TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024149435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2024060762
出願日2024-04-04
発明の名称抽出方法
出願人阿里山製酒股ふん有限公司
代理人弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
主分類C12H 6/04 20190101AFI20241010BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】 抽出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の目的は、液体状の末垂れをカラムに入れ、冷却温度で冷却して、固体状の後留液及び液体抽出物を形成する工程Aと、前記カラムの底部から前記液体抽出物を取り出す工程Bとを含む抽出方法を提供することである。本発明の効果として、本発明の抽出方法を用いることにより、末垂れからアルコール濃度の高いアルコール溶液を効果的に抽出することができ、保存上有利となり得、特に末垂れを固体状の蒸留酒の場合、本発明の抽出方法で抽出されたアルコール溶液も固体状の蒸留酒の風味を保ち、またアルコール濃度の低い残りの後留液は調合への応用又は発酵水として使用することができることで、末垂れの再利用をアップし、資源の無駄を削減する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体状の末垂れをカラムに入れ、冷却温度で冷却して、固体状の後留液及び液体抽出物を形成する工程Aと、
前記カラムの底部から前記液体抽出物を取り出す工程Bと
を含む抽出方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記工程Bの後に前記固体状の後留液を液体状の後留液に溶解させ、前記カラムの底部から前記液体状の後留液を取り出す工程Cをさらに含む、請求項1に記載の抽出方法。
【請求項3】
前記液体状の後留液は、酸類化合物及びエステル化合物を含有する、請求項2に記載の抽出方法。
【請求項4】
前記液体状の末垂れは、固体状の蒸留酒である、請求項1に記載の抽出方法。
【請求項5】
前記冷却温度は、-35℃未満の予め定められた値である、請求項1に記載の抽出方法。
【請求項6】
前記冷却温度は、-40℃である、請求項5に記載の抽出方法。
【請求項7】
前記カラムは、温度制御ユニットを備える、請求項1に記載の抽出方法。
【請求項8】
前記温度制御ユニットは、凍結媒体を備える、請求項7に記載の抽出方法。
【請求項9】
前記カラム内には、前記液体状の末垂れを収容するように構成された内管が設けられ、前記凍結媒体は前記内管に接触するよう構成される、請求項8に記載の抽出方法。
【請求項10】
前記カラムの管壁には、保冷層が含まれる、請求項1に記載の抽出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体状の蒸留酒を抽出するための抽出方法に関するが、これに限定されない。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
固体状の蒸留酒、例えば米酒、焼酎、コーリャン酒、茅台酒、大麹酒、汾酒等は、酒中に豊富な高沸点物質が含まれ、低沸点物質と理想的な有機結合を形成できるという特徴があり、製造方法は通常、微生物発酵によって相当のアルコール分を有する固体発酵醪を生成し、さらに固体蒸留法により蒸留酒の原液を得、前記蒸留酒の原液のアルコール分は、製造される酒の種類、原料、及び製品の仕様によって異なる。
【0003】
固体発酵蒸留法は、手作業で発酵した発酵醪を甑内に入れ、蒸気が甑の底から発酵醪を加熱した時、下段の発酵醪が急速に昇温し、前記発酵醪段内の水分、アルコール等の混合液が気化して蒸気となり、前記蒸気が中段の発酵醪内の細孔経路からゆっくりと上昇し、温度の低い上段の発酵醪の混合液をさらに昇温・気化させ、中段の発酵醪(種醪段とも呼ばれる)自体の抵抗と温度差により、下段の発酵醪内の揮発性物質は絶え間なく気化・凝縮・還流を繰り返し、下段の発酵醪内の揮発性物質は段ごとに薄くなり、上段の発酵醪内の揮発性物質は段ごとに薄くなることで、アルコール蒸気が発酵醪段から抜け、凝縮器に入って冷却された後、蒸留酒の原液を形成する。
【0004】
一般的に酒造りの原料は、アルコール濃度が高すぎる初垂れ及びアルコール濃度が低すぎる末垂れを取り除いた固体状の蒸留酒の原液であるが、さらに蒸留酒の原液を処理する従来方法において、取り除かれた初垂れは別に貯蔵され、末垂れは蒸留機の下釜に入れられ、次のバッチの酒醪を蒸留し続ける。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし本発明者は、現在多くの酒造所の設備の固体蒸留甑に下釜を設けず、末垂れを処理する際液体蒸留機を使用するが、液体蒸留機で蒸留されたアルコール溶液はほぼ固体状の蒸留酒の風味がなく、次のバッチの酒醪の蒸留に使用されることができず、末垂れのアルコール濃度は低く、腐敗や変質しやすく、体積が大きいため、保管に不便であることを発見した。したがって、上記問題点を解決するため、本発明は、固体蒸留の末垂れからアルコール濃度の高い固体状の蒸留酒を効果的に抽出することができる抽出方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、液体状の末垂れをカラムに入れ、冷却温度で冷却して、固体状の後留液及び液体抽出物を形成する工程Aと、前記カラムの底部から前記液体抽出物を取り出す工程Bとを含む抽出方法を提供することである。
【0007】
好ましい実施形態において、工程Bの後に前記固体状の後留液を液体状の後留液に溶解させ、前記カラムの底部から前記液体状の後留液を取り出す工程Cをさらに含む。
【0008】
好ましい実施形態において、前記液体状の後留液は、酸類化合物及びエステル化合物を含有する。
【0009】
好ましい実施形態において、前記液体状の末垂れは、固体状の蒸留酒である。
【0010】
好ましい実施形態において、前記冷却温度は、-35℃未満である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
菊川深蒸し茶わり
1か月前
池田食研株式会社
納豆菌発酵液
1か月前
東レ株式会社
RNAの検出方法
24日前
東洋紡株式会社
酵素の製造方法
1か月前
豊田合成株式会社
細胞回収具
1か月前
東レ株式会社
RNA溶液の製造方法
1か月前
長谷川香料株式会社
抗菌活性評価方法
1か月前
株式会社 資生堂
融解装置
1か月前
株式会社日本バイオデータ
品質管理方法
25日前
テルモ株式会社
多段培養容器
2か月前
国立大学法人大阪大学
組成物
2か月前
個人
アルコール飲料の味覚改良方法
1か月前
株式会社シバタ
微生物培養用の交換装置
3か月前
東洋紡株式会社
マウス組換え抗体の生産性向上
1か月前
学校法人麻布獣医学園
ブタ心臓組織標本
3か月前
本田技研工業株式会社
培養装置
2か月前
株式会社豊田中央研究所
材料評価方法
2か月前
メルス ナムローゼ フェンノートシャップ
CLEC12AxCD3二重特異性抗体及び疾患の治療方法
1か月前
株式会社写真化学
菌体観察装置
10日前
株式会社雷神の風
試料採取装置
19日前
本田技研工業株式会社
藻類回収装置
2か月前
新東工業株式会社
培養装置
1か月前
本田技研工業株式会社
培養システム
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
2か月前
ヤマモリ株式会社
γ-アミノ酪酸含有発酵液の製造方法
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
1か月前
株式会社MARS Company
善玉菌増殖方法
1か月前
国立大学法人大阪大学
新規ポリヌクレオチド
2か月前
横河電機株式会社
観察培養装置
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
国立大学法人山梨大学
キメラタンパク質
1か月前
学校法人近畿大学
柿を用いた酒類の製造方法
1か月前
TDK株式会社
評価方法、及び評価装置
1か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
続きを見る