、高齢者などの身体障害者で、自力で入浴できない要介護者の入浴補助を行うために、要介護者を吊るして移動させる方法がある。例えば、浴室に、電動チェーン式の昇降と旋回が可能な所謂「ハンモックリフト式」の吊り下げ装置が使用されることがある。しなしながら、こうした吊り下げ式の装置は大仕掛けで設置コストが嵩むばかりでなく、大型の浴室でないと使用できない。
【0003】
また、自力で下肢を動かすことのできない要介護者に対してはそのような方法もいたしかたないが、歩行が不可能でも自身の下肢で立つことのできる要介護者のために、より簡便な装置が求められている。
【0004】
例えば、車椅子等で浴室に運ばれた要介護者は、脱衣後、入浴用リフトの椅子部に移され、洗い場側で身体を洗われた後、浴槽側へ椅子部ごと旋回させられ、浴槽に下降して入浴することになるが、要介護者の入浴はその介護者にとっても大きなリスクや負担が伴う。また、こうしたリフトの設置は健常な家族も使用する一般家庭の浴室には不向きである。
【0005】
そもそも、狭小な浴槽内でのリフトによる入浴補助作業は、リフトへの移乗時に要介護者の足が床から離反するため、介護者にも要介護者を落下させてしまうのではないかという不安があり、曳いては介護放棄にもつながる要因になると考察される。
【0006】
そこで、例えば、車椅子を使用した高齢者や身体障害者等のための入浴補助装置として、上下方向に延在して設けられた中空状の支柱と、この支柱内に立設されかつ下端を固定されたシリンダと、このシリンダを伸縮操作する操作手段と、支柱の外周に昇降自在かつ水平方向に旋回不能に嵌合され、支柱側部に形成したスリットを通し、連結部材によりシリンダの上端と連結される昇降部材と、この昇降部材の外周に水平方向に設けられた旋回部材と、この旋回部材によって支持される入浴用乗用部とを具備した入浴用リフトが提案されている(特許文献1参照。)。
【0007】
他にも、入浴者が着座する座席と、座席を吊り下げるアームと、アームの吊下荷重に対応してこの吊下荷重を相殺するような力を発生するばねと、吊下荷重とばねの力の差を制するようアームに作用し、操作によりアームを回動させ座席を昇降させるウォームアンドホイール機構を備え、介護者の労力を軽減し、入浴者と介護者の双方の安全性を高めることを目的とした入浴者介護補助装置が提案されている(特許文献2参照。)。また、立脚する支柱体と、この支柱体の上端において回動可能に軸支された動作部と、この動作部に駆動装置の駆動力を減速機を介して連動回転する回転出力軸と、末端部が回転出力軸と一体的に取り付けられたアーム体と、回転出力軸と同軸に固定されたスプロケット(歯車)と、アーム体の先端部に回動可能に軸支されたスプロケットと同一規格のスプロケットと、アーム体先端部のスプロケットと同軸に固定された椅子体取付部と、椅子体取付部に固定された椅子体とからなり、要介護者に対して不安感なく安心して腰掛け姿勢を保ちつつ浴槽内に入出移送ができる外、そのままの姿勢でボティ洗いに加え、しもの部分(陰部)も洗浄ができるようにされた入浴介護補助装置が提案されている(特許文献3参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実公平2-44748号公報
特開2005-118105号公報
特開2009-6093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明もまた、上記従来技術の課題に鑑み、一般家庭の浴室にも簡便に設置して利用することができる汎用性を有すると共に、要介護者及び介護者双方に対して不安感なく浴槽内への入出移送ができるばかりでなく、浴槽内でも自然な着座した状態のままで洗浄することができる入浴介護補助装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、本発明は浴室の床に立設された支柱と、この支柱に減速機を介して回転するように取り付けられた回転軸と、その一端がこの回転軸に取り付けられたアーム体と、前記回転軸と同軸に固定されたプーリー(滑車)と、前記アーム体の他端に回動可能に軸支された椅子取付レバーと、当該椅子取付レバーに着脱可能に固定された椅子とからなる入浴介護補助装置において、前記プーリーに椅子の振れ止機構を設けたことを第1の特徴とする。また、椅子の振れ止機構が、プーリーの溝条とこの溝条内に出没可能に設けられたロックピンを有するロックレバーとからなることを第2の特徴とする。さらに、アーム体がその一端が回転軸に連結される第1のアーム体と、当該第1アーム体の自由端部に垂直方向で回動時自在に連結されると共に、前記プーリーを含み、椅子取付レバーが設けられた第2のアーム体とからなることを第3の特徴とするさらに、椅子取付レバーが、折り畳み可能にされていることを第4の特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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