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公開番号
2024149815
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2024137551,2021018038
出願日
2024-08-19,2021-02-08
発明の名称
単層カーボンナノチューブの製造方法
出願人
学校法人 名城大学
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
C01B
32/159 20170101AFI20241010BHJP(無機化学)
要約
【課題】単層カーボンナノチューブをより簡便に得ることができるカーボンナノチューブの製造方法を提供する。
【解決手段】単層カーボンナノチューブの製造方法は、金属基板50を洗浄する第1工程と、金属基板50の表面にAl
2
O
3
バッファ層51を作製する第2工程と、Al
2
O
3
バッファ層51の表面にIr(イリジウム)20を蒸着させる第3工程と、CVDを実行する第4工程と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Si基板を洗浄する第1工程と、
前記Si基板の表面側にIr(イリジウム)イオン溶液をコーティングする第2工程と、
前記Si基板を焼成する第3工程と、
CVDを実行する第4工程と、
を備えていることを特徴とする単層カーボンナノチューブの製造方法。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記第2工程において、前記Si基板は、前記Irイオン溶液に浸漬され、前記Si基板の表面を前記Irイオン溶液の液面に交差する向きにした状態で0.1mm/secから0.6mm/secの速度で前記Irイオン溶液から引き上げられることを特徴とする請求項1に記載の単層カーボンナノチューブの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は単層カーボンナノチューブの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は従来のカーボンナノチューブの製造方法を開示している。このカーボンナノチューブの製造方法は、単結晶石英基板の表面にCo(コバルト)を蒸着した後、真空状態かつ800℃の状態に保たれた電気炉にこの単結晶石英基板を装填し、電気炉内にエタノールを供給することによって、単結晶石英基板の表面にカーボンナノチューブを成長させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-178631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のものは、単結晶石英基板を用い、この表面にCo(コバルト)を蒸着している。このため、特許文献1のものは、単結晶石英基板を用意する手間や、Coを蒸着する際に蒸着用の装置を使用する手間がかかってしまう。このため、カーボンナノチューブをより簡便に得る手法の確立が望まれている。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、単層カーボンナノチューブをより簡便に得ることができるカーボンナノチューブの製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明の単層カーボンナノチューブの製造方法は、
金属基板を洗浄する第1工程と、
前記金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層、又はPDMSバッファ層のいずれかを作製する第2工程と、
前記Al
2
O
3
バッファ層、又は前記PDMSバッファ層の表面にIr(イリジウム)を蒸着させる第3工程と、
CVDを実行する第4工程と、
を備えていることを特徴とする。
【0007】
第2発明の単層カーボンナノチューブの製造方法は、
Si基板を洗浄する第1工程と、
前記Si基板の表面側にIr(イリジウム)イオン溶液をコーティングする第2工程と、
前記Si基板を焼成する第3工程と、
CVDを実行する第4工程と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】
第1発明の単層カーボンナノチューブの製造方法は、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層又はPDMSバッファ層のいずれかを作製し、その後Ir(イリジウム)を蒸着させている。これにより、この単層カーボンナノチューブの製造方法は、金属基板上にカーボンナノチューブを成長させることができるので、簡便にカーボンナノチューブを得ることができる。
【0009】
第2発明の単層カーボンナノチューブの製造方法は、Si基板の表面にIrイオン溶液をコーティングした後焼成することによって、Si基板の表面にIrの粒子を容易に形成させることができる。これにより、この単層カーボンナノチューブの製造方法は、Si基板上に蒸着装置等を用いることなくIrの粒子を形成させることができるので、簡便にカーボンナノチューブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1及び実施例2の単層カーボンナノチューブの製造方法を示す概略図である。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を10分(層厚30nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を20分(層厚60nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を30分(層厚90nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を40分(層厚120nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を50分(層厚150nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例1の製造方法の第1工程において、金属基板の表面Al
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を60分(層厚180nm)としたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を30分(層厚90nm)としたサンプルにおける金属基板の表面を板厚方向、及び金属基板の断面を板厚方向に直交する向きから観察したFE-SEMの画像である。
金属基板の表面にAl
2
O
3
バッファ層を堆積させる時間を60分(層厚180nm)としたサンプルにおける金属基板の表面を板厚方向、及び金属基板の断面を板厚方向に直交する向きから観察したFE-SEMの画像である。
金属基板の表面に堆積するAl
2
O
3
バッファ層の層厚に対する割合G/Dの変化を示すグラフである。
実施例2の製造方法の第2工程におけるスピンコーターの回転数の変化を示すグラフである。
実施例2の製造方法を用いて製造したサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例2の製造方法を用いて製造したサンプルにおける金属基板の表面を板厚方向から観察したFE-SEMの画像である。
実施例3の単層カーボンナノチューブの製造方法を示す概略図である。
実施例3の製造方法の第2工程において、0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる様子を示す模式図である。
実施例3の製造方法の第2工程において、0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度を0.1mm/secとしたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例3の製造方法の第2工程において、0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度を0.2mm/secとしたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例3の製造方法の第2工程において、0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度を0.4mm/secとしたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
実施例3の製造方法の第2工程において、0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度を0.6mm/secとしたサンプルにおける単層カーボンナノチューブのラマンスペクトルを示すグラフである。
0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度を0.1mm/secとしたサンプルにおけるSi基板の表面を板厚方向、及びSi基板の断面を板厚方向に直交する向きから観察したFE-SEMの画像である。
0.01M酢酸イリジウムエタノール溶液からSi基板を引き上げる速度に対する、割合G/Dの変化、及び割合G/Siを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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